サイトアイコン AUTO MESSE WEB(オートメッセウェブ)

【軽自動車で気軽にレースに挑戦】「東北660選手権」2023年シーズン開幕! まずはSUGOを練習会で走ってみよう

東北660選手権の様子

ターボGPの2クラスで優勝した#802舟山 康のL802Sオプティビークス

2023年も軽自動車による熱い戦いが始まった!

軽自動車のイベントとしてすっかり定着した東北660シリーズ。2023年もレースからドリフトまで6つのカテゴリーが設けられ、2023年3月26日に福島県「エビスサーキット」東コースで開幕した。

ターボGPは各クラスで激戦を繰り広げた

今回のカテゴリーは東北660ターボGPと東北660耐久レース、そして主にビギナーを対象とした東北660練習会の3つだ。天候はあいにくのウエットだったが、ターボGPも耐久レースも昨年を超えるエントリー数となった。

ターボGPの最上位である1クラスは、常連の#880金澤延行が余りあるパワーを巧みにコントロールし、ポール・トゥ・ウィンで幸先のいいスタートを飾った。100ps以下のタービン交換車による2クラスは、#802舟山 康と#99菊池 輝の一騎打ち。しかし菊池は練習走行からインタークーラーのパイプ抜けに悩まされ、なんとか決勝レースに出走するものの3周でリタイヤを喫してしまう。対する舟山も途中からガス欠を起こし、クラス優勝こそ達成したが総合では13番手となってしまった。最大の激戦区3クラスは優勝が#19日向繁美、準優勝が#250兵頭孝之とお馴染みの顔ぶれだった。

注目したいのは東北660選手権でシリーズチャンピオンを獲得し、公認レースの経験もある#89松山雄大が駆るスズキ「カプチーノ」だろう。唯一のFRでありABSや電子制御も一切なく、ウエット路面では明らかに不利な条件だったが、スタートから安定した走りを続け3位フィニッシュ。ブーストもノーマルでこの日がほぼシェイクダウンだったが、ドライ路面でセッティングがもう少し煮詰まれば、優勝を狙うだけのポテンシャルは十分にありそうだ。

なおターボGPは同一型式の車両が5台いれば、独立したクラスが作られるレギュレーション。今回はHA36型スズキ「アルト」が5台いたため成立し、3クラスと同じく日向が優勝となった。

学生だけのクラスも盛況だった耐久レース

耐久レースの決勝は200分となっており、登録できるドライバーは最大で4名。唯一のターボ車となった1クラスの#350スズキJ宮城&高橋Rカプチーノは、前身といえる仙台ハイランドのKカー耐久レース時代から参戦するチームだ。

ラップタイムやマシンの完成度もトップクラスだが、今回はトラブルにより予選を走行できず最後尾からのスタート。それでも順調に総合のポジションを上げていき、終わってみればクラス優勝と総合3位という結果だった。

もっとも台数が多い3クラスは、20代の若手による540#Moty’s MKGレーシングが優勝。準優勝はHA36カップのチャンピオンカーを持ち込んだ#311チームARYイトマン アルト。3クラスと同じ車両規定の学生クラスは、#725イケダフォーミュラ アルトが優勝を飾る。学生クラスに参加できるのは大学の自動車部だけに限らず、専門学校や違う学校と合同のサークル単位でも可だ。

旧規格のNAも走れる4クラスは東北660選手権の常連ドライバーが集った、#829チーム関東 ARYが優勝し総合でも4位とポテンシャルの片鱗を見せ付けた。

次回は2023年5月7日(日)にスポーツランドSUGOで東北660選手権の開幕戦、そしてSUGOでは初めての練習会が予定されている。ギャラリーだけでも楽しめることはモチロン、練習会は軽自動車ならどんな仕様でもOKだ。ぜひこの機会に国際サーキットを自分の愛車で走ってみてはいかがだろうか。

モバイルバージョンを終了