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【半世紀以上愛される定番】RSワタナベ「エイトスポーク」のセンターにある「3羽の鶴」の正体とは?

中央には鶴が3つにRACINGの文字が入る

「団子」を「鶴」に変えてデザインしたのがはじまり

老舗のホイールブランド、RSワタナベ。その代表作「エイトスポーク」は、1968年にデビューしたロングセラーだ。

当時の日産スカイライン(ハコスカ)、フェアレディZ(S30型)、マツダRX-3(サバンナ)、三菱ギャランGTO、ホンダ・シビック、日産サニートラックなどはもちろん、漫画「イニシャルD」の主人公のAE86(スプリンタートレノ)から、最新の日産フェアレディZ(RZ34)にまでマッチする普遍性のあるデザインは類を見ないといっていいだろう。

そんな伝統あるRSワタナベのエイトスポークのセンターに、3つの鶴のマークがついているが、この鶴のマークの由来はご存じだろうか?

渡辺家の家紋が「お盆に団子3つ」だった

RSワタナベの正式な社名は、株式会社レーシングサービスワタナベ。創業は1967年で、現社長の渡辺俊之氏が設立。FL、FJ-1300、F-3、FP-2000といったフォーミュラカーを設計・製作するレーシングコンストラクターとしてスタートし、その流れで1ピース製鋳造アルミ・マグホイールの製造・販売にも着手している。

渡辺俊之社長の父親(渡辺傳次氏)は、横浜市鶴見で「渡辺傳次商店」を商っていて、その渡辺傳次氏が自社の社章に「お盆に鶴三羽」を考案。もともと渡辺家の家紋が「お盆に団子3つ」だったので、鶴見に店を構えたとき、「団子」を「鶴」に変えてデザインしたのがはじまりだ。RSワタナベでは、この「お盆に鶴三羽」の下に「RACING」のロゴを入れて、今日に至っている。

鶴のマークは飛行機やモータースポーツと縁が深い

RSワタナベの鶴のマークが、地名からとったものだというのは意外かもしれないが、鶴のマークは飛行機やモータースポーツと縁が深い。飛行機でいえば、JAL(日本航空)の鶴丸のマーク(1959~2002年まで使用し、2010年から復活)が有名であり、モータースポーツでは往年の名レーサー生沢 徹が、丹頂鶴のマークを自身のシンボルとして使用。第4回日本グランプリ(1967年)でドライブしたポルシェ906の車体にも丹頂鶴マークを貼って出走した。

そしてホンダのチューニングパーツで知られるスプーンも鶴だ(CRANE)がシンボルマーク(SPOONのSがモチーフだが、生沢徹の丹頂鶴マークのインスパイアとも)。

また余談だが1970年代に国内フォーミュラのFL500シリーズで、RSワタナベ(ファルコン)と覇権を競い合ったライバルのコンストラクターが、ハヤシレーシング。RSワタナベのエイトスポークと人気を二分した、あの名作ホイール「ハヤシ ストリート」を作っていたのもハヤシレーシングで、RSワタナベとハヤシレーシングは、FL500の車体づくりでも、ホイールの分野でも好敵手としてしのぎを削っていた関係だった。

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