サイトアイコン AUTO MESSE WEB(オートメッセウェブ)

ドレスアップコンテストで1位を獲得したトヨタ「ハイエース」。19×10.5Jの極太ホイールをねじ込む変態的フィッティング

トヨタ ハイエース:エセックスとS.A.Dカスタムのエアロを加工して組み合わせた迫力のフロントマスク

コンテストで1位を獲得した極低スタイルのトヨタ「ハイエース」

「ハイエーススタイルミーティング」のドレスアップコンテストにおいて、見事1位を獲得した“I”さんのトヨタ「ハイエース」。製作ショップであるレーシングファクトリー・シライが腕を振るい、ヨーロピアンインポートカーのカスタム手法を見事に落とし込んだ。王者の名にふさわしい、圧倒的なカスタマイズの実態がここにある。

※本記事は雑誌「HIACE Style vol.106」の記事を再構成して掲載しています

欧州車スタイルをブランドミックスのエクステリアで体現

フロントマスクは、エセックスのコンバージョンバンパーにS.A.Dカスタムのディジーを加工して組み合わせるという、ブランドの垣根を越えた高度な技が使われている。

さらに目を引くのが、ビーキャス製のボンネットである。ステッカーを貼った上からクリアを厚く塗ることで立体感を出す「エンボス加工」が施されており、ディテールへの異常なこだわりを感じさせる仕上がりとなっている。サイドステップにはエセックス、リアにはM.T.S.バーテックスを加工装着し、ルーフスポイラーをブラックアウトすることで全体をしっかりとまとめあげている。

旧車テイストと高級感を両立し快適なインテリアを構築

外装の迫力に負けず、インテリアの作り込みにも一切の抜かりがない。運転席周りにはモモ製ステアリングを採用し、シートはレカロシートをあえて旧車チックに張り替えて装着している。

さらに、セカンドシートには独立したキャプテンシートが備わっている。単なる見せかけのショーカーではなく、乗車するすべての人が快適に過ごせるハイグレードな室内空間に仕上がっている点は、自動車雑誌『ワゴニスト』のコンテストにおいて多くの読者から支持を集め、1位を獲得した理由の一つと言えるだろう。

▼あわせて読みたい
愛車はハイエース一択。趣味も日常も妥協しない、アクティブな女性オーナーたちのリアルなバンライフ

19インチホイールを飲み込むエアサスで極限の足回りを実現

この車両の最大のハイライトは、何と言っても強烈な足回りのセッティングである。ハイブリッドエアサスを組み込んだ足元には、ファブレスのオーバーフェンダーを装着している。

そこに、同じくファブレスの新作ホイール「ヴァローネAP-12」の19インチをねじ込んでいるのだ。ホイールサイズはフロント10.0J、リア10.5Jという極太サイズを選択している。タイヤはニットーのNT555G2(フロント215/35、リア225/35)を引っ張り気味に履かせ、エアを抜いた際には「フェンダーがキッチリとリム上に乗る」という究極の着地スタイルを実現している。

見えない部分の苦労を乗り越え走りの妥協なき追求を証明

エクステリアの随所には、スカイラインR32用ダクトの加工取り付けやインタークーラーの装着など、走りを意識したハードコアなパーツチョイスが光っている。見えない部分にもKAAZ製LSDや玄武のキャタライザーを導入しており、見た目だけでなく走りに対する強いこだわりが窺える。

そもそも、ハイエースのようなスライドドア構造のバンにおいて、リアに10.5Jという極太ホイールをねじ込むことは物理的な干渉との戦いである。ドア開閉時のクリアランスを確保するためのロングヒンジ(スライドドアスペーサー)の導入はもちろんのこと、サスペンションのストローク時にタイヤがフェンダー内側に干渉しないようインナーパネルを徹底的に叩き出すなど、緻密な計算とボディワークが不可欠となる。

リムとフェンダーを完璧に密着させるためには、こうした目に見えないインナー加工や緻密なアライメント調整など、想像を絶する苦労があったはずだ。単にパーツを装着するだけでは決して辿り着けない、ショップの高度な技術力とオーナーの情熱の結晶といえる。コンテスト1位という称号は、困難なセッティングから逃げずに理想のスタイルを追求し続けた大人たちの執念に与えられた、最高の賛辞なのである。

▼あわせて読みたい
カスタムの数だけドラマがある。理想の空間を追い求める「十人十色のハイエース」に込められた熱い思い

■スペック

製作ショップ:レーシングファクトリー・シライ

エクステリア:エセックス・コンバージョンバンパー+S.A.Dカスタム・ディジー加工、エセックス・サイドステップ、M.T.S. BERTEX加工リアバンパー、ビーキャス・ボンネット(エンボス加工)、ファブレス・オーバーフェンダー、スカイラインR32ダクト加工取り付け、ヴァレンティ・ヘッドライト/ハイマウントストップランプ、ヴェレーノ・フォグ、純正テールランプスモーク塗装、コーナーパネル加工、サンルーフ、バックフォグ

インテリア:モモ・ステアリング、ドライバー型シフトノブ、MTS・フロアマット、レカロシート張り替え、キャプテンシート、クールアート・ベッドキット/アームレスト/カップホルダー、ダイアトーン・ヘッドユニット、フォーカル・スピーカー

機能パーツ:インタークーラー、KAAZ・LSD、玄武・キャタライザー、ハイブリッドエアサスペンション

ホイール&タイヤ:ファブレス・ヴァローネAP-12(フロント19×10.0J、リア19×10.5J)、ニットー NT555G2(フロント215/35、リア225/35)

モバイルバージョンを終了