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中古スポーツカーを買う際のチェックポイントとは? 購入後に泣かないための必須項目3つを解説します

スポーツカーは激しく使われたり、事故をしたりといった個体が多い

きちんとしたドライビングはきちんとしたクルマに宿る

憧れのスポーツカーをお得に買えるのが中古車という選択肢。ですが、せっかく買っても恐ろしくお疲れの個体だったり、もはや元がどんなクルマだったか分からないくらいにイジられてしまっていることも。ウキウキする気持ちは分かりますが、買う前に冷静にチェックしておきたいポイントをチューニング系ライターが解説します。

1.フレームが綺麗か? サビていないか?

せっかくスポーツカーを買うなら、その走りを楽しんでもらいたい。乗り手とクルマのキャッチボールがしやすいからこそ、スポーツドライビングを楽しめる。「まだまだ運転が下手だから、そういったことは上手になるまでわからないので」と謙遜する人もいるが、運転しにくいクルマでは運転は上手くならないのだ。

とくにスポーツカーは激しく使われたり、事故をしたりといった個体が多い。そういったワケアリ車両だと運転しにくいことが多く、そんな個体を引いてしまうとヘンテコマシンの操作術は身についても、運転は上手くならない。きちんとしたドライビングはきちんとしたクルマに宿ると先人が言ったかどうかは知らないが、ちゃんとしたクルマを選びたい。

そこでまず下まわりからフレームをよく確認しておきたい。1990年代〜2000年代のクルマだと下から見たらサビで真っ赤っ赤なんてこともある。とくに降雪地帯で使われていた場合はフレームや床面に穴が空いていることもある。修復はとんでもなくお金も時間もかかるので避けるのが無難だ。

降雪しない地域で使われていても、先々代オーナーの時代に北海道で使われていたとか、そういったケースもありうる。とにかく下まわりのサビ、アーム類のサビや固着に注意したい。

2.LSDが入っているかどうか

通常のデファレンシャルではタイヤが滑った時に駆動力が逃げてしまう。そこでパワーを無駄なく使うためにLSDを装着する。スポーツカーでは後付けの機械式LSDの装着率が高い。

このLSDが難しいところ。本格的にスポーツドライビングをしてサーキットを走ろうと思うならFFもFR車も必須の装備となる。4WDはシステムによっては機械式が不要で、純正トルセンや純正電子制御などで事足りることもある。

LSDを装着すると曲がりにくくなると言われるが、それはセッティング次第だし、そもそも基本的に加速時の性能を考えたらLSDは必須。FFやFRでも純正トルセンやビスカス式などがあればまだしも、オープンデフだとせっかくのスポーツドライビングを楽しむことは難しい。後からLSDを装着すると15万円くらいは覚悟してもらいたい。

3.走行距離よりもエンジンは元気か、音をじっくり確認

走行距離にこだわる人も多いが、それ以上に音やフィーリングを重視して確認したい。走行1万kmでもそれが全てサーキット走行だったら、エンジンはかなりお疲れ。逆に10万kmでもしっかりとメンテナンスしながら高速道路移動がメインなどであれば、全然疲労を感じさせないこともある。

まずエンジン音をよく聞いて、ガチャガチャとかコンコンという異音がしないか。冷えたとき、暖まった時にどうかを確認したい。

傾向ではあるが、トヨタAE86系や日産「シルビア」などちょっとヤンチャなスポーツカーのMT車は、やはりお疲れのモデルも多い印象。また、すごく車高が低く、キャンバー角も多めの、いわゆる走るための車高短というより見せる車高短系の車両も、メンテナンスがおろそかになっていることが多い傾向(もちろんそうでないオーナーもいる)。そういった個体の場合はとくにしっかりとエンジン音や、オイルの汚れ、エアフィルターが交換されているかなどをチェックしてもらいたい。

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