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フィアット「500R」を購入して目覚めたモータースポーツ魂!初参加のレースでクラス3位を獲得

フィアット 500R:初めて参加したピッコロレースで総合8位、750cc以下クラス3位を獲得した

小さなイタリア車が繰り広げる熱い戦い

愛知県の幸田サーキットを舞台に、オーナーのゆきのりさんは愛車の小さなフィアット「500R」を自在に操り、情熱的な走りを見せていました。総合8位・750cc以下クラス3位という結果を残します。イタリア旅行でひと目惚れして迎え入れた、この1974年式の500Rは街乗りからサーキットまでを楽しめる1台。10インチホイールとローダウン・サスペンションで磨かれたコーナリング性能は、休日専用車としての穏やかな顔と、レースでの俊敏さを併せ持っています。

新婚旅行で訪れたイタリアでフィアット500にひと目惚れして帰国後に購入!

「以前から好きだったチンクを買うまで、4輪のレースに参戦したことはなかったんです。しかし、2010年に1974年式フィアット 500Rを購入して、2013年に軽い気持ちでラヴォイタ(Coppa del Lavoro Italiano)にエントリーしたのがきっかけとなり、モータースポーツ活動がスタートしました。地元に恋の浦スピードパークというミニサーキットでジムカーナが開催されていたので、普段はそこで走っていました。年に1度の名阪スポーツランドと、そういったサイクルで楽しんでいましたね」

ゆきのりさん(51歳)は、ここ何年かラヴォイタには参加していない。九州から一緒に参戦したbianco武内さんから熱心に誘われたことで、幸田ピッコロレース2025にエントリーしたそうだ。初めての参加ながら、総合8位、750cc以下クラス3位という好リザルトで終え、ゆきのりさん自身も大満足だった。

「2024年のピッコロレースにbianco武内さんが出て面白かったので、私を誘ってくれました。今回のピッコロレースによって、また違うゾーンに入った気がします。普段、500Rは休日の専用車として使っているので、頭の中の思考回路が入れ替わるほどの興奮と楽しさがありました」

チンクを購入した経緯を伺ったところ、きっかけは新婚旅行だった。奥様と訪れたイタリアでたくさんのチンクが走っているのを見て、帰国後にフィアット ヌォーヴァ 500について調べ始めた。当時はチンク・ブームがひと段落したタイミングで、現在の流通価格と比較にならないほど安価だったため、購入に至った。

「愛車のこだわりポイントは、10インチホイールとオートマイスター製のローダウン・サスペンションです。我がチンクならではの楽しさは、コーナリングですね。1番思い出深いエピソードは、10分に1度エンストしていた状態から脱出し、幸田サーキットでレースに出場できるようになったこと。そして、フィアット ヌォーヴァ 500乗りであれば知らない人がいない魔術師、大阪にあるオートマイスターの清野代表との出会いですね。清野代表のおかげで今も安心して500に乗れていると思っています」

サーキット走行もこなせる500Rは、隅々まで手が加えられているため、購入してから全く苦労していないそうだ。増車の計画はなく、これからもっと上手に走らせられるようになりたいと話してくれた。2025年も幸田ピッコロレースに参戦するとのことなので、現場で応援したいと思う。

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