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荷室が伸びる「ハイゼットジャンボ」は市販化の可能性も!? ダイハツから「週末レーサー仕様」の2台が誕生!

軽自動車同士の組み合わせは海外からの来場者に大ウケだったとか

実際に販売されたら人気の1台になる可能性が高い

大阪オートメッセ2023のダイハツブースでひときわ異彩を放っていたのが、荷台が延ばされたハイゼットジャンボトラックだ。「HIJET TRUCK JUMBO EXTEND」と名付けられたこの車両は、エクステンドという名前の通り拡張する荷台スペースが最大の特徴。

じつは隣に展示された「COPEN CLUBSPORTS」と2台セットとなっており、サーキット走行を楽しむ際にサポートカーとしてハイゼットジャンボとともに向かうという楽しみ方を提案しているのだ。

後方視界はしっかり確保されている

ハイゼットジャンボについては荷室部分を手動で引き出すことができ、サーキットなどでは2メートルを超える荷室空間を有効利用してレーシングスーツに着替えたり、休憩したりすることが可能となっている。

また荷室を引き出すことで側面に開閉可能なハッチが顔を出し、そこを開けることで明かりを室内に取り入れることができる。ほかにも、閉め切れば完全なプライベート空間を生み出すことが可能なため、レース前に集中したいときなどはあえて閉め切るという使い方もできるのだ。

荷室の引き出しは手動となるが、シェル部分はFRPで軽量につくられており、引き出した後に足を備え付るだけの簡単作業というのもうれしいところ。リアハッチ部分にも窓は備わらないが、バックカメラが装備されているため、後方視界はしっかり確保されている点はメーカークオリティと言えるだろう。

室内に目を移すと、真紅のフルバケットシートが2脚備わり、シフトエクステンションが装着されたレーシーなもの。これはコペンと同じテイストの室内空間とすることで2台のコンビネーションをより強調する狙いがあるという。

インパネにはストップウォッチ風の時計を装備

そしてコペンについては、2021年に公開された「コペンスパイダー」に感化されたユーザーがカスタマイズを施したモデルというテーマで作られており、コペンスパイダーに採用されていたものに近い前後バンパーを備え、足元には同じRAYS TE37を履く。

エクステリアのカラーは戦闘機をイメージしたもので、センターにはダイハツのコーポレートカラーでもあるレッドのラインを引く。オープンカーは内装も外装の一部ということで、センターコンソールからダッシュボードにかけても同様に赤の差し色を入れて統一感を出しているのがポイントだ。

またインパネセンターにはポルシェのスポーツクロノパッケージを思わせるメーターが備わるが、これはストップウォッチ風の時計。じつはこの部分、ナビを装着するためのパネルも装着できるように脱着式となっているため、通常はナビをつけておき、サーキットでは追加メーターが埋め込まれたものに換装するといった使い方も可能だ。

軽トラや軽バンをビジネス用途だけでなく多くの人に楽しんでもらいたい

この2台を筆頭にショーモデル全般を統括したダイハツのデザイン部 第1デザインクリエイト室 課長の柴垣 登志男さんによると、軽トラックや軽バンの可能性を広め、ビジネス用途だけでなく多くの人に楽しんでもらいたいという思いでこの車両を企画・製作したとのこと。

ハイゼットジャンボも一見すると完全なショーモデルに見えるが、社内での評判も高く、ユーザーからの反響が大きければトラックの特装車のひとつとしてラインアップに加わる可能性もゼロではないそうだ。

今回はサーキットのサポートカーという見せ方ではあったが、新たな移動販売車のベースや車中泊を楽しむベースとしても使えそうで、実際に販売されたら人気の1台になる可能性は高いと言えるのではないだろうか。

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