エンジンはマツダファンフェスタ2024でシェイクダウン
マツダ「サバンナRX-7」は、「サバンナRX-3」の後継モデルとして1978年3月に登場しました。RX-3の主戦場は主に国内でしたが、RX-7は海外で活躍していきます。マツダオート東京はIMSA-GTU仕様のRX-7を3台持ち込み、1979年シーズンのシリーズ開幕戦であるデイトナ24時間レースで実戦デビューしました。今回は箱車の祭典2024に参加したゼッケン7番のマツダ「サバンナRX-7 デイトナ24時間レース仕様車」を紹介します。
GTUクラス2位となったIMSA GTU RX-7を再現
箱車の祭典の顔として毎回コースインしているヒストリックレーシングカーは複数あるが、1978年にデビューしたマツダ「サバンナRX-7」もその中の1台だ。RX-7は、RX-3の戦績や名声を受け継ぐピュアスポーツカーで、ヨーロッパ生まれのスポーツカーと比較しても遜色ない洗練されたプロポーションを特徴としている。
卓越した操縦安定性を誇り、ハイパワーで軽量な12Aロータリーエンジンをフロントミッドに搭載していたことなどがアドバンテージポイントとなり、1979年シーズンから、あらゆるモータースポーツシーンにおいて瞬く間に主役となった。
マツダのロータリーエンジン車を代表するRX-7は、1979年からIMSAシリーズへの参戦を開始したが、デビュー戦となったデイトナ24時間レースにおいて、いきなりGTUクラス優勝/総合5位という輝かしい戦績を残した。
箱車の祭典2024にエントリーした7号車は、片山義美/従野孝司/寺田陽次郎というマツダが誇るロータリー三銃士が駆った乗った「IMSA GTU RX-7」を見事に再現している。
デイトナ仕様も所有するが7号車を増車!
7号車オーナーの栗谷川 健さん(取材時56歳)は、現車を2023年の3月に前オーナーから譲ってもらったらしいが、すでにデイトナ仕様になったRX-7も所有していたそうで、そこに7号車を増車したとのことだった。
「もう1台のデイトナ仕様は前期型のRX-7で、ボディカラーはマッハグリーン。8年ぐらい前に購入したので、これに先に乗っていました。たまに袖ヶ浦フォレストレースウェイに行って楽しんでいます」
往時のデイトナ24時間レースでの活躍を観たことにより、IMSA GTU RX-7のことが好きになったらしいが、それに加えてレプリカの存在も大きかったのだという。そういったこともあり、よさげな実車を複数愛用しているのだ。
「この7号車は手元に来てから、エンジン、トランスミッション、デフ、メーター、燃料系などをひと通りリセットしました。室内のアンダーコートも全部剥離して再塗装。13Bペリエンジンは、先週開催されたマツダファンフェスタ2024 at 富士スピードウェイでシェイクダウンでした。ということで、今日も慣らしですね」
13Bエンジンはブリッジポート仕様だったものをペリフェラルポート仕様に変更したらしいが、ペリのロータリーハウジングは貴重なので、いろいろ探し、苦労して手に入れることができたのだという。
「エンジンの慣らしが終わり、本調子になってきたら、またマツダファンフェスタなどで走らせたいですね。マツダ好き、RX-7好きのみんなと楽しさを共感したいです」
