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走りの聖地をベントレー「コンチネンタルGTC」で駆け抜けて「原美術館ARC」へ【美と食を巡る旅:群馬編・後編】〈PR〉

ボディは光によって色合いが変わる深いブルーの「Dark Sapphire (ダークサファイア)」

ベントレーで群馬・前橋へ。ついでに伊香保まで足をのばしてみました

AMWがベントレーで訪ねる「美」と「食」を巡る旅。ナイトドライブで都心を抜け出し群馬県前橋へ。「白井屋ホテル」に投宿した翌日は、さらに「美」と「食」を求めて「コンチネンタル GTC アズール」を走らせます。

ベントレーとともにウェルビーイングなひと時を求めて

白井屋ホテルでの心豊かなひと時を過ごし、翌日はホテルのすぐ近くにある「まえばしガレリア」そして、榛名山の麓の「原美術館 ARC」へとベントレーを走らせた。

空を見上げれば抜けるような青空である。絶好のオープンカー日和だ。すぐさまセンターコンソールのスイッチを押しソフトトップ(幌)を開けた。50km/h以下であれば走行中でも開閉が可能なこの幌は、オープン・クローズともに19秒でその動作を終える。静かで滑らかなその動きに毎回いたく感心するのだが、ブルーの美しい幌がトノカバーにピタリと収まった瞬間、幌を纏っている時の精悍でスタイリッシュな姿とはまた違った姿へと変身する。これがたまらなくいい。

1952年にマリナーが世に送り出した「R-Typeコンチネンタル」の美しいプロポーションを受け継ぐ、躍動感あるベントレーの特徴的なボディラインが際立ち、幌が格納されたリアセクションが滑らかな面を構成するから、より一層グラマラスな姿に映るのだ。そう、幌を閉じた時と開けた時の印象が変わる「コンチネンタル GTC アズール」は二度おいしい。ドライブしてこそのベントレーだが、愛でたくなるクルマでもあると改めて思った。

街に彩りと未来をもたらす広場的な施設「まえばしガレリア」へ

この日の目的地「まえばしガレリア」はホテルから徒歩でも5分ほどの距離。だが、晴れ渡る空の下、ダイヤモンド・イン・ダイヤモンドパターンが織りなす優雅なシートに身を沈め、しばし前橋の街中を流してみた。県庁や城址界隈や利根川沿いの道は、緑も豊かで空も高い。山々からの息吹が流れ込むのだろう、空気が澄んでいて走らせていて気持ちがいい。4L V8ツインターボエンジンのサウンドも心地よく響く。心は躍りながらもとてもリラックスした状態で市内のドライブを楽しんだ。

その前橋の中心部といえば前橋中央通り商店街など9つの商店街からなるエリア(Qのまちとも呼ばれる)である。昔ながらのアーケードを備えた商店街が幾筋も並び、高度成長期の記憶を留めた昭和レトロな雰囲気が街を包んでいる。創業100年以上の老舗が軒を連ねる一方、多くの地方都市が直面しているようにシャッターを下ろしたままの店舗があちこちに点在するのも事実だ。

だが、前橋中央通り商店街には中村竜治氏設計のイタリア料理店「GRASSA」、長坂常氏設計の和菓子店「なか又」、高濱史子氏設計の海鮮丼専門店「つじ半」、永山祐子氏設計のカレー店「月の鐘」など、気鋭の建築家たちが手掛けた店が次々とオープン。白井屋ホテルのリニューアルオープンも手伝って、街は大きく変わり始めていた。

前橋市では民間が発案し取りまとめた街のポテンシャルを、同市出身の糸井重里氏が解釈した「めぶく。」をビジョンに置き、官民が連携してアーバンデザインを策定。市民や企業が自主的にあるいは協働して活性化を図っている。その象徴的なプロジェクトの一つが、2023年5月にオープンした「まえばしガレリア」だ。かつて街の文化や暮らしの交流拠点だった場所に、その記憶を受け継ぐ“広場”として建てられた。

まちづくりの企画運営や不動産開発を行う地元の「まちの開発舎」が発注した施設で、設計は建築家であり京都大学の平田晃久教授だ。「閉じているようで開いている空間を“樹冠”のイメージで具現化した」という4階建ての建物は、キューブ状の構造物が幾重にも重なって構成されたユニークな建築物。その開かれた1Fの空間や構造物が複雑に重なる姿を見ると、たしかに大きな一本の樹木にも思える。人々が集い、交わり合う“広場”というこの場所が昔から持っていた本質を大切にしているからだろうか、明らかに斬新な施設だが、この昭和レトロ感に満ちた街並みにあって不思議なことに違和感がない。

まるで自動車のショールームのように透明性の高い、必見のギャラリー

「まえばしガレリア」の建築もさることながら、入るテナントもまた魅力だ。2~4階はテラスを持つ26戸のスタイリッシュなレジデンス、1階は開放的な広場を囲む3つのテナントで構成されており、そこに2つのギャラリーとレストランが入る。

ギャラリー1は現代アートの優れたコレクションで世界的に知られる「タカ・イシイ ギャラリー」だ。この日もピカソをはじめ柳宗悦などの貴重なアートピースがさりげなく展示されていて驚いた。もうひとつのギャラリー2は「小山登美夫ギャラリー」「リン アートアソシエーション」「アート・オフィス・シオバラ」「マキ ギャラリー」といった現代アートシーンで欠かせない4社が共同で運営している。

そのコレクションや展示は世界に通じる内容で、アートファンならずとも見応えのあるものばかり。両ギャラリーとも広いスぺースと高い吹き抜け空間を持ち、展示も大胆だ。まるで自動車のショールームのごとく外から素晴らしいアートピースを眺めることができる。

ギャラリーというと敷居の高さを感じるものだが、ここは誰にでも開かれている。街並みに彩りを添えるだけでなく、アートを身近に感じることができる素晴らしい施設なのだ。取材時は地元の子供たちが訪れる姿や、なんと世界的ミュージシャンであるテイ・トウワ氏の姿も! まさに暮らす人と訪れる人が集い、文化が交流する場なのだ。

撮影を理由に「コンチネンタル GTC アズール」を特別に敷地内に置かせていただいたのだが、建物やギャラリーとの即興のコラボレーション展示となり、ギャラリーのアートピースに負けないほどの注目を集めていた。

>>>ベントレー コンチネンタル GTC アズールをもっとよく知る

前橋の地で日本有数のワインと料理を堪能する

未来に向けて様変わりせんとする前橋の街やギャラリーのアートを存分に楽しんだ後に訪れたい場所が、今回の大きな目的の一つ、この中に入るフレンチレストラン「セパージュ(cépages)」である。

ワインの「ぶどう品種」や「ブレンドの割合」意味する店名を冠するゆえ、ワイン好きなら思わず反応するお店だろう。実際、そのコンセプトは「日本でも有数の素晴らしいワインと料理を味わえる場所を作る」というもので、群馬の食文化や食材と日本各地の選りすぐりの食材にこだわった本格的なフランス料理と上質なワインを提供するお店としてオープンした。

入口は一見すると建物の通用口のようなドアのみ。初めて訪れたならこれが入口だろうか? と戸惑うかもしれない。レストランの一角を思わせるコーナーがあるのだが、実は日本ともなじみの深いデザイナー、シャルロット・ペリアンの家具を使ったアートピースで店内ではない。実際の店内は外からは見えない。米国ではSpeakeasy(スピークイージー:こっそりと話すことに由来する禁酒法時代の隠れた酒屋のこと)と呼ばれる超隠れ家的なバーやレストランがITや金融界隈の人々の間で人気となっているが、まさにそのような雰囲気である。

ドアを開け、一歩入るとそこには漆喰の壁で囲まれたナチュラルで温かみのある空間が現れる。店内は3つのセクションから構成されており、6席のみのカウンターダイニング、アートピースに囲まれた16席のホールエリア、そしてバーエリアが広がっている。ユニークなのはカウンター席。目の前はオープンキッチンなのだが、ダイニングとキッチンが一体となっているかのような空間なのだ。キッチン周りには余計なものが一切なく、驚くほど清潔でシンプルそして美しい。

同門の二人による息の合ったマリアージュに舌鼓

この店を仕切るのは、石橋和樹シェフとソムリエの内藤大治朗マネージャーの二人。石橋シェフはグランメゾンの「アピシウス」や三つ星を獲得している「レフェルヴェソンス」でセクションシェフを務めるなど、クラシックとモダン双方のフレンチで研鑽を積んできた注目の若手シェフだ。内藤マネージャーもまた「レフェルヴェソンス」「ナオトK」などでソムリエを務めてきた人物。同門で元同僚である二人の息の合ったマリアージュに自ずと期待がかかる。

料理は繊細で独創的だ。群馬県産を中心としたこだわりの食材を使い、名門で培ってきたテクニックと感性で、ここだけでしか味わえない味覚へと昇華させている。

例えば、前橋のソウルフード「焼きまんじゅう」から発想を得たというフォアグラにブリオッシュを合わせるスペシャリテは、焼きまんじゅうに見立てた生地の上に、フォアグラのテリーヌをのせ、サトウキビの搾り汁を煮詰めたシロップ「ボカ」を塗りながら焼きあげるユニークな一品だ。サクッとした香ばしいブリオッシュと柔らかく味わい深いフォアグラに「ボカ」の優しい甘みで舌を楽しませる。そこに合わせるワインはなんと「シャトーディケム」の「ソーテルヌ」である。しかも2003年とそろそろ飲み頃となったもの。贅沢で甘美なひと時が口の中に広がるのだった。

季節によって食材もメニューも変わるが、もうひとつの定番がメインに提供される青森産の鴨肉の炭火焼。

キッチン中央に隠された炭火台でじんわりと火を通し、最後に藁で燻して香りをつけるというこだわりの一皿だ。ライブ感もたっぷりで見ていて楽しい。ソースは群馬県上野村の麦味噌「十石味噌」と牛のだしを煮詰め、バスク地方の香辛料ピマンデスペレットや黒ニンニクを効かせ仕上げている。うまみたっぷり、ジューシーな鴨肉と響きあうその深い味わいはまさに口福の瞬間だった。

合わされたワインは、選ぶのが難しいとされるブルゴーニュの「クロ・ド・ヴージョ」。高い評価を得ている2018年のグランクリュが出された。バニラ香りからムスクのようなスパイス香へとゆっくりと移り変わる味わいで、鴨肉やコクのあるソースとも相性抜群。気さくな内藤マネージャーのさりげない、しかし素晴らしいセレクトで、食もお酒も進んでしまった。

現在は、十数品の料理が提供されるディナーのおまかせコースのみで料金は3万3000円、ワインペアリングは別途3万3000円(いずれも消費税込み、サービス料別)と、東京の一流店並み。しかし、料理も空間もサービスもそれだけの価値があるといっていいだろう。セラーに並ぶラインナップもなかなかお目にかかれない銘柄が揃っていた。

なお、21時から24時はバータイムとしてアラカルトや各種のお酒が楽しめる。前橋の夜を優雅に過ごすバーとしての利用もおすすめだ。ちなみに石橋シェフのこだわりの仕込み一つに、上州地鶏をベースにした「出汁」がある。バータイムではその「出汁」を使ったラーメンがオーダーできるのだ。あっさりとしつつもうまみたっぷり。もし訪れたならおすすめしたい一品だ。

「セパ―ジュ」は食も空間もアート性に満ちている。だが、見た目だけではない。取材の合間にも仕込みのために魚を丁寧にさばく石橋シェフの姿を見るにつけ、またこの店の料理を食べてみたい、と思えたのだった。

>>>ベントレー コンチネンタル GTC アズールをもっとよく知る

大自然と第一級のアートに感動。心豊かな時間が待ち受ける「原美術館ARC」

さて、群馬へと向かうなら前橋だけで終わらせるのは大変もったいない。なにしろ郊外には榛名山や赤城山などクルマ好きなら一度は走りたい絶好のドライブルートが広がっているのだ。実はファンなドライブも含めて目的地にしたいうってつけの場所がある。群馬県渋川市伊香保温泉近くの「原美術館ARC」だ。

2021年1月に活動を終えた東京・品川「原美術館」が、もともとこの地にあった別館「ハラミュージアムアーク」と統合。2021年1月にリニューアルオープンした美術館である。

前橋を出発し、伊香保温泉を方面目指して走る。1300年以上の歴史を誇る水澤観世音(水澤寺)やうどんで有名な水沢地区を抜けると、美術館はもうすぐそこだ。

駐車場へと向かう時に目に飛び込んできたのはその景色の雄大さであった。背後には榛名山、正面に赤城山を望む雄大なパノラマが広がっている。標高は約500m。空気も清々ければ眺望も抜群の場所だ。そこに空間を切り取るかのように建つ黒々とした建物が現れる。「原美術館ARC」である。その建物は美術館としては大変珍しい木造建築物で、設計はポストモダン建築をリードしてきた建築家・磯崎新氏によるもの。

建物はピラミッド型の屋根を持つ正方形のギャラリーAと両翼に細長く伸びるギャラリーB、Cというシンメトリーを意識して配置された3つの展示室、そして書院造をモチーフにした静謐な和の空間が特徴の特別展示室「觀海庵(かんかいあん)」から成る。各ギャラリーは外廊下で結ばれており、風が心地よく抜けていく。廊下を歩くだけでも気持ちがいい。

展示作品は見応えのあるものばかりだ。この「原美術館ARC」の前身となる「原美術館」を設立した公益財団法人アルカンシエール美術財団理事長・原俊夫氏は、まだ現在のように注目される以前から現代アート作品を収集してきた。ギャラリーA・B・Cやユーティリティスペースでは、その現代アートコレクションを展示。奈良美智、宮島達男、森村泰昌、草間彌生など錚々たるアーティストの作品を身近に観賞することができる。

一方の「觀海庵(かんかいあん)」では、原俊夫氏の曾祖父で明治期の日本の実業家・原六郎氏が収集した美術品の数々を展示する場となっている。そのコレクションの中には、中国陶磁の傑作で国宝の「青磁下蕪花瓶」をはじめ狩野探幽や円山応挙の作品も収蔵する。

ギャラリーからギャラリーへと移る度に心が弾み、廊下から時折望む庭や自然の景色がまた美しくも驚きがある。内と外、旧きものと新しきものの美が織りなす「原美術館ARC」は、他ではなかなか味わえないアート体験が待ち受けている場所であった。

「原美術館ARC」での楽しいひと時は、観賞のみならず、散策とカフェにもある。榛名山の麓に広がる屋外の庭(というより大きな広場)にも、アンディ ウォーホルやジャン=ミシェル オトニエルなど、国内外の現代アーティストによる常設作品が点在するのだ。しかも散策路にはソメイヨシノやイチヨウなど幾種類もの桜をはじめとする樹々が植えられており、開放的で雄大な景色とともに四季折々、季節の移ろいが堪能できる。特に桜の時期は隣接する伊香保グリーン牧場の「榛名雲海桜」とともに、名所ともなっているのだ。

その景色や建築を眺める特等席が館の付帯施設「カフェ ダール」だ(入館者のみ利用可能)。ハンドドリップで淹れたコーヒー、群馬県産の素材を活かした特製サンドウィッチやパスタなどが提供され、アートに囲まれながらのランチタイムやティータイムが楽しめる。おすすめは開催中の展覧会をイメージして作られる「イメージケーキ」。その時だけのフォトジェニックな美味しいケーキとあって、これを楽しみに訪れる人も多いとか。

カフェ ダールでは「イベントSHOP@CAFE」を開催し、アーティストの作品販売なども実施される。この日は、画家の故金子國義氏に師事した画狂人・井上文太氏の作品が展示されており、その作品からインスパイアされた美しいブルーのケーキが用意されていた。紅葉を眺めながら外でいただくスイーツは、まことに美味だった。

美術館を後にする頃にはすでに日も暮れ始め、群馬名物の「からっ風」ほどではないものの、ひんやりとした秋風が吹き始めていた。素晴らしいアートの数々に触れ、自然豊かな環境の中を走り、おいしい食をいただいたからだろう。気が付けば、身も心も充実したウェルビーイングな状態の自分がいる。

このまま帰ろう……、幌を閉めようとしたその手を止め、帰路についた。もっとも、ドライバーや乗員が出発したときよりもリラックスして目的地に到着できるよう、快適装備にこだわった「アズール」仕様である。ステアリングやシートのヒーターはもちろんネックウォーマーにマッサージ機能までも備えている。オープンのままでも帰路が快適だったことは言うまでもない。

>>>ベントレー コンチネンタル GTC アズールをもっとよく知る

●Information

■ベントレー コンチネンタルGTCアズール
車両価格:3946万8000円
全長×全幅×全高:4880×1965×1400mm
エンジン:V型8気筒ツインターボ
排気量:3996cc
最高出力:550ps/5750-6000rpm
最大トルク:770Nm/2000-4500rpm
0-100km/h加速:4.1秒
最高速度:318km/h
>>>お近くのベントレーディーラーはこちら

■まえばしガレリア
群馬県前橋市千代田町2-10-2
TEL:027-212-2117(株式会社まちの開発舎)
https://www.towndevelop.jp/

■セパージュ(cépages)
群馬県前橋市千代田町2-10-2
TEL:027-212-2990
https://www.instagram.com/cepages_restaurant/

■原美術館ARC
所在地:群馬県渋川市金井 2855-1
TEL:0279-24-6585
https://www.haramuseum.or.jp/

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