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6年かけて超改造! シボレー「C20」を「C10」ルックに!? 細かすぎるカスタム技を全部見せます

自然な仕上がりすぎて違和感ゼロ! カスタムのベテランによる奥深き意欲作

2023年3月19日に富士スピードウェイで開催されたCUSTOM TRUCKS MAG. SHOWには、全国各地からカスタマイズされたピックアップトラックが集結した。会場から、パッと見は純正風ながら、見えない部分に手をかけまくった珠玉のシボレー「C10」を紹介しよう。

ピックアップ好きのオーナーが6年の歳月をかけて制作

美しいグリーンメタリックのシボレーC10のオーナー、櫻木さんはこれまで国産を中心に数多くのピックアップに乗ってきたベテランだ。そんな櫻木さんが徹底してカスタムプランを立て、6年の歳月をかけて制作したという1台がこちら。

今から8年ほど前に日本に輸入された1970年式「C20」(3/4t積み)がベースとなっているそうで、ボディは1/2t積みのC10仕様としつつ、見た目では分からないような細かな部分や足まわりなどは徹底してカスタムされているのが大きな特徴だ。車内はもちろんエンジンルームも非常に美しく、まさに非の打ち所がない状態だ。

あえて大径バイアスタイヤのまま低さを追求した足まわり

外観を見てまず驚くのが、その低い車高だ。一般的に車高を下げるカスタムの場合、アルミホイールや直径の小さいタイヤを装着するケースが多いが、櫻木さんは、あえて純正のスチールホイールに7.00-15という巨大なバイアスタイヤを装着したまま車高を下げることを選択しているのだ。当然、直径の小さなタイヤを選択した方が車高を下げるのが容易であることは言うまでもないだろう。

そのため、外観からは想像できないが、見えない足まわり部分には徹底して手が入れられている。フロントはスピンドルとチューブアームの装着で、リアはC10のデフを4リンク化して搭載し、前後ともにエアサス化している。

一見すると純正風のボディにカスタム多数

じつは純正風に見えるボディこそ、櫻木さんが最もこだわった部分であり、見どころが詰まっている。まずはフロントフェンダーのアーチは純正形状のまま上方に移動し、さらに若干フェンダーを拡幅している。ベッドフロアも純正のプレスを活かしたままフロア面をレイズド(上方に移動)しており、各部にメンテナンスハッチを設けることで、整備の際に足まわりにアクセスできるよう工夫されている。

ちなみに低い車高のまま走っても車体下部が地面に干渉しないように、エンジンを支えるクロスメンバーもスライスしてクリアランスを確保。とにかくあらゆる部分に手が入っているのだ。

純正色をアレンジしたグリーンメタリックでペイント

最後に注目したいのがボディワークの精度だ。他のクルマと比べると、明らかにボディ各部のチリがしっかりと合っており、さらに隙間が少ないのだ。これはレストア時におこなった徹底したボディワークの賜物。

さらにレストア時にボディ裏側から純正色のグリーンが発見され、この色をベースにメタリックを混ぜて、より美しい発色をするオリジナルカラーでペイント。あまりにもその完成度が高いため、隠れたボディワークの数々は言われなければ全く分からないというわけだ。

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