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小型車サイズで日常使いもOK!日産「キャラバン」“標準ボディ”で夫婦旅が快適にできるキャンパー『ZERO』登場

日産 キャラバン:ベッドの後ろに冷蔵庫や電子レンジなどを備えた棚があり、その反対側にはシンクが配置されている

小型車サイズのワンボックスならではの高い取りまわし性能

キャンピングカービルダーのOMCが日産「キャラバン」標準ボディを使った新モデル「ZERO」を披露しました。限られた駐車環境でも使えるボディサイズで“どこまで快適に旅ができるか”を追求したモデルです。会場では、このコンパクトなボディに常設ダブルベッドを実現した独自レイアウトが注目を集めていました。

標準ボディに込められた都市部ユーザーへの解答

会場に並ぶキャンピングカーのベースとしてじつは人気なのが、トヨタ「ハイエース」や日産「キャラバン」といった国産ワンボックス車である。しかし、じつはメジャーなのは、ラインナップのなかでも巨大なワイドボディのスーパーロングである。

東京キャンピングカーショーの会場で見つけたのは、標準ボディのキャラバンをベースとしたOMCのZEROである。全長4.7m、全幅1.7mと明らかにコンパクトであり、都心の狭い道でも無理なく走ることができ、駐車スペースにも困らないであろう。

ハイエースやキャラバンのコンバージョンキャンパーをラインナップしているOMCは、さまざまなサイズのボディをベースとしているが、ZEROは標準(ナロー)ボディ、ロールーフというもっともコンパクトなハイエースとキャラバンをベースとしている。

いつでもすぐに寝ることができる常設2段ベッド

OMCのキャンピングカーの大きなポイントは、夫婦2人の旅を想定し、車内に常設の2段ベッドを備えている点である。コンパクトなZEROも同様だ。サイドドアを開けると、まず目に入ってくるのが2段ベッドである。気ままな夫婦旅をする場合、就寝時に毎回ダイネットをアレンジしてベッドを作るのは意外に面倒な作業である。常設ベッドであれば、出先で寝たいときにスムースに就寝できるのが最大の魅力である。この快適さは、1度使ってしまったらヤミツキになるとのことである。

2段ベッドの脇には、ふたりで対面できるダイネットがあり、中央にテーブルを設置することで食事などに利用可能である。また、前側のシートは背もたれを反転して進行方向向きのシートにアレンジ可能であり、走行中のシートとしても機能する仕組みである。

普段使いから災害時までカバーする高いユーティリティ性

車体後部を見ると、ベッドの後ろに冷蔵庫や電子レンジなどを備えた棚があり、その反対側にはシンクが配置されている。棚の上部に見えるのはオプションのクーラーである。さらに、冷蔵庫の隣にはポータブルトイレが設置されている。ちなみに、ベッド後部にカーテンを設置することで、トイレを使用する際は空間をセパレート可能である。

大きなクルマをベースとしたキャンピングカーと比べると、けっして内部空間が広いわけではない。ZEROはレイアウトを工夫することで、普段使いしやすいコンパクトな車体ながら、夫婦2人の旅に最適なクルマとなっている。また、特別な夫婦旅だけでなく、災害時の移動シェルターとしても最適なクルマである。とくにオプションのソーラーパネルやインバーターを追加することで、いざという時に役立つ。一石二鳥以上のメリットがある。

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