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フィアット「ドブロ」に初の限定モデル! 自転車付きの「コッピオ」か、潔い2列シートの「5(チンクエ)」か

“ミニバン”のドブロ マキシをベースとした3列目シートのない、100台限定の特別仕様

大人の遊びゴコロを感じさせてくれる仕立てに

フィアットのマルチパーパスビークルに初の限定モデルが登場しました。エクステリアにオトナなグレーを纏った2つの仕様、使い勝手の良さを重視した「オトナのギア」を、アウトドアなどでさらに便利な仕立てとしています。その内容を紹介します。

「オトナのギア」をさらに便利に使いやすく

フィアットはマルチパーパスビークル(MPV)、2列5人乗りの「ドブロ」と3列7人乗りのロングモデルである「ドブロ マキシ」の初の限定仕様「コッピア(Coppia)」を発表。あわせて、ドブロ マキシには3列目シートを装備しない「5(チンクエ)」を発表した。

「コッピア」は新しい専用エクステリアカラーのコロッセオ グレーを採用。この色は通常モデルに設定されているマエストロ グレーより落ち着いた雰囲気で、大人の遊びゴコロを感じさせてくれる仕立てに。夜間の視認性を向上させるLEDヘッドライトを装備し、リアゲートにはオリジナルバッチがさりげなく配されている。

また、旅先やキャンプ場などで活躍してくれる、コロッセオ グレーで仕上げられたフィアット オリジナル自転車がついてくるのもポイントとなっている。このコッピアは80台限定、車両価格はドブロが409万円、ドブロ マキシが439万円となる。

一方の「5(チンクエ)」は3列7人乗りであるドブロ マキシをベースに、3列目シートをなくし2列5人乗りとしたモデル。3列目がないため、最大2693Lのラゲッジルームをより広く活用できる。

通常、3列目シートは収納時には2列目後方に跳ね上げた状態となるが、その分奥行きが減ってしまう。また、取り外しも可能だが、シート単体でもかなり重く脱着には労力が必要な上、保管場所が必要となる。そのため、最初から3列目のないこのモデルは、車中泊をはじめラゲッジを最大限に活用したいユーザーにはうってつけのモデルだ。さらに、通常モデルより約15万円も安い414万円という車両価格も魅力であろう。エクステリアカラーはコッピアと同じコロッセオ グレーを採用、100台の限定となる。

ベースモデルは使い勝手を重視したシンプルな仕立て

本国では2000年にデビューした3世代目となるドブロ、日本には2023年に初めて導入されたマルチパーパスビークルだ。5人乗りの「ドブロ」と7人乗りの「ドブロ マキシ」という2グレードをラインアップする「趣味を堪能するオトナのギア」がコンセプト。使い勝手の良さを重視したシンプルな作りで、兄弟車であるプジョー リフターやシトロエン ベルランゴとの差別化を図っている。パワートレインは最高出力130ps/最大トルク300Nmを発揮する1.5Lディーゼルターボエンジンに8速ATを組み合わせた。

外観はフィアットの他モデルにも通じる丸みを帯びたフォルムを採用、ブラックの樹脂製バンパーやサイドのエアバンプを組み合わせることで道具感を演出している。後席ドアは両側ともスライド式を採用し、リアゲートにはウインドウのみでも開閉可能なガラスハッチを備えているのもポイントだ。

運転席まわりも過度な装飾を省き運転や操作のしやすさを追求、8カ所もの収納スペースも用意された。後席には独立式シートを採用、ドブロ マキシの独立2座の3列目シートは130mmのスライド幅をもつなど、快適性にも注力されている。なお、ラゲッジ容量はドブロが最大2126L、ドブロ マキシが最大2693Lとなる。

AMWノミカタ
今回のリリースで注目したのは、3列シートをなくした2列5人乗りの「5(チンクエ)」だ。趣味でクルマをトランスポーター的に使う人は多い。アウトドアに限らずサーキットでも使いやすいだろうし、フリーのカメラマンや花屋といった業種にもぴったりだ。車両価格が安いというメリットもある。AMW編集部にもこういうトランスポーターがあれば、機動力があがるのになぁ、と妄想が膨らむ1台だ。

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