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高速道路のSAやPAで「やってはいけないこと」10選! 車中泊など意識せず禁止行為をしていませんか?

車中泊を明確に禁止する動きも出てきている

安全・快適な利用のために守るべきルール

便利で魅力的な高速道路のSA(サービスエリア)やPA(パーキングエリア)。ところが、人気の反面、禁止事項を守らない利用者によるトラブルも絶えません。安全で快適に過ごすために、NEXCOが警告する禁止行為の全貌を詳しく解説します。

NEXCOが定めるSA・PAの禁止事項10選とは

単なるトイレ休憩や食事の拠点としてだけでなく、限定グルメやイベントなどで積極的に集客を行い、観光スポット化した場所もある高速道路のSA(サービスエリア)やPA(パーキングエリア)。一般道からウォークインゲートを介して入れる場所も増え、今まで以上にSAとPAの魅力や利便性が高まったといえるだろう。だからこそ、自分も周囲の人も安全かつ気分よく利用できるように、禁止されている事項やマナー違反に該当する行為を知っておきたい。

SAやPAを運営するNEXCO西日本およびNEXCO東日本によると、10の行為を禁止と定めており、違反すれば中止または退去を求めたり、然るべき機関へ通報するなどの措置を取る可能性があるとしている。

改めて説明するまでもないと思うが、
1.騒音や空ぶかしの禁止、2.無許可での物品販売・文書配布、3.無許可での募金・署名・演説、4.施設や設備のき損・汚損、5.所定場所以外での喫煙、6.家庭ごみなどの持ち込みは禁止されている。

大型連休の時期にニュースでよく見かける禁止行為違反のは、7.所定場所以外への駐車だ。SAやPAは車両の区分で駐車する位置が決まっているので、それ以外の場所に停めること自体がNG。一般の乗用車がトラック用のスペースに駐車したために、溢れ出たトラックが出入口付近に列をなして停めている、なんて光景はGWやお盆など大型連休のときによく見られる。

SAやPAで事故や渋滞が発生するのを防ぐためにも、「自分だけなら大丈夫」などと安易に考えないでほしい。なお、PAやSAは安全のため一方通行となっており、周回しながら駐車スペースが空くのを待つのはNG。SAやPAの付近にある電光掲示板に「満車」や「混雑」といった状況が表示されるので、それらを確認しつつ、満車なら次のSAまたはPAに向かうのがドライバーとしてのマナーだ。

休憩を超えた長時間駐車は問題に

昔から問題になっているのは、8.無許可での車両の放置だ。これはクルマを捨てていく放置だけに限らず、SAやPAを駐車場として利用する行為も含まれる。たとえば複数人がそれぞれのクルマでSAやPAに集まり、1台で乗り合わせて移動といったとき、乗ってきたクルマを駐車していくそれ。禁止と知らずに待ち合わせをした人もいるかもしれないが、これは明確な高速道路の目的外使用になるので注意しよう。

続いて9.休憩の目的を逸脱した行為で、休憩の範疇を超える長時間の駐車を指す。近年の車中泊ブームでにわかに注目を集めているが、現時点では車中泊と仮眠を明確に分ける決まりがないため、実質的にグレーゾーンという扱いになることが多いようだ。

とはいえ、ベッドを展開したり寝袋に入って寝るような行為は、明らかに仮眠ではなく車中泊だと判断されるだろう。また、安全な運転に支障を来さないための仮眠であれば、数十分や1~2時間もあれば十分にこと足りるはずだ。現時点で仮眠と車中泊を区別する定義はないが、SAやPAは休憩施設であって宿泊施設ではない。車中泊は黒に近いグレーゾーンという認識を持ち、施設や他の利用者に迷惑をかけないように注意したい。なお、最近はマナーのない利用者が増えたせいで、車中泊を明確に禁じたPAやSAも出始めている。

電源の無断使用やトイレでの洗髪は犯罪になる可能性も

最後の10.火器の使用も車中泊と大いに関係がある禁止事項。隣接する駐車スペースにテーブルやイスを並べてバーベキューや調理をする利用者がいるという、にわかには信じがたいがニュースで見たことがある。SAやPAを無料のキャンプ場と勘違いしている迷惑なこと極まりない話で、ほかの利用者に迷惑どころか事故につながる恐れもあるので絶対にやめよう。

同じく電源を勝手に使用したりトイレで洗髪するのもあり得ない行為で、場合によっては窃盗罪などに問われる可能性があると覚えておきたい。高速道路のオアシスたるSAとPA。今後も安全かつ快適な場所としてあり続けるためにも、禁止事項を守りつつマナーとモラルを持って利用しよう。

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