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「シルエイティ」ってもうないの? 「鬼キャン」も「どっかんターボ」も今や死語!? 懐かしの走り屋用語はなぜ使われなくなった

ターボのイメージ

ノーマルに近い仕様であっても社外品をうまく使い、長く大事に乗り続けるためメンテナンスすることが大事になってくる。それはタービンも同じだ

今となっては懐かしい走り屋の用語5選

毎年のように話題になっては消えていく流行語。走り屋の世界にも昔は当たり前のように使われていたけど、今となっては懐かしく感じてしまう単語が少なからずあります。筆者がチューニング専門誌の編集部に在籍していた、2000年代の前半に定番だったワードを紹介しつつ、徐々に使用頻度が減っていった理由を考えてみます。

使われなくなったのには理由がある! まずは鬼キャンを解説

まずはタイヤの強烈なネガティブキャンバーを意味する、鬼キャン(鬼のようなネガティブキャンバー)から。本来の目的はコーナリング中にタイヤの接地面積を稼ぐため、あらかじめマイナス方向のキャンバー角を付けておくことで、昔のレーシングカーでは定番といっていいチューニングだった。現在もドレスアップの手法としては根強い人気を誇るが、直線では接地面積の少なさが災いしてブレーキが効かない、直進安定性が悪化したりタイヤが著しく偏摩耗するなど、正直いって安全面でも経済的にもデメリットのほうが多い。また肝心のレーシングカーも足まわりやタイヤが進化し、それに伴ってセッティングの方向性も変わったため、昔のような激しい鬼キャンのクルマは消えてしまった。

シルエイティ

次はドリフト界で一世を風靡したシルエイティ。1988年にデビューしたS13系にはシルビアと180SXの2車種が存在しており、シルビアは固定式ヘッドライトにトランクのオーソドックスなスタイルだ。180SXはリトラクタブル式ヘッドライトとハッチバック型のクーペで、エンジンやトランスミッションなどが基本構造が共通しているいわゆる兄弟車だ。手ごろな価格とアフターパーツの豊富さで走り屋の主力マシンとなったが、台数が多いだけに他人と違うスタイルを求めるオーナーたちは頭を悩ませた。そこで生まれたのが180SXにシルビアの顔面を移植するシルエイティ、もしくは逆のパターンでシルビアに180SXの顔面を移植するワンビア。幸か不幸か走り屋の御用達だけにいずれも事故率が高く、中古パーツが豊富に存在したのも流行した理由だろう。しかし現在ではベース車両も中古パーツも枯渇し、それに比例して価格も異様な高値になっており、サーキットなどで見かける機会が減ってしまった。

ゼロヨン

グリップやドリフトと並ぶ走りのカテゴリー、ゼロヨンも最近ではあまり耳にすることがない。とはいえジャンルそのものが衰退したワケではなく、ドラッグと言い換えられることが多いように感じる。時代とともに埠頭などの非合法なストリートゼロヨンが減って、サーキットでの正式な競技へと移行したのが主な理由だろうか。

タックイン

テクニックでほぼ死語に近くなったのはタックイン。重量物がフロントに集中しているFF車はアンダーステアの傾向が強く、意図的にテールスライドを誘発して向きを変えるためのテクニックだ。以前はFF乗りなら必ず身に付けるべきテクニックと言われたが、近年はシャシーや足まわりに性能が劇的に高くなったおかげで、アンダーステア傾向が減りタックインを必要としなくなった。

どっかんターボ

最後はターボエンジンを搭載したクルマでブーストが急激に立ち上がったり、アクセルを踏んでから加速までの時間差が大きいことを指すどっかんターボ。制御する技術が発展途上だった時代がゆえの特性であり、最近はNAのように自然なフィーリングのターボが大半だ。当然ながらドライバーにとっては扱いにくいどっかんターボだが、それをねじ伏せて走らせるのがステータスになる時代でもあった。

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