SVシリーズのラスボスはカーボンにこだわった軽量仕様！
ジャガー・ランドローバーが「レンジローバー スポーツ SV カーボン」を発売しました。レンジローバーSVシリーズの最上位として、4.4LツインターボV8マイルドハイブリッド（635ps／800Nm）を搭載。内外装にカーボンを多用し、最大76kgの軽量化を実現。23インチカーボンホイールやカーボンセラミックブレーキ、BASS技術による立体音響シートなどの最新装備を採用した注目のモデルです。
特徴的なカーボン柄のボンネットも選択可能！
レンジローバー スポーツ SV カーボンは、SVシリーズの頂点に位置づけられるハイパフォーマンスSUVで、既存のレンジローバー スポーツ SVおよびSVブラックに加わるシリーズを完成させる。徹底的な軽量化と高性能化を追求し、カーボン素材の多用によって走行性能とデザイン性を高次元で融合させているのが特徴だ。
注目の外装は空力性能を高めるデザイン。標準装備のフォージドカーボン・エクステリアパックにより、アクティブクワッドエキゾースト周囲や細部にカーボンディテールを配置。特徴的な斜め織り模様を持つツイルカーボン仕上げや、カーボンファイバーを露出したボンネットをオプションとして選ぶことができる。ボディカラーは4色の標準色に加え、SVプレミアムパレットから厳選された特別色を選択でき、個性と高級感を両立させている。
足まわりには標準で23インチ鍛造アルミホイールを装着するが、オプションとして超軽量23インチカーボンファイバーホイールを設定。これにより、車両全体で最大76kgの軽量化が可能となり、加速性能、ハンドリング、乗り心地を一段と向上させる。また、ブレーキには軽量かつ高性能なカーボンセラミックブレーキを選択可能で、専用の8ピストンSVキャリパーは青、黄、カーボンブロンズ、黒の4色から選べる。標準装備ではアノダイズドブラックのキャリパーを装着している。
パワートレインでは4.4L V型8気筒ツインターボ・マイルドハイブリッドエンジンを搭載し、最高出力635ps、最大トルク800Nmを発揮。最高速度は約290km/hに達し、レンジローバー史上でももっともパワフルかつダイナミックな走りを実現している。カーボンファイバー製のSVエンジンカバーも標準装備され、視覚的にも高性能を強調する。
サスペンションは6Dダイナミクス・サスペンションシステムを採用。油圧で相互連結されたエアサスペンションにより、ピッチ（前後の揺れ）やロール（左右の傾き）を抑制。加速・減速やコーナリング時でも高い安定性を維持する。これにより、舗装路から未舗装路まで、あらゆる状況で優れた走行性能を発揮する。
硬質なカーボン素材とエモーショナルな快適装備の融合
インテリアはドライバーを包み込むようなコックピットデザインを採用。フォージドカーボン製のシートバックを持つパフォーマンスシートは、統合型ヘッドレスト、立体的なサイドサポート、発光式SVロゴを備える。シート素材は高級なウィンザーレザー（エボニー、ローズウッド／エボニー、ライトクラウド／エボニー）に加え、動物由来素材を使用しないウルトラファブリック™（シンダーグレー／エボニー）も選択可能だ。
キャビン内にはシートバックやダッシュボードにもカーボンをあしらい、ツイルカーボン仕上げも選べる。さらに、ムーンライトクロームディテールやSVロゴ入り発光式トレッドプレートなど、細部までこだわった装飾が施されている。
快適装備としてはボディ＆ソウル™シート（BASS）技術を注目したい。これは前席に座る乗員が音楽を“体感”できる多次元オーディオシステムで、ウェルネス効果や質の高い音響体験を提供。感覚を刺激するラグジュアリー空間を実現している点も魅力だ。
今回のレンジローバー・スポーツ SV カーボンは、限定モデルだったSVエディションONE、TWO、そしてSVブラックに続く最新仕様であり、シリーズのラインアップを完成させる重要なモデルだ。軽量素材による動的性能の向上、高性能パワートレイン、先進的な快適装備、そして細部まで作り込まれたデザインを融合させ、レンジローバーが目指す「ダイナミックラグジュアリーSUV」の完成形といえる。
【AMWノミカタ】
今回のレンジローバー・スポーツ SV カーボンは最大で76kgの軽量化を実現。大きく貢献しているのはカーボンホイールだろう。一般的にカーボンホイールは鍛造アルミより約40～50％軽量と言われていることからも、ホイールだけで20kgからの軽量化を達成となる。またカーボンホイールは軽量なだけでなく、金属製のアルミホイールに比べ剛性や振動収縮性も高く、パフォーマンスや快適性に関してもプラスを生む。
一方で高単価な点や対衝撃性、修理の難しさなどの問題もあるが、フェラーリ、マクラーレン、ランボルギーニなどのスーパースポーツブランドや、ベントレーなどの高級ブランドもオプションで提供していることから、今後カーボンホイールはその機能もさることながら、ブランドのパフォーマンスイメージを牽引するために使われるアイテムになるのではないだろうか。