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前代未聞! リマック「ネヴェーラ」が9台も集まった! 本拠地クロアチアで初のツアー開催…世界最速EVメーカーが伝えたいメッセージとは?

ネヴェーラ トレイルブレイザーズ ツアーは、クロアチアの首都に広がる歴史的建築物から田園の丘陵、古都、そしてアドリア海沿岸に至るまで、多様な風景をめぐる旅となった

世界最速のネヴェーラがクロアチアに集結

リマックが本拠地となるクロアチアで初開催した「ネヴェーラ トレイルブレイザーズ ツアー」に9台のネヴェーラが一堂に会し、圧巻のパフォーマンスを披露しました。この試みは、ハイパーカーの常識を覆したネヴェーラに魅せられた世界中のオーナーたちによって実現されたものです。拡大するリマック・コミュニティの絆と、クロアチアを舞台に繰り広げられたツアーの模様をお届けします。

マテ・リマックCEOも自ら運転して参加

リマック ネヴェーラ トレイルブレイザーズ ツアーは、リマック・キャンパス(同社のグローバル本社)の詳細な見学からはじまり、「ネヴェーラ」に込められた技術と職人技を舞台裏から紹介する内容であった。その後、ザグレブの歴史あるエスプラネード・ホテル前にて展示が行われ、9台のネヴェーラが一堂に会した。ブガッティ・リマックのマテ・リマックCEOも、自身のネヴェーラでほかのオーナーたちとともに参加した。

マテ・リマックCEOは次のように語っている。

「リマック初のネヴェーラ トレイルブレイザーズ ツアーに9台のネヴェーラが集結したことは、我々にとって重要なマイルストーンである。これらの1台1台は、クロアチアを代表するだけでなく、ブガッティ・リマックにおいて我々が築き上げたチームの国際的な革新性とエンジニアリング力を体現している。

この記念すべきツアーをクロアチアで開催できたことには大きな意味がある。ザグレブを起点に国内を巡る旅を通じて、我々はオーナーの皆様に、クロアチアが誇る技術革新、美しい景観、そして忘れがたい体験の数々をお届けすることができた」

ツアー中、一行はニコラ・テスラ記念館を訪れた。マテ・リマック氏の同胞であり、彼にインスピレーションを与えた発明家であるニコラ・テスラを称えるためである。その後、クロアチアの首都に広がる歴史的建築物から田園の丘陵、古都、そしてアドリア海沿岸に至るまで、多様な風景をめぐる旅が続いた。このルートでネヴェーラのグランドツーリング性能が存分に発揮され、オーナーたちは名前の由来でもある海岸沖に発生する強力な嵐の地を走りながら、性能と快適性の両立を体感した。

ツアーのハイライトは、プーラにあるローマ時代に建てられた円形闘技場において、9台のネヴェーラおよびネヴェーラRが揃った場面であった。クロアチアの最先端技術と、1世紀に築かれ現在も驚くべき保存状態を保つ古代の石灰岩アーチとの対比は、クロアチアの豊かな歴史遺産と革新的な未来を見事につなぐ象徴となった。

AMWノミカタ

ネヴェーラとは、アドリア海に吹く予測不能な嵐をさす言葉である。今回のツアーの目的はもちろんリマックというブランドのすべてを参加車に体験してもらうことであるが、またこのクルマが生まれたクロアチアという国を参加者に深く知ってもらいたいという想いが強くあったように思える。

クロアチアは旧ユーゴスラビアに属しており、かつてザスタバという自動車メーカーが存在し、フィアット「128」をベースにした小型車を生産していた。「ザスタバ101」や「ユーゴ」と呼ばれたモデルだが、この小さくよく壊れるクラシカルなクルマは2000年の初頭まで生産されていた。内戦の後、クロアチアという国が誕生しそこから西側諸国のクルマが街を走るようになったが、クルマ文化的には大きく遅れを取っていたというのが一般的な認識であったであろう。

そこに現れたのがリマックである。最高出力1914ps、最大トルク2340Nm、0-100km/h加速1.81秒、最高速度412km/hのパフォーマンスを引っさげて登場したネヴェーラは、クルマ後進国の汚名を返上するには十分すぎるスペックを持つクルマである。リマックのおかげで一気にクロアチアを最先端のクルマを生産する先進的な国というイメージに変えた。「小国ながらも強く、美しく、誇り高い」国がクロアチアであり愛国心も強い。マテ・リマックの野望は誇り高きクロアチアをこのクルマで復活させることのように思えてくる。

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