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現役レースクイーンに送り出された結果は…? Z世代の「ロードスターカップ」参戦記・リベンジ編!

ロードスターカップ決勝のグリッドに来てくれた3人のレースクイーン。鈴乃八雲さん(左)、鐘海結衣さん(中央)、皓(しろ)さん(右)

人生2度目のロードスターカップ参戦、前回より進化できるか!?

26歳クルマライターの筆者は、2023年5月に富士スピードウェイで開催されたロードスターカップ第2戦で公式戦レースデビューを果たし、無事完走という目標を成し遂げることができた。スケジュールの都合で全戦参戦は難しかったが、11月11日(土)に開催された最終戦にエントリーすることができた。前回を超える結果を出すことができたのか? その様子をレポートする。

目標はシングルフィニッシュ!

クラス11位という結果で終わった前回のデビューレース。それから約半年が経過しての今回の参戦となった。その間に参戦したレースといえば、自動車メディアではお馴染みの「メディア対抗ロードスター4時間耐久レース」であったが、それだけではいろいろと鈍ってしまうので、月に1度ペースを目標にマイカーのマツダNB型「ロードスター」での富士スピードウェイスポーツ走行で練習を重ねた。

前回同様、今回もスーパー耐久で65号車「odula TONE 制動屋ロードスター」をドライブし、自身もNIWA RACINGとしてチームを作りマツ耐参戦などを行っている丹羽英司選手からマシンをお借りした。また前回と同じという意味では、スーパー耐久の前座レースであるのもポイントだ。通常の富士チャンピオンレースよりも観客が多く入っていて、雰囲気も華やかだ。

今回の目標は、ポイントが獲得できる順位でチェッカーを受けること。クラス19台の参戦となったがズバリ、シングルフィニッシュが目標だ。

練習走行日はウエット、本番はドライの予想

レース前日、金曜日の練習走行は雨、土曜日の決勝では雨が上がってドライが予想されていたので練習走行の判断が難しかったが、予選の時間帯はまだ雨が残っている予報もあったため、予選をイメージしての練習走行となった。富士はドライとウエットではライン取りが異なってくる。

同じく丹羽選手からマシンを借りている長 和樹選手は、ロードスターカップは初参戦であるが2021年にFuji 86BRZ Challenge Cupでチャンピオンを獲得するなど経験豊富な選手だ。雨が得意ということなので、ウエットラインを学びながら練習走行に励んだ。

また、雨の場合は空気圧のセットも変更が必要だ。練習走行は2本であったが、空気圧を変更しフィーリングとタイムを見ながら予選への方向性を決めていった。

予選ではクラス7位を獲得

そして迎えた土曜日朝の予選。スーパー耐久と併催でロードスターカップは1日開催ということもあり、予選は8時35分から20分間と早い時間帯に行われた。予選時、雨はほぼ止んでいたが、富士らしくやや霧が残る状況であった。この状態では時間の経過とともに路面が良くなり、タイヤ温度も高まってくるため、セッション後半の方が好タイムを期待できると予想した。

そして予選開始。路面はまだウエットであった。理想のラインを通るために前後のマシンとの車間を意識しながら走行。複数周でアタックをかけたが、結果的に最後のアタックラップとなった8周目でベストタイムとなる2分29秒057を記録。クラス7位のグリッドを獲得した。

グリッドは嬉し恥ずかしな豪華メンバー

決勝前の路面コンディションは、ライン上はドライとなっていた。グリッドには丹羽選手をはじめ、お手伝いをお願いした大学の後輩の秋元君、そして多くの友人や知人のほか、スーパー耐久のST5クラスにTEAM NOPROから参戦している知人の加藤芳皓選手、大学の後輩でST3クラスにTRACYSPORTS with DELTAから参戦している尾崎俊介選手も応援に来てくれた。

そして前回と同じく、丹羽選手の配慮でチーム「OVER DRIVE」のレースクイーンにも立って頂けることになり、前回同様の鐘海結衣さんと、今回のスーパー耐久最終戦が初レースクイーンという皓(しろ)さんに来ていただいた。また急遽、以前お仕事で一緒させて頂いたTEAM NOPROの鈴乃八雲さんにもグリッドに足を運んでもらえることに。

そんなこんなで期せずして現役スーパー耐久ドライバー3名とレースクイーン3名が集まった豪華なグリッドになった。もちろん嬉しいのだが、エントリーカテゴリーでこんなに賑やかなグリッドはちょっと恥ずかしいかも……。ともかくグリッドに来てくださった皆様ありがとうございます!

スタートでアレレ……その割には健闘して9位フィニッシュ

そしてフォーメーションラップを終え、レッドシグナルが点灯、ブラックアウトしスタート! 前回は1コーナーの進入が慎重に行きすぎたが、今回はクラッチミートがうまくいかず1コーナーまでに2ポジションダウン! スタートにはまだまだ課題がある模様……。

そんなことを思いながら飛び込んだ1コーナー、上位クラスのマシンがスピンしたため大混乱となっていた。うまく逃げ場を探し何とか1コーナーをクリアし、オープニングラップを終えることができた。

ポジションを2つ落としたオープニングラップであったが、その後は前よりも後ろを意識するレース展開となった。「雨だから予選で前に行けたんだなぁ……」と思いつつ、ドライの箇所が徐々に広がる路面に各マシンのペースは上がる。筆者もNDロードスターでの自己ベストを出しながら走行するが、バトルをしていた81号車にポジションを譲る形となってしまった。

その後、前を走るマシンがスピンしクラッシュしたり、筆者の背後を走るマシンがスピンしたりと、コース上はところどころ残っているウエット路面に足をすくわれたマシンたちがチラホラ見えた。落ち着きながらラップを重ね、最終的に9位でチェッカー。予選からポジションこそ落としたが、なんとか目標であるシングルフィニッシュを成し遂げることができた。スタートをはじめ、もっと決勝に強くなりたい、そう思ったレースであった。まだ決まっていない部分も多いが、来シーズンもレースに挑戦していきたいと計画中だ。

最後に、丹羽選手をはじめ、ご協力していただいた皆さん。応援してくださった皆さん。一緒に戦った方々。この場をお借りしてお礼を申し上げたいです。ありがとうございました!

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