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トヨタ「ハイエース」を移動式ガレージに! ナローボディでもバイクのトランポ仕様にできるノウハウを紹介します

搭載するバイクは、GR8 STYLE社長のコレクションである往年の名車カワサキ Z1

使い勝手の良さはお墨付き

ハイエースの内外装アイテムやコンプリートカー販売を行う「GR8 STYLE」が、乗り物好きの趣味である自転車やバイクに特化させたカッコいいトランスポータースタイルを大阪オートメッセ2024(以下OAM)で提案しました。まだ試作段階ということですが、その完成度はとても高く、まさに男の憧れ移動式ガレージでした。

GR8 STYLEのトランスポータースタイル

近年、トヨタ「ハイエース」のカスタマイズシーンで注目されているのが、趣味の道具を愛車に積み込み、まるで移動するガレージあるいは自分だけの秘密基地として作り込む空間演出だ。車中泊仕様として、またキャンプ道具やフィッシングツール等を使いやすく配置するカスタマイズを筆頭に、広い室内を利用して自分の趣味を詰め込んだ「夢BOX CAR」作りに注目が集まっている。

OAMに出展したハイエース「GR8トランスポーター スタイル」は、ハイエースのワイドボディではなく、運転がしやすいナローボディをベースにしている点もポイントだ。ワイドボディの広い室内であれば、かなりのものを載せられるが、ハイエースの標準ボディ・標準ルーフのスーパーGLグレードとなるナローボディではそういうわけにはいかない。天井も低く、室内幅も狭いため、当然搭載できるアイテムは限られる。そうした必要不可欠なパーツをどのように配置し組みこむか、トランスポーター化の課題になっていた。

「GR8トランスポーター スタイル」は、バイクを載せることを前提として提案されている。搭載しているバイクは、GR8 STYLE社長のコレクションである往年の名車カワサキ「Z1」だ。しかもフツーのZ1ではなく、こちらもきっちりカスタムしてあり、タンクには和柄のカスタムペイントを施し、アップハンドルにマーシャルライト、FCRキャブレターにキャストホイールを組み合わせた玄人好みの仕上げになっている。

フラットな床面と強度を実現

リアシートはすべて取り外し、運転席と助手席の2脚のみを残すことでバイクを置くスペースを確保。床はGR8 STYLEオリジナルの床張りキットを使い、下地に合板を重ねることでフラットな床面と強度を実現する。さらにバイク置き場となる中央のみアルミサイディングを施し、その縁をLEDライトで照らすという凝った憎い演出も施す。

運転席後方の右側にはGLADスイングトレーをセットしてヘルメット置き場や小物を置くスペースとして活用。左側にはリアデッキテーブルを足元に配置し、工具箱、オイルといったメンテナンスに必要な道具の収納庫としても使える。また、左側面にはブラックスチールのリアウインドラックをセットし、頻発に使う道具を吊り下げ固定できるようにしている。さらに、レールも追加し、ライダースジャケット等も吊り下げられる工夫も見逃せないポイントだ。

バイクの固定については、フロントホイールクランプスタンドをセット。さらに、ラッシングベルトでガッチリテンションをかけられように床面には専用台座も付いている。

バイクライフに寄り添った1台

内装は今後さらに使いやすく発展させていく予定ということだ。外装の装着パーツは、オリジナルボディキットも手掛けるGR8 STYLEだけに、その組み合わせは勇ましいフロントフェイスが人気のオリジナルボンネットに、フロントハーフスポイラーVer3とサイドステップVer4を装着。リアはアンダーライナーを組み合わせている。

ヘッドライトが丸目になっているが、これはGR8 STYLE製ではなく、ボクシースタイルZERO型フェイスチェンジキットを使っているということだった。ただ、オリジナル仕様としてヘッドライトにイエローフィルムを貼ってアレンジを加えている。

足まわりについては、3インチローダウンキットを装着。最近のハイエースはアゲスタイルが流行だが、トランスポーター仕様ならばローダウンの方がバイクを載せる時にも便利という理由からあえてローダウンスタイルにしていた。

社長自らがバイク好きとあって、その使い勝手の良さはお墨付き。トランスポーターというとレースのイメージが強いが、使い方はそれだけに限らず、自分の趣味の愛車を積み込んで遠出する。着いた先でバイクに乗り換えて心地よい走りを満喫する。そんなバイクライフに寄り添った1台として提案されている。

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