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ベントレー「ベンテイガ」に新なグラデーション塗装技術を採用! 特別な3台の売上は子ども向け慈善団体へ寄付される「ヴィクトリス ベンテイガ」とは

ベントレー ヴィクトリス ベンテイガ:塗装後は、ボディ全体が鏡面仕上げとなるよう研磨が施されている

テキサス州の子ども向け慈善団にヴィクトリス ベンテイガの売上を寄付

ベントレー・ダラスは慈善プログラム「ヴィクトリス」の一環として、2025年4月4日に新たなグラデーション塗装技術を採用した3台の「ヴィクトリス ベンテイガ」を発表しました。このモデルによる純益は、小児がん基金、クック・チルドレンズ医療センター、チルドレンズ・ヘルスの3つのテキサス州内の子ども支援団体に寄付される予定です。3台の特別なベンテイガの仕様を解説します。

70時間以上の塗装作業で仕上げられた3台

ベントレー・ダラスが実施する慈善プログラム「ヴィクトリス」によって、テキサス州の子ども向け慈善団体に7万5千ドル(約1100万)の寄付がされる見込みである。ヴィクトリスという名称は、逆境に打ち勝つ勝利を象徴する言葉を意味する。本プログラムでは、ベントレー・ダラス、アーティストのスティーブン・セルツァー氏、ベントレーマリナーの三者協業によって、卓越したデザインと職人技を結集させた3台の特別なベンテイガが製作された。

今回製作された3台の「ヴィクトリス ベンテイガ」は、アートと職人技を融合させた唯一無二の存在であり、ベントレー・ダラスのクルーにある塗装専門部門「エクセレンス・センター」で開発された専用のグラデーション塗装が特徴である。

3台のヴィクトリス ベンテイガは、いずれもデュオトーンペイントによって圧倒的な視覚的インパクトを放っている。各車両は異なる2色の配色を採用しており、ボディ全体に施されたグラデーションは、バンパーやドアハンドルといった部品との色の整合性を保つため、極めて高い精度が求められた。

ボディおよびその関連部品の準備と手作業による塗装には、1台あたり70時間以上が費やされている。この手法は単色塗装とは異なり、あらかじめ調合された色を車体の特定位置に丁寧にペイントすることで、滑らかな色の遷移を実現している。特注のステンシルを使用した精密なマスキング技術により、3台すべて2mm以内の精度で一貫性が保たれている。塗装後は、ボディ全体が鏡面仕上げとなるよう研磨が施された。これらの3台は、すべて標準ホイールベースのV8アズール仕様をベースとしている。

新たに採用されたグラデーション塗装

70時間以上の塗装作業で仕上げられた1台目は、キャンディレッドからクリケットボールレッドへのグラデーション塗装が施されており、Dピラーにはクロームとグロスブラックのヴィクトリスバッジが取り付けられている。ホイールはグロスブラック仕上げの22インチ5本スポーク、キャリパーもブラックで統一されている。

内装はベルーガブラックとマリナーホワイトのツートーンで、パネルはグランドブラック仕上げとなる。ピラー・ボックスレッドのピンストライプがキャビン全体を囲み、ダッシュボードのV字装飾が空調ベンチレーターへと続いている。シートにはシルバーのベントレーウィング刺繍が施され、ヘッドレストにはヴィクトリスのパターンが型押しされている。

2台目は、ムーンビームシルバーからアンスラサイトグレーへのグラデーション塗装が施されており、内装はベルーガブラックとサドルブラウンのツートーンで構成されている。パネルにはハイグロス仕上げのカーボンファイバーが使用され、ピンストライプはムーンビームホワイトで彩られている。

3台目は、アンスラサイトからエクストリームシルバーへのグラデーション塗装が特徴である。ホイールはグロスブラックとマシン仕上げが組み合わされた22インチ10本スポークで、マシン仕上げ部分がエクストリームシルバーの色調を際立たせている。内装はクリケットボールとベルーガのツートーン構成で、グランドブラックのパネルにムーンビームのピンストライプが鮮やかなコントラストを描き出している。

AMWノミカタ

今回のヴィクトリス ベンテイガの大きな特徴は新たに採用したグラデーションの技術であろう。塗料を吹き付ける技で濃淡を表現する従来のグラデーションではなく、あらかじめ調合された複数の色をエリアごとにペイントしグラデーションを表現するという手法だ。マスキング作業などの手間なのか1台あたりの作業時間は70時間と多いが、これまでの職人技に頼ったペイント方法よりもステンシルを使ったペイント方法のほうが失敗のリスクも少なく、またデザイン通り正確にペイントできるメリットがあるような気がする。

またデュオトーンの使い方はフロントドア部分に淡くグラデーションをかけ、リアフェンダーにかけては鋭いエッジを表現し、元のボディラインを活かしたそのコントラストが美しい。この色の分け方は今後ビスポークでオーダーしようとしている顧客の大きなヒントになるのではないだろうか。

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