AMG関連企業からレーシングドライバーまで2025年を支えた顔役が勢揃い
初雪が舞い、すっかりと冬色に変わったドイツ・ミュンヘンに在住のモータージャーナリストの池ノ内みどりさんが、シュトゥットガルト郊外のアファルターバッハにあるメルセデス-AMGの本社を訪問。同社のメディアイベントに参加しました。今回はシミュレーターツアーからの参加となり、最後はレーシングドライバーの表彰パーティにも招待されたようですが…。
AMG車の開発テストを体験できるシミュレーターを初体験
アファルターバッハまでは片道約250㎞。1時に集合との事で、渋滞と途中の給油も考慮して3時間半前に家を出ました。小さなアファルタ―バッハの村は”AMG村”?と錯覚してしまうほどで、とくに最近はAMGの建物が増えていています。
小さな村のあちらこちらで超高級なAMGやマイバッハが路駐されており、庶民のクルマとは違うラグジュアリー感満載なクルマに見惚れてしまいます。この日は平日ということでショールームが開いていましたのでチラっとお邪魔して、受付で撮影許可を得てショールーム内を撮影してサロンへ向かいました。後にショールームでグッズを見る時間があるかな、と思ったのですがメディアイベントが終わる頃には既に閉店していてとても残念でした。
このAMGのドライバーズサロンは、AMGを所有するオーナーたちが集う場所です。メディアイベントがない限り私は入ることができませんので、嬉しくて目はキョロキョロしてしまいます。そうこうしている間にシミュレーターの見学ツアーへ案内頂きました。
AMGの量販車とAMGのカスタマーレーシングのマシン(GT2、GT3、GT4)の開発テストの一部やタイヤなどのテストに利用されているものだそうです。世界の著名なサーキットはもちろんのこと、一般道や山道などさまざまなコンディションのテストが可能です。
シミュレーション見学が終わるとすぐにメルセデス-AMGモータースポーツの首脳陣やワークスドライバーとのインタビューが開始。日本人同士ならば次に待っていたらその場の雰囲気でお互い気を遣って時間を調整すると思いますが、ヨーロッパは先に主張したものが勝ちなので限られた時間内でいかにアピールするかですね(笑)。予定していた方々全員とは時間の都合で叶いませんでしたが、よいインタビューの機会を得られました。
AMGパーティの目玉は大盤振る舞い!新車のCLE 53を贈呈
さて、インタビューが終わるとホテルに大急ぎでチェックインをして、着替えてパーティ会場へ。『Champions United』というメルセデス-AMGを駆り、カスタマーレーシングのプログラムに参加するドライバーを表彰するパーティにも招待していただきました。昨年はメルセデス–ベンツ ミュージアムでの開催でしたが、今回はアファルターバッハのAMGのファクトリーがパーティ会場でワクワクします。そうです、このパーティ会場であるファクトリーではF1をサポートするセーフティカーがレース後にここへ戻されて整備されているのです。
アマチュアからプロドライバーまで数多くのドライバーやチームの2025年の活躍に対してトロフィーや賞品・賞金が贈られます。なんと、最多ポイントを獲得したドライバーには新車のAMG CLE 53が贈呈されました。
値段が気になってググってみるとオプションなしのドイツ国内の車両本体基本価格が85.023,89 ユーロ。日本円にすると約1540万円!! オプションは自腹の可能性がありますが、新車のAMG CLE 53が頂けるならオプションの数百万円分はかき集めてしまいますよね。(ドイツは日本の消費税にあたる付加価値税が19%のため、日本で購入するよりも車両本体価格が高額になる場合があります)。広報に尋ねると同車両は課税対象になるとのこと。これを獲得したドライバーはドイツ人でしたが、税金が非常に高いドイツなだけに嬉しい反面、税金の納付書が届くのが恐ろしいでしょうね。
昨年は工事中だったと記憶していますが、AMGの本社から徒歩ですぐのオートグラフ・コレクションホテルという素敵なホテルに宿泊させて頂きました。ホテルの真横はかつてメルセデス-AMGのレース活動やレーシングカーの開発を手掛けたHWAで、真向かいには新社屋が建設中とありホテル近隣はAMG関連施設だらけです。オーナーの方やAMG本社見学の方々には夢のような立地のホテルです。
