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スーパーGT 2024年シーズンが開幕! GT500クラスは36号車「au TOM’S GR Supra」が圧倒的強さを見せつけました

トムスのスープラ

予選から圧倒的な強さを見せたau TOM'S GR Supra

熟成極まるスープラが圧倒的な強さを見せつける

日本が世界に誇るGTカーレース「SUPER GT(スーパーGT)」。2024年シーズンが、4月13〜14日に岡山県で開幕しました。ニューマシンが多く登場し注目を集めていた開幕戦、どのマシンが勝利したのか、GT500クラスの決勝レースリポートをお届けします。

(motorsport.comの記事をもとに再編集しています)

2024年シーズンは新予選方式などトピックが多い

3月上旬のスーパーフォーミュラ開幕戦を皮切りにスタートした2024年の日本国内モータースポーツシーン。スーパーGTは同月に公式テストを実施し、フォーミュラE、F1といった世界選手権レースを挟み、4月13日に開幕の時を迎えた。舞台は開幕戦恒例の岡山だ。

今季のスーパーGTは新車両の導入やレギュレーションの変更など、いくつかの変革があった。その中で最も大きな変更が予選方式であり、従来のノックアウト方式から、Q1、Q2のタイムを合算して順位を決する形になった。また、予選Q1、Q2、決勝スタートスティントでは同じタイヤを使わなければならない。

その新予選でポールポジションを獲得したのは、GT500クラスが36号車au TOM’S GR Supra、GT300クラスが65号車LEON PYRAMID AMG。決勝レースは春を通り越して夏のような陽気となり、気温26℃、路面温度39℃というコンディションの下で13時30分にスタートした。

予選はトヨタが1-2を決めてホンダが3位に

GT500の予選を制したのは、Q2で坪井 翔が驚異的なアタックを見せた36号車au TOM’S GR Supra。トップ5のうち4台がトヨタ「スープラ」勢となり、39号車DENSO KOBELCO SARD GR Supra(2番手)、38号車KeePer CERUMO GR Supra(4番手)、14号車ENEOS X PRIME GR Supra(5番手)が上位に食い込んだ。

その間に割って入り3番手となったのは、これがデビューレースとなるホンダ「シビックタイプR-GT」勢で、100号車STANLEY CIVIC TYPE R-GTがホンダ勢のトップに。日産「フェアレディZ」の最上位は6番手の23号車MOTUL AUTECH Zだった。なお、8号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GTはQ1のトラックリミット違反により107%ルールをクリアできず、規則によりピットスタートとなった。

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決勝レースはスタート直後から荒れた展開に

スタートでは上位陣のオーダーに変化はなかったものの、1周目から接触が起きる波乱の展開。リボルバーコーナーで大嶋和也が駆る14号車ENEOSが、12号車MARELLI IMPUL Zと絡んでスピンし、そこに避けきれなかった17号車Astemo CIVIC TYPE R-GTの太田格之進が追突してしまった。これで17号車Astemoがストップしてセーフティカー出動。14号車ENEOSはリアを中心にダメージが大きく、マシンをガレージに入れた。12号車MARELLIもフロントにダメージが見受けられたが、ピットで作業を行いコースに復帰。しかし接触の責任を問われドライブスルーペナルティを受けてしまった。

レースは8周目に再開。トップの36号車au TOM’S坪井は後続にすぐさま3秒のギャップを築き、レースをリードしていく。2番手以下では39号車DENSO関口雄飛、100号車STANLEY牧野任祐、38号車CERUMO大湯都史樹が接近戦を展開。18周目には38号車大湯が100号車牧野を交わし、表彰台圏内の3番手に浮上した。

今回は82周で争われるが、ピットが動いたのは29周目。3番手の38号車CERUMOと4番手の100号車STANLEYが同時にピットインしたが、ここで順位が逆転し100号車が前に出た。それに反応するように2番手39号車DENSO、トップ36号車au TOM’Sも立て続けにピットインしたが、ライバルに対してポジションを奪われることはなかった。

レースは折り返しを過ぎた段階で、37号車Deloitte TOM’S GR Supraだけがステイアウトを続けて見た目上のトップに。2番手には事実上の首位である36号車au TOM’Sがつけ、以下39号車DENSO、100号車STANLEY、38号車CERUMO、3号車NISMO NDDPというオーダーとなった。

37号車Deloitte TOM’Sは53周を走ってピットへ。笹原右京からジュリアーノ・アレジに交代して7番手でコースに復帰した。これで36号車au TOM’Sが名実ともにトップとなる。

その後36号車au TOM’Sはセーフティリードを築いて首位を走行する一方で、39号車DENSOと100号車STANLEYの2番手争いは白熱。2台が1秒前後のギャップでファイナルラップまで争った。

そんな2番手争いを尻目に、36号車au TOM’Sは完璧なレース運びを見せてトップチェッカー。連覇に向けて開幕戦ポールトゥウィンというこれ以上ない結果で23ポイントを稼いだ。2位は39号車DENSOで、3位は100号車STANLEY。4位に38号車CERUMOが続き、5位の23号車NISMOが日産勢最上位という結果となった。

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