メーカーの復刻パーツから海岸線のラリーまで世代超えたクラシックカー遊びの現在地とは!?
2026年2月、横浜で開催された国内最大級の旧車ショー「ノスタルジック2デイズ」と、茨城県ひたちなか市を走る復興祈念ラリー「プロスペクトアベニュークラシック」が開催されました。同じ「クラシックカー」をテーマにしながらも、まったく異なる魅力を持つ2つのイベントを体験しました。メーカー直系のヘリテージ部品から、潮風を感じるオープンカーでのツーリングまで、旧車という「生きた文化」の今をお届けします。
ノスタルジック2デイズは旧車好きの情熱が充満
近年は若い人が多く世代を超えたイベントに成長
2026年2月21日と22日の2日間は、まったく表情の違う「クラシックカーの時間」を体験しました!
ひとつは、横浜・パシフィコ横浜で開催された日本最大級のクラシックカーのショー「ノスタルジック2デイズ2026」。
そしてもうひとつは、茨城県ひたちなか市で行われた東日本大震災の復興を祈念するクラシックカーのラリー「プロスペクトアベニュークラシック2026」。どちらも私のなかでは「2月の恒例」ですが、それにしても同じ「クラシックカー」という言葉で括られながらも、その空気感はまったく別モノ。
「ノスタルジック2デイズ」は、まさに「動く自動車文化遺産」の博覧会です。
昭和・平成の名車たちが一堂に会し、レストアされた完璧なコンディションの車両や希少なパーツが勢揃い。当時のカタログやグッズも展示・販売されています。会場はクルマ好きの情熱で満ちていて、熱気ムンムン。
ピカピカに磨き上げられたボディを前にすると、クルマって単なる機械ではなく、「このクルマと生きてきた時間」まで共有できる気がします。当時を懐かしむ姿も多く目にしますが、昨今は若者の姿が目につきます。世代を超えて楽しむ姿は微笑ましいですね。
トヨタ/日産/SUBARUがヘリテージ事業に参入!
過去のクルマではなく今を生きる文化遺産が旧車
トヨタ、日産、スバルの3社はいずれも、それぞれの過去の名車を維持し続けるためのヘリテージ(遺産)事業を軸とした展示を行い、トヨタは「GRヘリテージパーツプロジェクト」を中心に、旧車の純正部品復刻への取り組みを展示。会場で展示&販売されていたAE86用のシリンダブロックとシリンダヘッドは、それぞれ59万9000円、58万9000円でしたが、3月末までに受注すると、特製の木箱に入れて届けられるそう。
8年ぶりに出展したスバルは、20万km以上走行した初代インプレッサ WRX STIを展示。また、メーカーから現在も供給可能な純正補修パーツを公開し、維持管理の体制を紹介。
そして日産は「NISMO」ブランドを通じ、スカイライン GT-Rを中心とした事業を展開し、こちらも生産廃止となった旧車パーツの再供給や最新の技術を用いたレストアメニューの紹介が行われました。それにしても、こういう旧車のイベントになると、日産は途端に輝きを放ちます。日産自動車大学校の生徒さんたちが制作したカスタムカーもR30型のスカイラインをベースにし、1980年代に活躍した「スカイライン シルエット」は大注目でした!
こういう展示を見ると、クラシックカーは「過去のクルマ」ではなく、「今を生きている文化」なのだと改めて感じました。
東日本大震災で被害を受けてから15年のイベント
ひたちなか復興祈念クラシックカーラリーに参加
そして翌日、私は1958年式のアルファ ロメオ「ジュリエッタスパイダー」とともに、ひたちなかの海辺を走りました(といっても、お借りしたクルマですが)。
「プロスペクトアベニュークラシック2026」というクラシックカーのラリーは、東日本大震災で被害を受けたひたちなかの復興を祈念するイベント。オフィシャルカー0号車は、今年も貴重な1950年式「フォルクスワーゲン ヘブミュラーカブリオレ」。続いて、主催の森田記念会理事長の1号車の1960年式ポルシェ 356ロードスターがスタート。
私たちは8号車の1958年式アルファ ロメオ ジュリエッタスパイダーで、ドライバーは元自動車雑誌編集者の方で、コ・ドライバーは私。私たちがスタートする直前まで、私はスタート紹介に駆り出され、バタバタとスタートするのがこのところの私の参加スタイルです。
1958年製至高のジュリエッタスパイダーで参加海岸線をクラシックカーが連なり駆け抜ける喜び
ジュリエッタでの参加ももう3回ぐらいになるせいか、見るとなんとなく自分の愛車と久しぶりに再会したような懐かしさを覚えます。今回も参加車両は上限33台の選りすぐりのクルマたち。今年は天候に恵まれ、最高のお天気! 気温も2月末なのに春のポカポカ陽気で、オープンにして走るのに最高のドライブ日和。エアコンなしでも快適に走れて嬉しい〜!
オープントップから感じる冷たい潮風。軽やかに吹け上がる1.3リッターエンジンの鼓動。真っ赤なピニンファリーナの流麗なボディが、冬の光で優しく輝いており、とても居心地のいい空間を生み出しています。
5回目となると、同じアルファロメオで参加する9号車のジュリアスパイダーのご夫婦とも仲良くなり、一緒にツーリングするのも楽しい〜! お隣さん感覚で、ルーフの開閉(これが結構コツが必要で大変)お手伝いをしていただいたり、情報を共有したり、一緒にご飯を食べたり。いつもは取材感が強いのですが、このクラシックカーラリーはゆる〜い雰囲気なのでリラックスして参加でき、お互い失敗しても気にしない気にしない。海岸線をクラシックカーが連なって走る姿は、どこか厳かで尊い。
というわけで、ラリーの結果は……来年は優勝を目指すぞ! 笑
