ラリー好きが乗るGRヤリスのWRCマシンカスタム
全国からGRヤリスが集まった長野・S-BIRDの会場で、巨大なリアウイングを装着したクルマがいました。オーナーの“ひづき”さんは、WRCラリージャパンでボランティアを務めるほどのラリーファン。愛車のお気に入りポイントは、WRCマシンを参考にしたウェルパインモータースポーツ製のウイングです。足もとも、もちろんOZホイールを組み合わせています。純正サスのままでも、しっかりラリースタイルを楽しんでいます。
GRヤリスはリアウイングでわかりやすく個性を演出できる
ハッチバックボディのGRヤリスにとって、車両ごとの個性を演出するのにもっともわかりやすいエアロパーツがリアウイングとなる。純正スポイラーを大きくした形状からGTウイングスタイルまでさまざまなパーツがリリースされているが、会場で発見したこのGRヤリスはWRCマシンを彷彿とさせる巨大なリアウイングを装着していた。早速オーナーの“ひづき”さんに話を伺ってみた。
「ハッチバックのラリーマシンが大好きで、WRCラリージャパンでボランティアスタッフを務めたんです。以前はフィットに乗っていたんですが、GRヤリスはこのウイングを装着したくて購入したようなものなんです。このクルマは21年式のRZハイパフォーマンスパッケージで、私の場合は新車で注文して半年ほどでデリバリーされました」
足もとにはラリーファンお約束のOZスーパーツーリズモ
ルーフ後方に装着した巨大なウイングはウェルパインモータースポーツ社製で、WRCマシンのウイングを参考に公道走行が可能となるような形状となっているのが特徴だ。実際に強力なダウンフォースを発生する。じつはこのウイング以外は、ラジエータグリルにYARISロゴの入るメッシュネット、フロントにフロッグドライブ社製のカナードを装着しているのみである。ダートを走行するため、ロードクリアランスを減少させるようなエアロパーツは一切装着していない。
ホイールはラリーファンには定番のOZスーパーツーリズモをチョイス。サイズは18×8J+45で、これに標準よりワンサイズ大きくGRMNヤリスと同じ235/40R18サイズのタイヤを装着する。マッドフラップを装着することで、ラリーマシンの雰囲気をしっかりと再現しているのだ。
サスペンションは純正ながら剛性アップアイテムを装備
ちなみにロードクリアランスを確保することに重きをおいているので、サスペンションは純正のままだ。しかし、純正サスペンションの性能は非常に高いと“ひづき”さんはいう。また、見えない部分にはCUSCOの強化ピッチングストッパーを始め、各種ブレースやタワーバーなどを装着することで、ボディの剛性強化をしっかりと行っている。
インテリアにはBRIDEのフルバケットシートを装着。とくに、運転席はヘッドガードの大きなXEROをチョイスした。またステアリングもレザー張りのOMPの35φをフロッグドライブの「F.D.S.A.S.」(ステアリングスイッチアダプターシステム)と一緒に装着する。これによって、ドライバーシートからの眺めはまるでラリーマシンのようというわけだ。ちなみに助手席に置いてあったのは、WRCで活躍したTGRのドライバーにもらったサインが入ったエンジンカバー。“ひづき”さんにとって大切な宝物となっているのだ。
