専用パーツ満載で新車時価格はノーマルの倍の630万円!
東京のA PITオートバックス東雲で月1回ペースで開催されている「モーニングミーティング」は、毎回異なるテーマに沿った車種のオーナーが朝7時30分~9時に集まって交流している。2023年3月19日(日)は「86/BRZ」をテーマに、ノーマルからカスタムまでさまざまな86とBRZが集合し、日曜の朝をともに過ごした。
限定100台販売のTRDコンプリートモデル
2014年に発売されたトヨタ「86 TRDコンプリートカー14R-60」。この100台限定のコンプリートモデルでモーニングミーティングに参加していたのが“まめ”さんだ。
14R-60はサーキットを舞台に開発された高性能実験車両「86 TRD Griffon Concept」の技術をフィードバックした市販車だ。エンジン本体はノーマルながら、吸排気の適正化のためスポーツエアフィルターや専用マフラーなどを装備し、強化されたクラッチと機械式LSDでパワーを路面に確実に伝達。足まわりも倒立式の車高調やアーム類に変更され、ボディ補強も行われている。その他ブレーキの強化、「Griffon Concept」の空力コンセプトをフィードバックしたエアロパーツなど、各部に手が入れられた特別な1台となっている。
貴重すぎて仕事ではイジりたくないクルマ
まめさんは初代86通常モデルからの乗り換えという形で、今年の2月にこの14R-60を購入したのだそうだ。
「どうしてもこれが欲しかったんです。この先、レシプロも減ってくるだろうし、欲しいクルマは乗っとくべきだなって。デザインが好きで、やっぱりこのクルマが出た当時の憧れからですね、購入したのは」
オーナーの本職はメカニックで、走行2700kmの現状渡しの状態でこのクルマを購入。自分で手を入れることはできるが、仕事としては14R-60はあまり触りたくクルマだという。
「バンパーも高いし、ホイールも高いし、パーツが高いものが多いんで、メカニックとしたら触りたくないですね。プライベートではやりますけど、仕事で来たらイヤですね(笑)」
ノーマル86とは走りが全然別物
ところで、ノーマルの86から乗り換えたまめさんだが、ノーマルと比較して14R-60とはどのようなクルマなのだろうか。
「全然別物ですね。ピロが入っている足まわりも固いし、ミッションも1~2速がクロスになっていたり。走りも全然違う感じです。純正の86ってアンダーなイメージなんですけど、純正よりフロントのトレッドが拡がっているのでそれを含めて、頭が入りやすくなってる感じですね、運転していて楽しいですよ。今はまだワンディングをちょろっと走った程度ですが、機会があればサーキットも走ってみたいですね」
コンプリートモデルなので、今後も大きく手を加えることは考えていないという、まめさん。それでも何かイジるとしたら、と質問してみた。
「あんまりいじると壊しちゃう可能性もあるんで、なるべくこのまんまでいきたいですね。もしかしたらサスペンションは触るかな。TRDの車高調が付いているんですけど、それのバネレート変えたりくらいですかね」
