木下みつひろさんがプロデュースした信頼のおけるサスペンション
「見て、触って、相談できる」をコンセプトに、A PIT東雲やスーパーオートバックス浜松にブースを展開しているHKS GATE。そのオリジナルパーツ第1弾となるサスペンションキットが発表された。
(初出:XaCAR 86&BRZ magazine Vol.042)
A PITとHKS、木下さんがタッグを組んで理想の乗り味を追求した
ベースとなったのはHKS HIPERMAX S。安心、安全に走れる足まわりをテーマに、セッティング能力の高さにも定評のある木下みつひろ氏が監修を担当した。HKSのサスペンション開発担当の矢部健司さんやA PIT東雲の小野祐介さん、スーパーオートバックス浜松の鈴木英二さんが、それぞれの知見を出し合って理想の乗り味を追求。あらゆる状況下での試走や仕様変更を繰り返し、HIPERMAX SやHIPERMAX Rとも異なる乗り味に仕上げている。
「目指したのは、ストリートでいかに快適に、尖った部分がイヤだなと思われない足まわり。減衰力を締め込んでても硬く感じないような、衝撃をしっかり吸収してくれる特性ですね。内部のシムやその積み方、ガス圧やオイルの量などを細かく調整しています」と話す。
街中ではしなやかに動き、サーキットでタイムも出せる足
具体的にピストンスピードが速い領域ではしっかり減衰力を立ち上げつつ、遅い領域ではマイルドになるようにセッティング。とくにリアの減衰特性は柔らかめで、アシがよく動く特性になるように味付けたとのこと。試乗して驚いたのは、懐の深さを備えたしっとりとした乗り味であることだ。街中ではしなやかなのにカーブではしっかりと踏ん張ってくれる。路面に吸い付くように追従してくれるので安心感が大きいし走りもすこぶる安定している。
街中での快適性を重視した車高調だが、筑波サーキット・コース2000で行ったテストでは、中古タイヤ装着にも関わらず1分3秒台を刻んだという。というわけで、HIPERMAX SともHIPERMAX Rとも異なる新たな可能性を示してみせたHIPERMAX GATE SPEC。86オーナーにとっては車高調選びのうれしい悩みが、またひとつ増えたと言えそうだ。
「HIPERMAX GATE SPEC」
価格:29万4800円(予価:2024年1月発売)
問:HKS GATE HAMAMATSUスーパーオートバックス浜松 TEL:053-476-2180
問:HKS GATE TOKYO BAY A PITオートバックス東雲 TEL:03-3258-0357