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驚異の0-400-0km/h25.79秒のBEVハイパーカー世界新記録を樹立したリマック「ネヴェーラR」

リマック・ネヴェーラR:合計24に及ぶ加速タイトルを誇るネヴェーラR

EVの完全停止~400km/h~完全停止タイム世界最速を記録

クロアチアのEVハイパーカーメーカー、リマックの最新モデル「ネヴェーラR」が0-400-0km/h(停止から時速400km到達後再停止)を従来よりも4.14秒短縮した25.79秒の新記録を達成しました。最高速度も431.45km/hに達し、EVとして世界最速の座も堅持しました。「ネヴェーラR」の価格は230万ユーロからで、世界限定40台という希少モデルです。

24項目の加速性能の新記録をマークしたカッ飛びモンスター

電動ハイパーカーの常識を再定義するモデルとして登場したリマック・ネヴェーラRは、標準モデルのネヴェーラが2023年に記録した23項目の性能記録をすべて上まわる24の新記録を樹立した。もっとも注目すべきは、0-400-0km/h25.79秒で達成したことだ。

加速性能の各項目においても大幅な向上が確認された。0-60mph加速は1.66秒(従来1.74秒)、0-100km/h1.72秒(同1.81秒)、0-200km/h3.95秒(同4.42秒)、0-300km/h7.89秒(同9.22秒)と、加速性能の全域で記録を更新。0-100-0km/h加減速は3.32秒、0-400km/h到達は17.35秒を記録している。

加速性能の向上の主な要因は、新たに採用されたエアロパッケージの固定式リアウィングと拡大されたディフューザーによるもので、空力効率を10%向上、ダウンフォースを15%増加させた。タイヤには新開発のミシュランCup 2を装着し、アンダーステアを10%低減、横方向のグリップは5%向上することとなった。さらに次世代の全輪トルクベクタリングシステムが導入され、タイヤとの連携でコーナリング性能を最適化したことが挙げられる。

パワートレインには合計出力2107psの4モーター構成を採用。リマック独自の先進トルクベクタリング制御により、1秒あたり100回の頻度で各車輪への出力を調整。この精密な制御が、驚異的な加速性能と安定性の両立を実現しているのだ。最高速度は431.45km/hに達し、これまでのEV最速記録を更新。さらに1/4マイルを7.90秒、スタンディングマイルを19.71秒で走破し、直線加速性能でも圧倒する。

AMWノミカタ】

0-400-0km/h(停止から時速400km到達後再停止)のテストなど、そもそも実行できるモデルは極めて限られることからもネヴェーラRの記録=世界記録ということになるのだろう。

車重わずか800kgF1マシンの0−100km/hの加速性能がおおよそ2.4秒前後と言われていることからも、このモデルの1.72秒がいかに速いかを想像することができる。100km/hまでの加速が1.72秒だから、0−100−0km/h 3.32秒ということは1.6秒で止まれることなり、むしろその制動力に驚いてしまう。

リマックはネヴェーラなどの完成車を製造すると同時に自社のBEVシステムの技術をBMWCEERなどの他ブランドにも供給している。このような極限までのテクノロジーの追求が、他ブランドの量産車のクオリティを上げているのだ。

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