商用バンが芸術作品に進化! 独自のセンスで極低に仕上げたトヨタ「プロボックス」
街中でよく見かける商用バンが、オーナーの愛情とアイデアで驚くべき姿へと生まれ変わりました。愛媛県を中心にカスタムを楽しむ女性オーナーが初めての愛車として選んだのは、トヨタ「プロボックス」です。US(アメリカン)テイストを取り入れ、車高を極限まで下げたこだわりの一台と、彼女が描くカーライフの夢に迫ります。
商用車を自分好みに! 2WDの5速MTにこだわった愛車選び
「商用車が好きなんです。ごく普通の商用車が、カスタムによってどんどんカッコよくなっていく姿が好き」
と語るのは、オーナーの“ちき”さんだ。
彼女が初めての愛車として選んだのは、トヨタの商用バンであるプロボックス(50系)。
「この顔つきが好き」
という理由からあえて旧型モデルを選び、カスタムベースとして希少な2WD(二輪駆動)の5速MT車を約半年かけて探し出したとのこと。
派手なエアロパーツによる演出はないが、パッと見ただけでは伝わらない深いこだわりが満載された、玄人好みの1台に仕上がっている。
BMW純正カラーとスムージングで魅せる洗練されたエクステリア
ボディカラーは、BMWのフラッグシップセダンである「7シリーズ」の純正色、オックスフォードグリーンで全塗装されている。フロントバンパーやAピラーのアンテナ穴、リアゲートなどの不要な凹凸を埋めるスムージング加工が施され、洗練された印象を与える。そこに、USカスタムに精通する交際相手の祐也さんが手描きしたピンストライプ(装飾ライン)が華を添えている。
足まわりは、ラルグス製の車高調(車高調整式サスペンション)をベースに、KRZ製のエアバッグを組み合わせたワンオフ(特注)のエアサスペンション仕様だ。全下げ時にはホイールのリム(縁)がフェンダーに被る「リム刺し」と呼ばれる極限のローダウンを実現している。
テッチン(スチールホイール)好きの彼女が選んだホイールは、ダイヤモンドレーシング製のディッシュ系デザイン。フロント7度、リア3度のキャンバー角(ハの字の角度)がつけられており、迫力の足元を演出している。
室内丸見えを逆手にとった独自の芸術空間「OWN ART」
プロボックスの低グレードに採用されている透明な素ガラスを逆手に取り、外から室内が美しく見えるようにインテリアも徹底的に手が加えられている。
天井や内張りはボディカラーに映えるベージュで統一され、質感の高いアルカンターラ調の生地が2色使い分けられている。荷室には5ガロン(約19リットル)のエアサスタンクが鎮座し、その土台には彼女のコンセプトである「OWN ART(独自の芸術)」の文字が刻まれている。室内が丸見えになるため、エアサス用のコンプレッサーをあえて2基搭載し、左右対称(シンメトリー)の美しいレイアウトを構築した。
愛媛県のカスタムショップ「ガレージF1」のサポートや仲間たちと試行錯誤しながら、“ちき”さんが自ら舵を取って進化を続けているプロボックス。
「いつかは商用車メインの有名イベントでアワードを獲得するのが夢」
と語る彼女の熱意は、これからも愛車をさらに高い次元へと引き上げていくはずだ。
