サイトアイコン AUTO MESSE WEB(オートメッセウェブ)

メルセデスAMG本社へはドイツ版新幹線「ICE」の1等車で! 優雅な旅を堪能できるかと思いきや、元気なオバサマたちに邪魔をされ…【みどり独乙通信】

久々に来たミュンヘン中央駅と高速鉄道

ドイツ版新幹線の1等車で優雅な旅!?

ドイツ在住でレースを中心に取材活動を行う池ノ内みどりさんは、シュトゥットガルト郊外のアファルターバッハにあるメルセデスAMG本社に行くことに。今回はドイツ版新幹線の「ICE」を利用し、久々の電車の旅となったそうです。ラウンジや1等車の車内の雰囲気など、道中の様子をお届けします。

カーシェアリングやレンタカーは痛い出費に…

私の生業としているモータースポーツはオフシーズンとあり、ほとんど遠出をすることもないので、この冬も愛車は冬タイヤには交換せずに地下ガレージに保管して春を待つことになりそうです。

自宅からは地下鉄、トラム、バスの停留所が近いうえ、街の中心地まではママチャリで5km強、20分ちょっとの距離とあり、クルマがなくとも日常生活では不便はありません。道中に用事をちょこちょこ済ませられるので、むしろママチャリが一番ラクかもしれません。

クルマを所有する前はカーシェアリングやレンタカーで乗り切っていたのですが、カーシェアリングは基本的に走行距離で料金が決められ、レンタカーはコンパクトカーのAT車はまだまだ少なくて割高になります。春~秋にかけてのモータースポーツの取材に行くにはクルマなしではなかなか厳しく……。走行距離や移動時間の関係で、自宅に戻らず次の現場を掛け持ちする場合もあり、レンタカーの金額もかなり痛い出費となるのです。

久々の電車の旅に心躍る

師走でごった返すこの日は、久々にミュンヘン中央駅から電車に乗りました。地下鉄やトラムには年に数回程度は乗りますが、ドイツ鉄道(DB)の高速鉄道(ICE)に乗って他の街に行くなんて、何年ぶりでしょうか! 久々の電車の旅にちょっとワクワクしてしまいます。今回はシュトゥットガルト郊外のアファルターバッハにあるメルセデスAMG本社にお邪魔することに。オシャレでステキな本社に行くのも本当に久しぶりです。

事前にAMGからICEの1等車のチケットをいただき、こちらもワクワクです。電車に乗ることがないうえ、1等車のチケットを自腹で購入するときは必ず早割で格安チケットのみです。いただいたのは正規料金のチケットなので、DBのラウンジへも入ることができました(格安チケットは入れません)。

時間もあまりないので、コーヒーを一杯いただこうとコーヒーマシンでカプチーノを入れていると、入り口のカウンターの方が来られて、「正規料金チケットの方は別室へどうぞ、朝食をぜひ!」と。庶民はこれだけでも驚きです(笑)。ありがたいのですが、そんなに時間もないのでクロワッサンを持って電車に乗っても良いですか? と伺ったところ、持ち帰りはNGでラウンジのみでのご提供とのことでしたので、急いでホカホカのクロワッサンとヨーグルトとカプチーノを流し込んでホームへ向かいました。

Vクラスでアファルターバッハへ

やっぱり旅にはポッキーですよね! ってことで、自宅近辺のスーパーのアジアフェアで売っていた抹茶ポッキーを持参しました。日本語のパッケージですが、ラベルを見たところベトナム製でした。1等車なので静かに車内で過ごせるかな、と思っていましたが、70代前後のベテラン主婦のみなさまのグループが途中から乗ってこられて賑やかなこと(笑)。

食堂車の方が御用聞きにいらっしゃると、迷わず発泡ワインの「ゼクト」を注文され、イケメンアテンダントに目の前でグラスへ注いでもらっているだけで大盛り上がり。その後はどこのスーパーの野菜・果物の質が良いかなど、主婦らしい話題や下ネタでの爆笑が響いていました(笑)。女性グループのパワーは世界共通ですね! 車窓からのんびり景色を眺めていると、あっという間にシュトゥットガルト中央駅に到着。たまには電車の旅も良いものです。

本来は事前に愛車を冬タイヤに交換して自走で行く予定だったのですが、いつもタイヤ交換してくださる方のご都合でキャンセルとなり、急遽電車で向かいました。

駅ではメルセデスAMGがご用意くださった運転手さんがホームで待っていてくださり、メルセデス・ベンツ「Vクラス」のシャトルでシュトゥットガルトから約30km先のアファルターバッハへ。ホームですぐに写真を撮らせていただくのを忘れ、駅の地下駐車場で記念写真。エンリコさんというイタリアとドイツのハーフの運転手さんは、クルマが大好きなのだそうです。公共交通機関でここまで行くのはかなり大変なので非常に助かりました。

日本でもドイツでも、富裕層の方がご所有なさる車両の代名詞のようなメルセデスAMGですが、その本社があるのはと~ってものどかな美しい田舎なんですよ。

>>>ドイツ在住池ノ内みどりさんのクルマにまつわるコラムはこちら

モバイルバージョンを終了