機能美とタフネスさが際立つプロボックス
本気のオフロードカスタム「PROMAX」!?
大阪オートメッセ2026の会場で、ひときわ異彩を放つトヨタ・プロボックスを発見しました。手がけたのは滋賀県の造形プロ集団「アトリエ アール ヌーボー」。なんと、ダミーではない「本気の機能的シュノーケル」を装備しています。絶版部品再生のプロがなぜ今、プロボックスなのか? その驚きのこだわりと機能美に迫ります。
立体造形のプロ集団はクルマもお得意!?
「アトリエ アール ヌーボー」の攻勢!
ATELIER ARTNOUVEAU( アトリエ アール ヌーボー )という滋賀の会社が手がけたプロボックスに、思わず目が奪われた。遭遇場所は大阪オートメッセ2026会場の5号館だ。聞けばFRP成形、ジオラマ模型、モニュメント、キャラクター人形、等身大の像、マネキン人形……という立体造形物を製作するプロ集団なのだとか(会社にはマネキンがいっぱい並んでいるという情報も……ぜひ一度見てみたい!)。いわゆるクルマ用のカスタムパーツブランドとは、ちょっと趣が違うようなのだ……。
テーマパークの造形物やディスプレイ商品を作るなど、立体と名が付けばなんでも製作するというのが、こちらのアトリエ アール ヌーボー。じつは車両のカスタムパーツ製作でも40年以上のキャリアを持つ、凄腕のプロ集団だということはあまり知られていない(この道37年の筆者も正直存じ上げていなかった……ごめんなさい!)。元々、旧車の絶版部品等のB to B(企業間取引)が主戦場のため、我々のようなエンドユーザーにはあまり馴染みが無かったのだろう。
40系ランドクルーザーの屋根やドア、ハチロクのダッシュボードなど、自動車メーカーではもはや絶版となった部品を、陰ながら製作している会社のようだ。B to C(一般消費者向け)としては、64系や74系ジムニー用パーツもリリースしているとのこと。
さて、前置きが長くなったが、今回注目してほしいのが、ここに紹介する160系プロボックス。展開しているブランド名は「PROMAX(プロマックス)」というネーミングだ。では、プロボックスに装着されている商品のラインナップを順に追っていくとしよう。
立体造形のプロが創出する独創的造形
一体型FRP前後バンパーの造形美とは!?
フロントグリル・バンパー(グリルとバンパーが一体型のためこの呼び名になっているよう)。IPFのマーカーはオプション。使用している素材は、高強度・高弾性素材のFRPだ。いわゆる通常のFRPよりもかなり強く、実際に触ってもその感触が確かめられるほど。これだけ凝った3Dの立体デザインを実現しながらも、既存のデザインとは一切似ていないオリジナル度の高い商品に仕上がっている。表面仕上げにラプターライナー塗装が施されているためザラザラした質感があり、見た目にもさらにタフさに磨きが掛かっている印象だ。
次に「リアバンパー」。こちらも一体型で、オフロードに似合うデザインとなっている。「アゲ系」プロボックスユーザーには刺さること間違いなしだと感じる出来栄え。ちなみに左右には大型の縦型リフレクターも装備されているため一見すると大柄に見えるのだが、純正バンパーと同等サイズ(!)なので日常使いにも安心のパーツだ。
サイドセクションにはシルクロード製のオーバーフェンダー&サイドステップが装着されていた。じつはサイドのパーツに関しては、現在オリジナル化に向けて開発を進めているとのこと。登場する際にはブロックデザインが採用された、ワイルドなものになりそうな気配だ。
絶版パーツの救世主が開発した実用重視!
海外からも人気の専用機能シュノーケル!?
「お待ちかね!」となるパーツは、今回の最大の注目である「シュノーケル」だ。ジムニー、ランクル用としては、同社ではすでに実績のある商品だ。プロボックスのキャラクターを考えるとダミーでも十分アリなパーツだと思うのだが、しっかりとエアクリーナーに接続されている、ガチに機能的なプロボックス専用設計のシュノーケルなのだ。
プロボックスはエンジンルームの助手席側にエアクリーナーがあるため、助手席側のAピラーに付けるほうがホースの距離が短く済みむ。しかし、助手席側Aピラー上部に取り付けるとなると純正ボディに穴開け加工が必要になるためその「穴あけ加工に抵抗がある」という人のことを考えて、ラジオアンテナの取り付け部がある運転席側にシュノーケルを伸ばしたという親切設計だ。
ジムニー用では海外からのオファーも殺到するほど信頼度の高い「メイド・イン・ジャパン」のメーカーだけあって、商品への信頼度やクオリティもバツグン。安心して取り付けられると思わせる仕上がりだ。プロボックスにはオーバークオリティと思わせるほどの出来栄えと機能を備えているから、ガチなラフロード派ならこの装備は絶対に嬉しいはずだ(ちなみに商品単体の価格は税込みで9万9000円)。
修復可能なルーフBOXはFRP素材の強み!
造形美に負けない本格派タフ系ブランド!!
そして最後は、ルーフボックスの紹介だ。じつはルーフボックスは大手ブランドからすでに数多くラインナップされているだが、後発なのになぜこれを販売されようとしたのか聞いてみた。
「じつは、ウチのルーフボックスは容量をかなり大きく設計しています。圧倒的に大きいのが特徴です。元々64/74系ジムニー用にもラインナップしていまして、ジムニー・ノマド用に作ってみたものがプロボックスにも積めるなと思い、今回載せてみたらピッタリでした」とはアトリエ アール ヌーボー代表の竹田氏。
スキーやスノボ、もちろんキャンプや釣りにも使えるこちらのアイテム。例えば車中泊の場合など、室内を広々と使うためにも荷物を屋根の上に載せられたら……と思う人には最適のアイテムとなる。そしてさらなる特徴として、荒っぽく使えるそのタフさがある。例えば、狭い林道を抜ける際に木の枝などが鬱蒼と茂るシチュエーションでブッシュで傷ついても、FRP素材のため修復が可能なのだ。たとえ商品が割れたとしても、きれいに修復ができるという。これがABSやAES素材で穴が開い場合には修理はかなり困難になるが、このFRPなら修理が可能となるから、このルーフボックスを購入すっる際の強みにもなるわけだ。
立体造形のプロ集団が手がけた、シュノーケルを装備したPROMAXのプロボックスは、造形美に負けない本格派のタフ系ブランドでした。人とは違うプロボックス用本格パーツを探している人は、ぜひ候補に入れてほしいブランドだ!
