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新車購入のローバー「ミニ 1.3」で33年17万キロ! ミニのイベントで奥さまと知り合い、レースやジムカーナなどミニづくしだった半生とは?

ローバー ミニ クーパー 1.3:1992年に新車購入し、まもなく33年目だという栗山さんの相棒。末長く乗り続けるためにドア下などの補修などを計画しているそうだ

ミニはもはや家族の一員!

イギリスを代表するクラシック・コンパクトカーの「ミニ」は、1959年にデビューした当時の形はほぼそのままに2000年まで生産された超ロングセラー・モデルです。1992年にキャブレター仕様の最終型を新車で購入した栗山さんは、ミニとともに人生を歩んできてまもなく33年。家族の一員としてまだまだ元気に走ってくれているようです。

キャブレター仕様ミニの最終型を1992年に購入

2025年3月2日、「ミニの日」に筑波サーキットで初開催された「ミニ カーブーツ ミーティング」で、そのタイトル通りクラシック・ミニのブーツ(トランク)を開いてフリーマーケットを楽しんでいた栗山一美さん。

本来ボディ側面に付くピンストライプのラインや、クーパーのステッカーはすでに確認できなくなっているが、ブラック塗装にルーフはホワイトという2トーンカラーや、ナンバープレートを見ると新車時の2桁ナンバーであることから、いわゆるキャブクーパーだと分かる。

少し、このキャブクーパーについて説明すると、ローバージャパンが発足した1989年当初は、排気量1000ccのミニのみであったが、1991年~1992年(日本国内)の2年間のみ「ミニ クーパー 1.3」として販売された1300ccのキャブレター仕様だ。1992年の途中からは全てのミニがインジェクション仕様となっている。当時は伝説の「クーパー」の名が復活ということもあり、わが国でもミニ クーパー旋風が巻き起こったのだった。

そうした背景も、運転が楽しそうなクルマを探していたという栗山さんを後押しした。

「職場の先輩が持っていた雑誌(『ティーポ』か『デイトナ』)を見ていたら、ミニの特集だったんですよ。それを見て楽しそうなのと、キャブレターのミニが最終型と知りまして、1992年の6月に購入し今に至ります」

ちなみに国産自動車メーカーに勤めているという栗山さん。仕事柄、そうしたことへのアドバイスや相談に乗ってくれる相手は多いと笑う。

奥さまともミニを通じて出会い結ばれた

そして真夏の富士スピードウェイで行われていたミニの祭典(もちろん、この頃はクラシック・ミニという呼び名は無い)、「CLUB305」へ参加した。

ちなみにCLUB305とは、1979年から2009年まで行われていた国内最大級のミニのイベント。真夏の富士スピードウェイへと日本全国からミニ乗りが大集結し、最後は集まった全てのミニがコースインしパレードが行われたという、伝説のイベントである。

そんなCLUB305で愛車のワイパーに挟まっていたショップのチラシから、栗山さんとミニとの関係はさらに濃く濃密になっていく。

「チラシのショップ、フェイズワンにはそれ以来今もクルマを診てもらってます。同じお客さん仲間から誘われてジムカーナを始めました。5年目くらいからジムカーナと並行して、レーシングカーをショップ仲間と共同で持ち、ローバーのJAF戦の耐久レースでも10年間くらい活動しました。そしてCLUB305も運営を終了の年まで手伝ったり、休日はミニ三昧でしたね」

ジムカーナは1300ccのクラスで15年間参戦し、3回の優勝を挙げるなどの腕前を見せたそうだ。

さらに、それぞれCLUB305のオフィシャルとして参加していたミニ乗りだった奥さまとも結ばれるなど、栗山さんにとってミニはさらにかけがえのないクルマとなる。

現在は、2人のお子さんの趣味であるBMXをルーフキャリアへと載せて、ダートレース場やパークへと荷物満載で出かけている。

「ジムカーナなどに参加していましたので、エンジンは一度オーバーホールを施していますが、チューニングは行わずにノーマルに近い内容で行っています。これからも末長く乗り続けられるよう、ドアの錆や塗装の修繕を計画したいですね」

新車から乗り始めて、もうすぐ33年、走行距離は17万kmという栗山さんのミニ クーパー 1.3。これからも、変わらない家族の一員だ。

>>>2023年にAMWで紹介されたクルマを1冊にまとめた「AMW car life snap 2023-2024」はこちら(外部サイト)

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