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1176馬力の「R35 GT-R」降臨! フェニックスパワーの2024年モデル新作エアロが初披露されました

R35のMY24

新作のエアロパーツを装着。空力を追求したフロントリップは整流効果を高めるエクステンションも用意

R35チューニングの最前線は要チェック!

2024年2月10日〜12日にインテックス大阪で開催中の「大阪オートメッセ2024」の魅力は多様性。東京オートサロンと比べると車種/カテゴリー/ジャンルの幅広さに毎回驚かされる。カスタムの王道といえるチューニングカーは6A号館が毎年の定位置。その入り口の正面に大きなブースを構えるのが、いま国内でもっとも勢いのあるショップのひとつに数えられ、国内最大級のチューニングスペシャリストが集う技術屋集団「CLUB RH9」の中核を担う『フェニックスパワー』だ。

最新の2024年モデルはブーストアップから

車種を問わず、正統派チューンを手掛けるフェニックスパワーだが、精力的に開発を進めるのはR35型と呼ばれる日産「GT-R」。2024年は2台を展示した。

ホワイトの車両は今回の大阪オートメッセで唯一の展示となる新フェイスの2024年モデル、トラックエディション・エンジニアード・バイ・ニスモ。フェニックスパワーオリジナルのカーボンフロントリップとサイドステップを初披露した。シンプルながら空力特性も考えられたデザインで、ビジュアルのみならず性能向上まで考えられた優れモノだ。また、フロントリップは整流効果を高めるエクステンションも用意。装着することで走行風がタイヤに当たらなくなるため、空気抵抗の低減、乱流の発生を抑える効果が得られるのがポイントだ。

エンジンは本体に手を付けず、RH9オリジナルマフラーに交換し、TRUSTのオイルクーラーとインタークーラーで冷却性能を向上。これにオリジナルのアプリケーションCPUデータをインストールしたブーストアップ仕様ながら、ノーマルの570ps/65kgmから約641ps/約101kgmまでパワーアップ。R35の潜在能力を引き出すことに成功している。

「2024年モデルのチューニングを進めているショップはまだ少ないです。当店はR35に長年携わってきましたので、新型のポテンシャルがどこまであるのかを見極めるため、秋までに1000psオーバーのフルチューンに着手します。実績のある4.1Lへの排気量アップとTRUSTのミドルサイズタービンの組み合わせで、秋までにはシェイクダウンしたいですね」

と横山耕治代表。

すでに足まわりは定評のあるアラゴスタのTYPE-SS改車高調キットとエンドレスのMONOブロックキャリパーキットを装着済み。まずは現状の仕様でテストを行い、一気にステップアップする計画だ。

筑波や鈴鹿で最速ラップを刻むワークス1号機

もう1台の黒いR35は、富士スピードウェイや筑波サーキットという全国有数のサーキットにて、ラジアルタイヤを履いた日産GT-Rのチューニングカータイムアタックで最速ラップを刻む、同社でワークス1号車と呼ぶタイムアタック仕様だ。

HKSの4.3L排気量アップキットを使ったパワー志向のエンジンは現在トータルバランスを考慮して、約1176ps/147.5kgmとしているが、過去には1280psも記録したこともある生粋のモンスターマシンだ。

その数字を見た来場者からは「1176ps! もうゲームの世界みたいやなぁ」という声も聞かれたほど一般的には現実離れした数字だが、まぎれもない本物の数値である。

ただ、エンジンのみならず補器類や駆動系への負担が大きくなるのも事実。最近のタイムアタックでは不具合が偶発してしまい、涙を呑むチューナーも多い中で、フェニックスパワーは大きなトラブルもなく好タイムを記録。このことからも高い実力を持ち合わせているショップであることは間違いない。

日産GT-Rチューニングカーのひとつの究極の形といっていい、フェニックスパワーのマシンをぜひ大阪オートメッセでご覧いただきたい! その作り込みの美しさに惚れ惚れするはずだ。

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