軽自動車だけの耐久レース「K4-GP」が開催
20年以上の歴史を持つ「K4-GP」は、免許取りたての若者から往年の名選手までじつに幅広いドライバーが参戦する、まさにモータースポーツの裾野といえるイベントです。毎年夏と冬に開催されているこのイベントですが、その冬の一戦「K4-GP FUJI 7H耐久」が2025年2月9日(日)に静岡県の富士スピードウェイで開催となりました。
エントリー開始から17分で締め切りとなる好評ぶり
この「K4-GP」はレース形式のイベントで、軽自動車および軽自動車のエンジンを積んだレースカーが参加対象となります。それらの車両でクラスが分けられ、AT車クラス、新旧規格それぞれのNA車と過給機付車、R車両のNA車と過給機付車、ホンダN-ONEオーナーズカップ車など、10クラスが設定されています。それぞれのクラスで使用燃料量が決められています。
午前9時にスタートし、午後4時過ぎのゴールまでの7時間での義務給油回数は4回で、各回給油量は0L以上、20L以下の整数と決められています(0Lの場合もスタンドへ行き給油動作をするということが定められています)。この給油のタイミングがレースの行方を左右する大きなファクターのひとつです。限られた燃料内でいかに燃費良くそして速く走るかというのはもちろん重要ですが、事前に提出が義務付けられているこの給油量の戦略で吉凶が分かれることになります。
今回も130台の募集に対し、エントリー開始からわずか17分で締め切りとなる好評ぶり。前日には予選や練習走行、そして車検、さらには給油が行われました。給油では各車ジャッキアップして車体をゆすって目いっぱい燃料をひたすら満タンにしていきます。そして当日の朝9時にグリーンフラッグとなり、3周のローリングスタートでこのエコラン競技会はスタートとなりました。
パドックをまわっていると、各チームで作戦を練っていたり、走りについての意見交換をしていたりレースの展開にどう対応するか、そして各チームそれぞれの課題をクリアするべく真面目に取り組んでいることが感じ取れます。各チームそれぞれがいろいろな工夫をしてこの場にやってきており、そして目を三角にしてというよりは、この場を楽しんで、仲間とわいわいやっている姿が目につきました。
今回の「K4-GP」冬の7時間耐久でも、ペースカーが何度も入り、途中赤旗で一時レースが中断することもありました。途中リタイアする車両も多かったのですが、無事に7時間を走り切り総合トップに立ったのはR車両のIMAGE with TTRC(GP-4クラス)、その周回数は138周でした。
