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激しい雪で午後はイベント中止! 関東デイラリー開幕戦の熱い1日

ラリーの歴史を作ってきたランチア デルタ インテグラーレの勇姿

大雪のなか開催の「ツール・ド・大山2026」
アベレージラリーが伝えるラリーの裾野

202628日、神奈川県伊勢原市で「ツール・ド・大山2026」が開催されました。モータースポーツの頂点を目指す道とは別に、普段使いのマイカーで気軽に楽しめるのがアベレージラリーの魅力日本全国が大雪に見舞われるという過酷なコンディションのなか、往年の名車から最新のミニバンまで多彩なクルマが顔を揃えました。ヒストリックカー展示も行われた、笑顔あふれるイベントの様子をレポートします。

草野球のように楽しむモータースポーツの在り方

モータースポーツに参加するというと、まずはJAF公認クラブに入ってB級ライセンスを取って、ラリーやジムカーナに参戦して経験を積む。さらにレースに参戦するならばA級ライセンスをとってサーキットへ……というのが一般的な流れだ。

だが、たとえば野球で言えば草野球から大リーグまで広い裾野から頂点まで多くの階層がある。それはもちろんモータースポーツの世界でも同様だ。職業レーサーを目指さずとも、モータースポーツを楽しむことはできる。

平均速度の正確さを競う! 初心者でも挑戦しやすい「第1種アベレージラリー」

日本国内でも毎年国際格式の「ラリージャパン」が開催され、トヨタ GRヤリス ラリーの活躍などで、一般的な人気・知名度も高まっているラリー。そんなトップカテゴリーとは別に、ライセンスが不要だったり、普段使いのマイカーでも参戦可能ということから根強い人気なのが、全国各地で開催されている第1種アベレージラリーだ。

この第1種アベレージラリーとは速度を競うのではない。指定された「平均速度」をいかに正確に守って走行できるかを競う形式だ。公道を使用して行われるラリー競技のなかでも、もっとも初心者が挑戦しやすいカテゴリーとして知られる。多くのモータースポーツ好き、クラブマンたちに広く開かれたそんなラリーイベントのひとつが、さる2月8日(日)に開催されたJAF公認ラリーの「ツール・ド・大山2026」である。

伊勢原を拠点に約70kmを走行! 日産や全日本ダットサン会も全面協力

この「ツール・ド・大山2026」は関東デイラリーシリーズの開幕戦として開催された。主催はJMRC(JAF関東地域クラブ協議会)神奈川ラリー部会・チームアッスル(AzuL)だ。後援には伊勢原市や日産自動車も名を連ねている。

競技は神奈川県の伊勢原市総合運動公園を起点に、約70kmのコースを午前と午後の2回に分けて走行するもの。さらにこのイベントでは、ラリーに対してより多くの人に興味を持ってもらおうということから、スタート&ゴール地点の伊勢原市総合運動公園内に、参加車両とは別に古今東西のラリーにゆかりのあるヒストリックカーの展示企画も行われた。ちなみに、このヒストリックカーの展示には全日本ダットサン会が全面的に協力しているとのことだ。

ミニバンから名車AE86、激レアなA73ランサーまで! 多彩すぎる参加車両

特別な改造や高額な装備も不要な一般車両で参加できることから、参加車両は非常にバラエティに富んだ顔ぶれだ。本格的なラリーコンピューターの有無や年式によってAクラス、Bクラス、Cクラス、Lクラスに分けられたエントリー車両は、三菱「ギャランVR4」やスバル「インプレッサ」、ダイハツ「ストーリア」、あるいはランチア「デルタ インテグラーレ」といったラリーにゆかりのあるモデルから、現行のSUVやミニバン、軽自動車まで実に多彩。

さらにはトヨタ「カローラレビン(AE86)、いすゞ「ジェミニ(PF60)」、三菱「ランサー(A73)!」といったベテラン勢まで参戦している。ヒストリックカー展示と合わせ、見学に訪れたファンにとっては見応えのあるイベントとなったはずだ。しかし、好事魔多しとはよくいったもので……。

突然の猛吹雪で「モンテカルロ」化! 過酷な条件で見せたラリーの真髄

イベント前日からの強烈な寒波の襲来で、関東一円は雪模様であった。幸いイベント当日の朝には雪も小康状態となり、競技可能との判断からラリーも無事開催となった。しかし、競技車両がスタートする頃には再び雪が強まる。やがてモンテカルロ・ラリーもかくやと思わせるコンディションとなった。

その結果、主催者判断で午後の競技はキャンセルとなった。競技の結果は午前中の成績で決められ、総合1位はGPEAラリーチームのギャランVR4、Bクラス1位がパープルアベラリー部のトヨタ「プラッツ」、Cクラス1位がナカイヴィンヤードのトヨタ「ヴィッツ」、そしてLクラス1位がチーム林家のホンダ「シティGA2」となった。

参加者、見学者、そして運営スタッフにとってはなかなかハードな条件下ではあった。だが、いかにも本格的なスノー・ラリーといった雰囲気のなか、イベントは無事終了。年式やメイクスを問わず参加できる間口の広さ、そしてヒストリックカーの展示も充実と、見てもよし参加してもよしの身近なモータースポーツ・イベントの魅力を感じられた貴重な1日であった。

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