GT300はD’stationが富士スプリントで連勝
2025年8月3日、スーパーGT第4戦・富士スプリントのRace2が開催されました。500と300の各クラスごとに50分間のスプリントレース形式で行われ、GT300は藤井誠暢選手(777号車 D’station Vantage GT3)が優勝を飾りました。
スタート直後の接触、上位勢の攻防が激化したGT300クラス
8月2日(土)〜3日(日)の2日間で合計3本のスプリントレースが行われた今大会。日曜日のRace2は、土曜日のRace1とは異なるドライバーがステアリングを握り、GT500とGT300に分かれてそれぞれ50分のレースが実施された。GT300は快晴のもと14時15分にスタートした。
GT300クラスの予選では、777号車 D’station Vantage GT3の藤井誠暢選手がポールポジションを獲得。前日のRace1ではチャーリー・ファグ選手が勝利しており、チームとしては連勝がかかっていた。2番手には谷口信輝選手(4号車 グッドスマイル 初音ミク AMG)、3番手に堤優威選手(2号車 HYPER WATER INGING GR86 GT)が続いた。
スタート直後の1コーナーでは、HYPER WATER堤選手がブレーキング勝負で谷口選手を交わし2番手に浮上。トップは藤井選手、2番手堤選手、3番手谷口選手というオーダーで序盤戦が展開された。
中団では接触が発生し、小山美姫選手(31号車 apr LC500h GT)と片山義章選手(6号車 UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI)が早々にレースを終えることとなった。
さらに、5番手を走行していた井口卓人選手(61号車 SUBARU BRZ R&D SPORT)がAコーナーの立ち上がりで突如ストップ。井口選手はウインカーを出しながらランオフエリアへ退避し、異常を察知してマシンを停止した模様。中継によると、チームからは
「エンジンブロー」
とのコメントがあった。井口選手は第2戦・富士でも最終ラップにエンジントラブルでリタイアしており、今回も悔しい結果となった。
D’stationがトップ逃げ切り後半戦のタイトル争いに注目
HYPER WATER堤選手がトップのD’station藤井選手を1秒前後の差で追い続けるなか、4番手以下では激しいバトルが展開された。8番手スタートの菅波冬悟選手(65号車 LEON PYRAMID AMG)はこの集団を次々とパスし、22周目のTGRコーナー(1コーナー)で谷口選手をオーバーテイク。3番手に浮上して表彰台圏内に入った。
藤井選手は2位の堤選手との1秒差を31周にわたって守り切り、トップチェッカー。D’stationは土日2連勝という最高の結果で富士大会を締めくくった。2位はHYPER WATER堤選手、3位にはLEON菅波選手が入った。
4位には木村偉織選手(5号車 マッハ車検 エアバスター MC86 マッハ号)が入り、チームにとって久々の上位入賞を果たした。また、予選タイム抹消により最後尾スタートとなった平手晃平選手(56号車 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R)は、17ポジションアップの11位でゴール。意地の追い上げで入賞を勝ち取った。
ポイントランキングでは、蒲生尚弥選手/菅波冬悟選手(65号車 LEON)が61ポイントで首位をキープ。一方、今回連勝を果たした藤井誠暢選手/チャーリー・ファグ選手(777号車 D’station)が56.5ポイントで急接近しており、後半戦に向けてタイトル争いは白熱しそうだ。
