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ランボルギーニ「ムルシエラゴ ロードスター」がオークションで1億円超え!入札の勢いが相場高騰を確信させる

65万1875ドル(邦貨換算約1億78万円)で落札されたランボルギーニ「ムルシエラゴロードスター」(C)Courtesy of RM Sotheby's

6速MTのムルシエラゴ ロードスターはわずか69台

2025年11月1日、RMサザビーズ欧州本社は「ペニンシュラホテル・ロンドン」を会場として、同社にとってのフラッグシップオークションとなる「LONDON 2025」を開催しました。今回はその出品ロットのなかから、ランボルギーニ「ムルシエラゴ ロードスター」を紹介します。

アウディ傘下で迎えたランボルギーニの安定期

ランボルギーニがアウディ・グループへと収まったのは1999年のことだった。1963年にフェルッチオ・ランボルギーニによって創立されたランボルギーニは、1970年代半ばには早くもフェルッチオの手を離れると、それからさまざまな親会社(一時は倒産によってイタリア政府の管轄下に置かれたこともある)によって買収されていく運命をたどる。しかし、その事実を改めて考えてみると、すでに四半世紀以上もの時間が経過したアウディ・グループ下のランボルギーニは、歴史的にもきわめて安定した時代を歩み、着実な成長を遂げていることがわかる。

そのランボルギーニがアウディの主導によって最初に生み出したモデルが、2001年にデビューしたV型12気筒ミッドシップ「ムルシエラゴ」だった。1990年代のランボルギーニを唯一支える存在だったディアブロの後継モデルとして開発されたムルシエラゴは、そのパワートレーン・レイアウトや、スチール製のスペースフレームを持つことなど、ディアブロから多くの技術的な特徴を受け継いで誕生した。

とはいえ、そのスーパースポーツとしての進化は著しく、長年ニューモデルのデビューを待ち望んでいたランボルギーニのファンにとって、当時きわめて魅力的なプロダクトと映ったことは疑う余地がない。

クーペとは異なる進化を遂げたロードスター

最初に登場したムルシエラゴは、6192ccの排気量が設定された588ps仕様のV型12気筒DOHC48バルブエンジンを6速MTと組み合わせて搭載したもので、駆動方式はビスカスカップリングをセンターデフに使用した4WDであった。ボディはルーク・ドンカーヴォルケによってデザインされたクーペのみが用意された。

だが、ランボルギーニは開発段階からムルシエラゴのラインアップに、ディアブロにも用意されていたオープン仕様の「ロードスター」を追加設定する計画を持っており、2003年の北米国際自動車ショー(デトロイト・ショー)では、そのデザインコンセプトカーともいえる「ムルシエラゴ バルケッタ」を発表している。そして翌2004年、ここで紹介する生産型の「ムルシエラゴ ロードスター」がジュネーブ・ショーで世界初公開されたのだ。

そのロードスターは、ただシンプルにクーペのボディからルーフを取り去っただけのモデルではなかった。フロントウインドウはさらに傾斜が強められ、また全高を低く再設計するなどにより、よりスポーティーなスタイルを実現。ルーフの代わりには、ほぼ緊急用ともいえる簡易なソフトトップが与えられた。オープン化による剛性低下を補うためにボディは十分に補強され、サスペンションのセッティングやブレーキシステムも、ロードスター独自のものとなっている。

希少な6速MTが注目を集める理由

今回RMサザビーズがアブダビ・オークションに出品したムルシエラゴ ロードスターは、アメリカ仕様2006年式の6速MTバージョンだ。ランボルギーニは2003年にシングルクラッチ式のセミAT「eギア」をムルシエラゴに導入しているが、現在では6速MT仕様の価値にマニアの注目が集まっている。これは、どのスーパースポーツ・メーカーの作品にも共通する事情でもある。RMサザビーズによれば、この出品車と同様のアメリカ仕様の6速MTモデルはわずかに38台、ほかの市場向けを加えても、世界で69台が存在するのみであるという。

イビス・ホワイトのボディカラーにブラックレザーのインテリアを組み合わせる出品車。そのオドメーターが刻む走行距離は1万8900マイル、約3万400kmという数字だ。2023年にはクラッチ交換を含む大規模な整備が行われていることも、見逃せないセールスポイントのひとつであった。

50万ドル〜60万ドル(邦貨換算約7700万円〜9240万円)の予想落札価格が提示されて始まったオークションは、60万ドルのラインを超えてもなお終わることはなく、最終的な落札価格は65万1875ドル(邦貨換算約1億78万円)を記録するに至った。クラシックカー市場におけるランボルギーニ・ムルシエラゴの価値は、確実に高まりを見せているようだ。

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