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旧車あるある「ウインドウが廃番だったらどうする?」製作や交換時の注意点をプロショップに聞きました

サイドガラスは三角窓やハードトップ車特有の形状など、車種ごとに異なるケースが多い

廃番になった窓ガラスが割れた場合の対処法

2024年2月にパシフィコ横浜で日本最大級の旧車・絶版車が集うクラシックカーイベント「ノスタルジック2デイズ 2024」が開催されました。クルマのガラス交換・修理などを行う「ヨコヤマオートグラス」に、何らかの事情で愛車の窓ガラスが破損したとき、純正ガラスが廃番となっている場合の対処法と注意点を教えてもらいました。

オーナーズクラブなどでまとめ買いがオススメ

旧車を愛するオーナーは、各パーツが廃番になってしまうと大きな壁となって立ちはだかることになる。もし愛車の純正ガラスが廃番となっている場合、何らかの事情で窓ガラスが割れてしまったときはどのように対処すればいいのだろうか。そこで、ノスタルジック2デイズに出展していた、クルマのガラス交換・修理などを行う「ヨコヤマオートグラス」に聞いてみた。

結論から言えば、廃番になった窓ガラスでも製作はできる。しかし、1車種の窓ガラスを新たに製作するのはかなりコストがかかってしまうのも事実だ。

窓ガラスは消耗品であるため、走行中の飛び石などの避けられないアクシデントにより、ガラスにダメージを負ってしまうことがある。そのようなケースに陥ってしまったときは、オーナーズクラブなど同一車種の集まりである程度の数をオーナーでお金を出し合って注文し、1台あたりのコストを抑える方法がオススメとのことだ。

他の方法としては同じ車種に乗っている知人などに頼み、窓ガラスの型を取ることが挙げられる。型を取ることで製作が可能となるが、年式などによって形状が異なるケースがあるため、注意が必要だ。

窓ガラスの型を取る車両の手配が難しい場合は、割れてしまった窓ガラスを捨てないようにすること。ガラスをひとつずつパズルのようにつなぎ合わせれば、型取りできる場合もある。このような理由から、割れてしまった窓ガラスは、捨てずに取っておくことをオススメする。

割れや雨漏りが発生する可能も

窓ガラスにオプション機能を持たせると、高価になってしまうケースがほとんどだろう。最も安く済むのは、俗に言う「素ガラス」と言われるようなクリアガラスで、UVカットやIRカットなどの機能を付けていくと高価になる。

また、純正のコンディションにこだわると、当時の色合いを再現するのが難しいケースがある。旧車乗りはややグリーンがかった色味のガラスが定番とも言えるが、ブロンズやブルーがかったものもある。これらを完全に再現するのは難しく、車検への対応が困難な場合もある。

割れやヒビとなるとフロントガラスに目がいきがちだが、サイドガラスやリアガラスも忘れてはならない。とくにサイドガラスは三角窓やハードトップ車特有の形状など、車種ごとに異なるケースが多い。

そしてハードトップ車の場合は、ドア開閉時の衝撃に耐えられるように厚みのあるガラスが採用されている場合がある。そのようなクルマは一般的な厚さのガラスに交換すると、割れや雨漏りが発生する可能性が増えてしまうので、ガラス交換時には見落としてはならない。もしダメージを負ってしまうようなことが起こっても、諦めずにまずは専門業者に聞いてみよう。

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