メディア対応が異なるヨーロッパ三大24時間耐久レース
第53回大会のニュルブルクリンク24時間レースにやってきました! STIはコロナ禍も継続して参戦していましたが、6年ぶりにニュル24時間へ復帰したKondo Racingと、トヨタGAZOOレーシングの登場に、久々にパドックは日本人の笑顔で溢れました。そのようなレース現場を取材する身としては、メディアセンターで無料配布されている「ごはん」はとても助かります。今回はレース現場の裏側をお伝えします。
フォルクスワーゲンやトヨタのブースは力の入れ方がハンパない
毎年感動する大迫力のスタートシーンを1コーナーの内側から正面で見てから、イベントエリアを散策してメディアセンターへ帰るのが定番コースになっています。ニュル24時間レースではまだ電気自動車は走っていませんが、イベントスペースのひとつとなっている駐車場では、ドイツで人気のテスラが大規模な展示・試乗会を開いていました。ドイツではアウトバーンを高速で走るテスラに遭遇することがたまにありますが、160km/h以上で走った場合、一体どれくらいの距離を走行できるのか気になるところです。
そんなテスラの展示を見ながら、グランドスタンド裏のイベント会場へ行くと、数多くのファンでごった返していました。この日はとても暑く、直射日光を避けて大画面のパブリックビューイングを見るのは助かりますね。
フォルクスワーゲン(VW)は一時期モータースポーツから撤退していましたが、2024年あたりからニュルで精力的にプロモーションをしています。2025年はとくに大きなブースを出して、PRに力を入れています。長年にわたり、ドイツではVWのゴルフが最も販売台数の多いクルマで、ドイツ中どこに行っても新旧ゴルフを数多く見かけます。
また、トヨタGAZOOレーシングも、レーシングカーやシミュレーションゲーム、ニュル限定グッズが販売されているGRのオフィシャルショップを出展していて、見て回るだけでも楽しいですね。
このニュルのグランドスタンド裏のイベント広場には、常設でBMWやAMG、アウディなどのショールームがあるのですが、ニュル期間は特別な展示をしている事もありますので覗いてみてくださいね。
朝と夜でメニューが異なるメディアセンター飯
パドックのイベント広場へも行ってみました。数多くのフードトラックやメルセデスAMGのブースを見てまわりました。AMGでは色々なグッズを配布していたようですが、私が訪れた時間には何も残っておらず残念でした。フードトラックコーナーも人気です。ニュル24時間レースでしか見かけないお店も多いので、ファンの方もどれにしようか迷ってしまうでしょう。
ところで、ル・マン、スパと共に「ヨーロッパ三大24時間レース」と称されるニュル24時間レースですが、私たちがパソコンやカメラを広げて仕事をさせていただくメディアセンターの雰囲気も、サーキットごとにさまざまです。この三大24時間レースの中でニュルだけが、無料でお食事をいただけるとあり、本当に助かります! ル・マンでは、サーキットへ向かう前に毎日ホテルでお弁当を作っていましたからね。
ニュルでは、ソーセージ、ミートローフ(レバーケーゼ)、ハンバーグ(フリカデリ)、豚カツ(シュニッツェル)に数種類のサラダという、典型的なドイツ料理のローテーションです。夜中にはカリーヴルスト(焼きソーセージにカレーソース掛け)やグーラッシュ(ハンガリー風シチュー)が登場します。
十分な量をご用意いただいていますが、うっかりするとケータリングのケースの中が空っぽでがっかりということもあります。朝にはサンドイッチや、バリスタの方が淹れてくださったおいしいカプチーノもいただけて、本当にありがたいのです! 汗をかいて塩分が失われているので、少し濃い味付けも大歓迎です。おやつには、ル・マンで購入してきたおいしいカヌレを持参してメディアセンターで食べました。
