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一生に一度は行きたい! 絵本の世界のようなフランス・ストラスブールぶらり旅【みどり独乙通信】

ストラスブール旧市街はまるで絵本の世界そのもの

心ときめく1泊2日のプチ旅行

ドイツ・ミュンヘン在住の池ノ内みどりさんは、フランス・ストラスブールへ1泊2日の小旅行へ。絵本の世界のような美しい街を歩きながら、ショーウインドウの可憐なディスプレイや地元のグルメ、ノートルダム寺院の厳かな空気に心を満されました。

時間を忘れるショーウインドウ散策

まだ春の陽気には少し遠い感じのこの日、ふと思い立って、友人らとドイツ・ミュンヘンの自宅から1泊2日でフランス・ストラスブールへプチ旅行に行ってきました。

市内中心地から徒歩圏内にあるホテルにチェックインして一息ついたら、さっそく街の散策へ繰り出しました。街の中心にはトラム(路面電車)のかなり運行本数が多いようで、ひっきりなしに行き来している様子。交通の便はとても良さそうです。川を挟んだケールというドイツの町まで路線が延長されていて、国境をまたいでトラムで往復できるとのこと。

アルザス地方の伝統的な木組みの家が立ち並ぶ旧市街はとても情緒があって、おとぎの国のような風景が広がります。ウインドウショッピングなどをしながらのんびりと夕飯のレストランを探していましたが、なかなか辿り着けません。というのも、個人商店のショーウインドウの飾りつけがどこも個性的で、それを眺めているだけでも、あっという間に時間が過ぎてしまうのです。

そんななか、ふと目に留まったのは、まるでフランス人女優のソフィー・マルソーさんが映画のワンシーンで身に着けていそうな花柄の木綿のワンピース。セットでレザーのポシェットやサンダル、ピアス、文庫本、麦わら帽子までコーディネートされていて、まさに私が思い描く自然体でナチュラルな美しいフランス人女性のイメージにぴったり! ドイツのショーウインドウではなかなか見かけない雰囲気の組み合わせが、とても新鮮に感じました。

タルタルステーキに舌鼓

ディナーは、偶然通りかかった「べーム」というちょっとレトロな佇まいのレストランに入ってみることにしました。1522年の創業当時をオマージュして、レトロな部分を残しつつ全面改装されたお店のようです。ホテルから徒歩でやってきたので、ウェイターさんおすすめのシャンパンで乾杯。「地元アルザス地方のお料理はありますか?」と尋ねてみたところ、残念ながら郷土料理は置いていないとのことで少しがっかりしましたが、ビーフタルタルステーキをチョイス。

日本のとろけるような牛脂とは無縁ながら臭みはまったくなく、しっかりと味付けされていながらもあっさりしていてとても美味しかったです。食後にはレストラン近くのバーでもう一杯飲んで、この日はお開きとなりました。

翌朝は朝食の集合時間だけ決めて、それまでは各自フリータイム。ホテルの朝食コーナーでは、焼きたてのマドレーヌが出てきてとても嬉しかったです。ひとつが結構大きかったのですが、バターの甘く香ばしい風味がおいしくて、ついおかわりしてしまいました。朝食を食べながら「次はどこへ行こうか?」と相談しましたが、それぞれ買いたい物や観たい物が違ったため、再び各自フリータイムに。チェックアウト後にみんなでノートルダム寺院を見学し、ドイツへ帰ることにしました。

旧市街を歩きながら、ノートルダム寺院へ

フリータイムで私は街の広場にあるマーケットへ。前日には絵画やアートの露店が出ていたので、この日は何かおいしいものが並ぶかな? と期待していましたが、衣料品などの露店が出ていました。市場は、見ているだけでもとても楽しいですよね。

少し街をお散歩してから、スーパーマーケットへ。ドイツでは手に入りにくいまたは割高な食品を買い込み、集めているエコバッグの新作チェックも欠かしません。布のトートバッグは予想よりも高くレジで一瞬迷いましたが、フランスに来るのは年に1~2回程度。思い切って購入しました。

日本では高級とされるエシレバターもひとつ購入。そして次はパン屋さんへ。アジア圏でお米の種類が違うように、ヨーロッパでは国によってパンも少しずつ異なりますので、訪れた国のおいしいパンをお土産に持ち帰るのが私の定番。いずれも安上がりなお土産です(笑)。

お買い物のあとはホテルに戻って急いでパッキング。友人らとロビーで合流し、ノートルダム寺院へ向かいました。道中では、素敵な旧市街を散策しながら、おいしそうなケーキ屋さんのショーウインドウに何度も足を止めてしまいます。ステンドグラスがとても美しいノートルダム寺院をじっくり見学。キリスト教徒ではありませんが、厳かな気分でこの旅を締めくくりました。途中、小雨が降るなか、一路ミュンヘンへ。

ナビの案内通りに帰路についたのですが、往路とは違うルートで、地方都市のごく一般的な住宅地を通って国境を越えました。もちろん、クルマを停めて徒歩で何度も国境を越えたことはいうまでもありません(笑)。ドイツ語が通じるフランス、ストラスブール。たった1泊の滞在でしたが、とても楽しく過ごすことができました。今度は、川を挟んだケールからトラムに乗って、ストラスブールを再訪してみたいなと思いました。

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