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【SUPER GT 500 第6戦 】24号車リアライズZがラストラップで逆転優勝!KONDO RACINGに9年ぶりの栄冠

24号車 リアライズコーポレーション ADVAN Z

リアライズZが劇的な最終ラップ逆転勝利

宮城県スポーツランドSUGOで2025年9月21日にスーパーGT第6戦の決勝レース(84周)が行なわれました。GT500クラスは24号車 リアライズコーポレーション ADVAN Z(松田次生選手/名取鉄平選手)が2016年以来の優勝をしました。そのGT500クラスのレポートをお届けします。

(motorsport.comの記事をもとに再編集しています)

スタート数周から激しいトップ争いが繰り広げられる

今回のSUGO戦は、サクセスウエイトがフルで課される最後のレースであり、ライバルを追いかけるチームにとって、ハーフウエイト、ノーウエイトとなる終盤2戦に向けてタイトル争いに生き残る上で重要な一戦となる。天候不良が心配されるなか、土曜日の公式練習の前半以外はドライコンディションでセッションが行われた。

13時40分からの決勝レースは、気温24℃、路面温度32℃。直前のグリッドでは、タイヤのグレイニングを心配する声も聞かれ、予選で履いたファーストスティントのタイヤと、後半スティントに履くタイヤにどういったコンパウンドをチョイスするかが勝負の鍵と考えられた。

GT500のポールシッターは、2戦連続で16号車 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT。2番手には39号車 DENSO KOBELCO SARD GR Supra、3番手には3号車 Niterra MOTUL Zが続いた。いずれも各陣営のなかではサクセスウエイトが比較的軽い車両だ。一方で、4番手にはサクセスウエイトが上限まで達し、燃料流量が3段階ダウンしているポイントリーダーの1号車 au TOM’S GR Supraが食い込んできた。

16号車 ARTAの天下はスタートから長くは続かなかった。6周目のホームストレートでは、39号車 DENSOを駆る関口雄飛選手が、16号車の大津弘樹選手をオーバーテイクし、首位の座を奪った。

そのDENSOを脅かす存在となったのが、5番手スタートの24号車 リアライズコーポレーション ADVAN Zの松田次生選手だ。松田選手は14周目に2番手まで順位を上げると、24周目には関口選手を抜いて一旦はトップに立つ見せ場を作った。しかし、関口選手も26周目に抜き返し、再びリーダーの座に戻った。

赤旗中断で時間レースとなって55周目にリスタート

ルーティンストップが可能となる28周目、4番手まで上がっていた17号車 Astemo CIVIC TYPE R-GT、そしてポジションを中団まで落としていた1号車 au TOM’Sら5台がピットインした。31周目までに11台がピットインしたが、優勝を争う39号車 DENSO、24号車 リアライズら4台はステイアウトし、「引っ張り」戦略を採った。

24号車 リアライズは39周でピットに入り、松田選手から名取鉄平選手にドライバー交代。名取選手はピットイン組の先頭でコースに復帰した後、アウトラップで17号車 Astemo、64号車 Modulo CIVIC TYPE R-GT、16号車 ARTAのシビック3台に立て続けに抜かれてしまったが、ARTAの佐藤蓮選手、Moduloの大草りきを抜き返し、2つポジションを取り戻すことに成功した。

トップの39号車 DENSOは42周目に関口選手からサッシャ・フェネストラズに交代。2番手に浮上した17号車 Astemoに対して十分なリードを保ってコースに復帰した。

49周目、ホームストレートで大きなクラッシュが発生した。複数台が絡む多重クラッシュとなり、GT300クラスの20号車 シェイドレーシング GR86 GTとピットレーン入口のバリアに挟まれる格好となった64号車 Moduloのマシンは激しく大破した。しかし、ドライバーの大草選手は堅牢なGT500モノコックに守られ無事だった。

ガードレールの修復による1時間ほどの赤旗中断を挟み、16時にレースが再開された。84周の消化は不可能となり、時間レースへと変わるなか、セーフティカー先導の数周を経て、55周目からリスタートが切られた。

最終ラップで劇的な逆転勝利を決めたリアライズ

レース再開後に勢いがあったのは、24号車 リアライズの名取選手だ。60周目に17号車 Astemoを抜いて2番手に上がると、トップを走るDENSOのフェネストラズをロックオンした。残り7分となった65周目の1コーナーで、名取選手はフェネストラズをアウトから抜き去ろうと試みたが、縁石に乗りすぎてしまいタイムロス。その差は広がってしまった。

しかし、DENSOのフェネストラズは逃げ切れるほどのペースはなく、背後には24号車 リアライズの名取選手、17号車 Astemoの塚越選手が迫る。名取は幾度となくフェネストラズにプレッシャーをかけた末、最終ラップの馬の背でアウト側から並びかけると、SPインコーナーで前に立つことに成功した。

24号車 リアライズが劇的な逆転でトップチェッカーを受け、KONDO RACINGにとっては、GT500に限れば2016年以来9年ぶりの勝利となった。2位は39号車 DENSO、3位は17号車 Astemoだった。

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