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160台のクラシック「ミニ」が筑波サーキットに大集合! 3月2日「ミニの日」に開催された「ミニ カーブーツ ミーティング」は「フリマ」も楽しい

朝8時の会場とともに各地から集まったクラシック・ミニが入場。一番不安だったという朝の入場も、有志スタッフの誘導もあり混乱なく定員台数となる160台を収容。それからも集まった車両は別パーキングへ誘導

毎年3月2日は「ミニの日」!

「カーブーツ」とはイギリスでのクルマのトランクの呼び名。クラシック「ミニ」の愛好家たちが、自分では不要になっても他の人には必要があるかもといった「お宝」を愛車のカーブーツに詰め込んだフリーマーケット、その名も「ミニ カーブーツ ミーティング」が2025年3月2日(日)に筑波サーキットで初開催されました。

クラシック・ミニ乗りの集まりを復活させたい

3月2日は語呂合わせをすると「ミニの日」ということで、クラシック「ミニ」の愛好家が、東京湾アクアラインにあるパーキングエリア「海ほたる」に集まり出したのは2000年代半ばのこと。

午後8時から集まる夜間ミーティングということもあり、その集まりは「ミニ舞踏会」と呼ばれ、まるで由緒正しいお祭りの開催日時のように毎年、土日とは限らない平日でも関東エリアだけでなく大勢のクラシック・ミニを愛するオーナーが全国から集まるようになる。その参加台数は年々増え続け、夜間のパーキングエリアとはいえ公共の場ということも考慮し、自主的に2014年を最後にミニ舞踏会は終了した。

「自分が初めて行ったミーティングが、海ほたるでのミニ舞踏会だったんですよ。終了して10年くらい経ちますが、当時やっていたブログ繋がりの人に声をかけてもらい、以降リアルな付き合いになったり、今でも思い出深いイベントです」

と語ってくれたのは、今回初となるクラシック・ミニのイベント「ミニ カーブーツ ミーティング」を主催した辻 宣行さん。ミニ舞踏会は現在までミニに乗り続けるきっかけになったイベントだったという。

それから10年。関西や中京エリアでは現在でも3月2日はミニが集まっているという情報をSNSなどで知った辻さんは、関東でも集まりたいなと毎年考えていたという。また、そうした動きが関東ではないよねと、辻さん同様にミニの日の集まりの復活を望む声も聞こえてきたそうだ。

筑波サーキットの「スーパーバトルオブミニ」と併催

「当初はミニ舞踏会と同じ東京で開催したくて、地元多摩地区からまず場所探しをしました。関東各地に拡大しても、なかなか適所が見つけられずにいたところ、ちょうど三和さんのイベントが3月2日の筑波サーキットで開催されることに気づいたんです」

クラシック・ミニなどの英国車を中心としたパーツサプライヤーである三和トレーディングが主催するレースのシリーズ戦「スーパーバトルオブミニ」(SBoM)の2025年度の初戦は、ちょうど3月2日(日)だった。

「大急ぎで三和さんに、こうした趣旨で集まりたいんですと企画書を書いて、スーパーバトルオブミニの当日空いているスペースがあれば貸していただけないかと相談しました」

対応してくれた三和トレーディングの担当者清水さんからも、この日を一緒に盛り上げましょうと心強い返事をもらったものの、まだ未知のイベントだ。いろいろな心配が頭に浮かんできたという。

「開催が決まると不安が大きくなりました。週末ですし想像以上の台数が来たら、どうしよう……。そしてスタッフです。ミニ愛好家による無料の集まりなので利益はありません、ボランティアで手伝ってくれる仲間を募りました」

SNSで呼びかけると、仲間たちも手伝うよと声をかけてくれた。そして迎えた2025年3月2日当日の筑波サーキット。入場開始の午前8時、Bパドック入り口にはすでにミニたちが長い列を作っていた。

「朝の来場時だけは、なんとかさばきたい! それが一番の山だと思ってましたが、みんなのおかげで無事に入場してもらうことができました」

160台以上のクラシック・ミニが集まった

ちなみにイベントタイトル「ミニ カーブーツ ミーティング」にある「カーブーツ」とは、イギリスでのクルマのトランクの呼び名。そこに自分では不要になっても、他の人には必要があるかもといったモノを詰めてのフリーマーケットが、イギリスでは現在も毎週末、各地で行われているそうだ。

辻さんは、

「日本でも物を大切にする文化があったはず。クラシック・ミニを大切に乗る自分たちに通じるものがあるし、テーマがあった方が面白い」

と、今回のミニ カーブーツ ミーティングを企画したという。

その思いには多くのオーナーたちも共鳴し、160台プラスアルファのクラシック・ミニで埋め尽くされたパドック。参加者の愛車の周りにそれぞれが持ち寄った不用品(お宝)を並べたフリーマーケットや、世界観を表すディスプレイを施した愛車自慢など、思い思いに楽しんでいた。

また、この日の筑波サーキットのコースではスーパーバトルオブミニが行われたため、チューニング度合いに応じてクラス分けされたクラシック・ミニはもちろん、1960年代の葉巻型フォーミュラカーなどの白熱の走行をBパドックのスタンドから観戦できた。初めてレースを観戦する人も、クラシック・ミニのサーキットでのポテンシャルを目の当たりにすることで、愛車により愛着を感じたことだろう。

「クルマを軸に他の趣味も共有できる仲間と知り合えるなんて、やっぱりクラシック・ミニならではじゃないかな、と思いついたミニ カーブーツ ミーティングでした。こうして多くの人の笑顔を見ると開催して本当に良かったなと感じています」

と辻さん。3月2日、ミニの日に初開催となるミニ カーブーツ ミーティングは盛況のうちに幕を閉じた。

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