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ガソリンが1リットル230円でも超安い! ヨーロッパで給油するならベルギーがオススメです【みどり独乙通信】

ベルギーのガソリンがとても安くてビックリ。1リットルあたり約60円もドイツより安いので、満タン給油の際にはかなり助かります

WEC取材の合間に見つけたこと

ドイツ在住でモータースポーツを取材している池ノ内みどりさんが、WEC(FIA世界耐久選手権)の取材のためベルギーへ。物価が高いイメージのヨーロッパですが、国をまたぐと驚くほどの価格差を実感することも。そんな旅先での発見や、旬の食材について綴ります。

ベルギーのガソリン価格に驚き

少し寒いものの、清々しい好天に恵まれたベルギー滞在2日目。宿泊したのは個人の方が運営されている民泊です。初めて訪れたこの村は、とてもよくお手入れされた美しいお家が立ち並ぶ瀟洒(しょうしゃ)な地域で、静かでとても気に入りました。ただ、お店が1軒もないのがネックですけどね。

ベルギーの公用語は基本的にフランス語とフラマン語ですが、私が今回宿泊した地域はドイツ語圏。道路の標識やさまざまな表示がドイツ語です。宿のオーナーさんによるとこの村は第一次世界大戦までドイツ領だったそうで、いまもこの地域一帯ではドイツ語が母国語なんだそうです。多くの住民の方がフランス語や英語も話されるようで、多言語国家は日本人として憧れます。

2024年のWEC(FIA世界耐久選手権)スパ戦の際には、リエージュという街の外れの民泊に宿泊したのですが、あまり治安や風景がよろしくない感じでした。同じベルギー国内でも今回のお宿近辺とはまったく風景が異なります。オーナーさんに伺うと、そこは隣国ルクセンブルクが近いということもあり、国を越えて働きにいらっしゃっている方が多い地区だそうです。

ルクセンブルクといえば、世界でもトップクラスのGDPを誇る小国ながらかなり豊かな国です。物価が非常に高いことで有名なルクセンブルクですが、ガソリンは中央ヨーロッパの最安値と言っても過言ではないほど安いのです。国境近くにお住まいの方には、給油に行けるので羨ましい限りです。

約10カ月ぶりに訪れたベルギーは、ガソリン価格が非常に安くなっていてビックリです。ドイツ国内を走行中、アウトバーンを一度降りて下道のガソリンスタンドで給油したのですが、1リットル約1.77ユーロ(約290円)でした。それに比べると、ベルギーの価格は約1.49ユーロ(約230円)と驚きの安さ。1リットルあたり約60円の差は、満タン給油の際にはかなり助かります。

ヨーロッパでは白アスパラガスが旬

ところで、日本と比べると地域や季節の名物が随分と少ないヨーロッパですが、ドイツではちょうど白アスパラガスの季節となりました。日本では瓶詰めや缶詰がお馴染みの白アスパラガスですが、ドイツでは白く立派な生のアスパラガスがスーパーマーケットや市場に並びます。

アスパラガスはドイツ語でシュパーゲルと言いますが、この季節のシュパーゲルは白アスパラガスを意味します。ドイツ産はせいぜい6月いっぱいまでしか販売されませんが、スペインやギリシャ産はそれよりも長い期間手に入ります。しかし、この季節ならではの地のものを食したいものですね。

しかし……皮むきや下茹でが面倒くさい、というのも私にはネックです。この初夏の季節には、どこのレストランのオススメのメニューにもこの白アスパラガスを使ったお料理が並びます。そんな白アスパラガスは、隣国ベルギーでも季節の食材として召し上がるようですね。サーキットから閉店時間間近のスーパーマーケットに立ち寄ったところ、シュパーゲルコーナーが設けてありました。
しかし、どちらかというと私はグリーンアスパラの方が好きですね(笑)。

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