最新の普通免許で運転可能! いすゞ「TRAVIO」ベースの本格キャンピングカー
「ジャパンキャンピングカーショー2026」の会場で、ひときわ注目を集めていたのがVANTECH(バンテック)の最新モデル「ASTRARE TRIAS(アストラーレ トリアス) 480」です。近年、普通免許で運転できる車両総重量の制限が厳しくなるなか、最新の普通免許でも運転可能なサイズに収めた画期的な1台。全長4.8mの扱いやすいボディに充実の機能を詰め込んだ、約1300万円の本格派キャブコンバージョンの魅力に迫ります。
最新の普通免許に対応! キャンピングカー専用シャシー「TRAVIO」
一般的な乗用車を運転するだけならあまり気にすることはないが、普通免許で運転できる車両の総重量が徐々に小さくなっているのをご存知だろうか。
現在は2017年3月以降に取得した普通免許が最新で、車両総重量3.5t未満の自動車しか運転することができない。つまり、2007年6月以前に免許を取得した人なら運転可能なサイズの積載車(キャンピングカーのベース車両を含む)でも、新しい免許制度しか持たない若い世代では運転できないケースが発生しているのだ。
従来、本格的なキャブコンバージョンのベース車として主流だったトヨタ カムロードなどは車両総重量が3.5tを超えてしまうケースが多く、「せっかくキャンピングカーを買ったのに、最近免許を取った子どもや妻が運転できない」という事態が業界の悩みの種となっていた。
そんな新免許制度の壁に対応し、免許の取得年を気にせず誰でも普通免許で運転できるキャンピングカー専用シャシーが、いすゞ エルフミオをベースとした「TRAVIO(トラビオ)」である。今回紹介するのは、キャンピングカー製造の大手VANTECH(バンテック)が、そのTRAVIOをベースに専用の居住空間を架装した「ASTRARE TRIAS 480」というモデルだ。
都心の月極駐車場にも停められる! 全長4.8mのコンパクトボディ
いすゞ エルフのキャビンの後ろに、専用の居住空間をドッキングさせた形状の車体は、近づいてみると意外にもコンパクトだ。諸元を見てみると、全長4.8m、全幅1.96mと、都心の月極駐車場にも停めることができるサイズと言えるだろう。TRAVIOのエンジンは1.9リッターのディーゼルターボに、6速AT(オートマチック)の組み合わせとなる。
さっそく車内を見てみよう。左側面にあるドアからなかに入ると、まず目に入るのがダイニングスペースだ。限られた空間を上手に活用し、快適な居住空間を作り出していることがよくわかる。
キャビン上部には1名が就寝可能なバンクベッドが備わり、後部にもダブルサイズのベッドを常設。さらにダイニングスペースを展開すれば1名が就寝でき、合計4名が就寝可能となっている。
外部アクセス可能な収納と「背抜き」加工が生む快適性
ASTRARE TRIAS 480は、限られた空間を上手に活用するため、隙間を活かした収納が数多く設定されているのも特徴だ。車内の天井付近の収納はもちろん、リアのベッド下には車体外部からもアクセス可能な巨大な収納スペースを設けている。また、リアバンパーの隙間にもかなり大容量の収納を持つなど、各部に工夫が詰まっている。
ちなみにキャビン部分は「背抜き」と呼ばれる加工が施されており、運転席背面の壁を取り外して後部の居住スペースと繋げている。これは車外へ出ずとも車内を通って後部へ移動可能になるだけでなく、キャンピングカー(特種用途自動車・8ナンバー)としての構造要件を満たすための重要な加工でもある。ファミリーで移動しながら旅をするには、最適な1台と言えるだろう。
気になるプライスだが、会場で展示されていたオーニングやソーラーパネルなどのオプション込みの車両で1300万円ほど。決して手軽に入手できる価格ではないが、都内でも普通に駐車場へ停められるサイズというのを望んでいる人も多いはずだ。
また、最新の普通免許しか持っていない世代でも運転を交代できるため、家族みんなでクルマ旅を楽しみたい家庭にとくにオススメの1台である。
