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1968年式ダットサン「521」は1年限りのレア車! 左ハンドル北米仕様の「帰国子女」が放つオーラ

ダットサン トラック

ムーンアイズが輸入した稀少な左ハンドルの「DATSUN521」を当時の雰囲気のまま維持

ムーンアイズが主催するカスタムの祭典「ストリートカーナショナルズ」には、ジャンルを超えてさまざまな車両が集まります。アメリカ車はもちろん、国産旧車も数多くエントリーしています。そんななかから今回は、アメリカから逆輸入された左ハンドルのダットサン「ピックアップ」にフォーカスを当て、その魅力を紹介します。

シェルを背負った左ハンドルのピックアップは北米で「ダッツン」の名前を知らしめた1台!

広い会場を歩いていて発見したのは、荷台に真っ白なシェルを搭載した古いダットサン トラック。よく見ると左ハンドルだ。北米輸出仕様の逆輸入車であることを意味している。あらためて細部を観察すると、サイドマーカーが付いていたり、リアゲートに「DATSUN」のロゴが入っていたりと、国内のダットサントラックとは異なるディテールを持っている。さっそくオーナーの石川さんを直撃し、お話を伺った。

「このクルマは1968年式のダットサン ピックアップ1300で、今から10年前に手に入れました。いわゆる521型というモデルです。もともとムーンアイズが日本に輸入した車両で、当時売りに出されていたのですが、1968年式の北米仕様は日本仕様と同じJ13型エンジンを搭載しています。翌年から北米仕様のみL16型というエンジンになるため、逆輸入車としては不人気の年式なのです。ですが、逆に考えるとたった1年間のみのレア車でもありますので、手に入れてよかったと思っています」

「ダッツンピックアップ」で主力商品に!現在は持ち主の狙い通りの仕上がりに満足

ダットサントラックは1957年に登場した220型と呼ばれる4代目モデルを、翌年から対米輸出開始。その後「ダッツンピックアップ」は北米日産の主力商品としてその名を知られるようになる。

今回紹介する521型は、国内6代目モデルとなる1965年登場の520のマイナーチェンジ後のモデル。フロントフェイスを中心にフェイスリフトを行い、デザインも510ブルーバード風のモダンなスタイルになった。日本国内では小型商用車として発売していたため、必要最低限の実用エンジンを搭載しているが、北米輸出仕様はハイウェイ走行を考慮。1969年には同時代のブルーバードなどに搭載されていた1.6LのL16型が搭載される。石川さんが手に入れたのは、そんなエンジン強化直前の1.3L J13型搭載モデルということになる。

真っ赤なボディは一部補修箇所を除いてオリジナルペイントをキープしている、驚異のコンディションを誇る。搭載されているシェルは、アメリカSNUGTOP(スナッグトップ)社製で、いま見るとゆるいデザインがなんともノスタルジックで抜群の雰囲気を醸し出している。

じつはこのシェル、日本国内で同じく日産の720ピックアップに搭載されていたものだそうで、その720オーナーが手放す際に譲り受けたという。アメリカでは荷台にシェルはポピュラーなアイテムで、内部をキャンピングカーのようにカスタムした車両も多い。この521ピックアップは、シェルに合わせて大型ミラーを装着し、アメリカで使用されていたSUV的な雰囲気を再現しているのだ。クルマの雰囲気といい、ゆるいシェルの感じといいオーナーの狙い通りの仕上がり具合に感心するばかりだ。

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