ミニカー業界の超老舗「国際貿易」の出展ブースに見る現代の潮流
大規模なモーターイベントでは、最新モデルから旧車まで、多彩なクルマがずらりと並ぶのが最大の見どころではありますが、自動車関連のグッズ、アパレルやキーホルダー、書籍やカタログ、ミニカーなどのブースも充実していて外せないポイントです。今回はミニカー業界の老舗「KB MART(国際貿易)のイベント出展ブースを見ながら、最新トレンドを探ってみます。
一押しアイテムはマツダ 787Bの1/64ミニカー
大阪オートメッセ2025(OAM)において「KB MART」の屋号でミニカーの展示・販売を行っていたのは国際貿易のブース。同社の創業はじつに1918年(大正7年)にさかのぼる。さまざまな日本製品を輸出し、海外の商品を日本市場に流通させてきた100年以上の歴史を誇る老舗なのだ。
ある時はバービー人形の開発製造及び販売を担い、またある時はウォルト・ディズニーのライセンシー(日本第1号)となるなど、玩具・模型の分野でも長い実績を誇る。そんな同社は古くからミニカーの輸入・販売も積極的に手がけており、現在はシュコー、ノレブ、ビテス、ブルム、CMCなど、世界各国のメジャーなミニカー・ブランドを取り扱う一方で、「KB」ブランドで自社オリジナルのミニカーやグッズも展開している。
実車を正確にスケールダウンするミニカーには、ご存知の通り世界的に共通のスケールがいくつか存在する。なかでも最も一般的なのが1/43スケール。大きめなものでは1/18、そして昨今ではその手軽なサイズと価格から、小さな1/64スケールのミニカーが世界的にも大きなボリュームゾーンとなっている。
世界中のミニカー・メーカーがこの1/64スケールに傾注する昨今なのだが、やはりKB MART(国際貿易)のブースでも、同社一押しのアイテムとしてKBブランドのマツダ「787B」の1/64ミニカーがずらりと並べられていた。
リバティーウォークのカスタムカーの1/64ミニカーも人気
もちろんこの他にも定番の1/43スケールやちょっと大きめの1/18のモデルも多数展示される。古今東西の乗用車やレーシングカー、トラックや建設機などのはたらくクルマなど、バラエティに富んだラインアップだ。
また、かつてはミニカーといえば実車カタログの姿そのままのノーマル状態でモデル化されるのが常識だったが、昨今では実車カスタムカー界隈の盛り上がりに呼応するように、ミニカーの世界でも有名チューナーやカスタムショップが手がけたデモ車両がミニカーのモチーフとなるなど、実車と模型との浅からぬ関係が見てとれる。
KB MART(国際貿易)ブースのメインの一角には、リバティーウォークのカスタムカーの1/64ミニカーがずらりと並べられており、このディスプレイからも最新のミニカー業界事情がよく感じられる。
