“やりすぎない”が一番カッコいいと証明したアルファード
エアログレードが主流の「トヨタ 30系アルファード」において、あえて標準バンパーをベースに無駄を削ぎ落とした“逆張りスタイル”で勝負するオーナー車をピックアップ。ワンオフのオーバーフェンダーやエアサスを駆使し、やりすぎないのに圧倒的な存在感を放つ、スマートカスタムを体現した1台のこだわりに迫ります。派手さに頼らず、無駄を削ぎ落としたシンプルなアプローチで完成度を極限まで引き上げた一台は、“やりすぎないのに圧倒的にカッコいい”という新しい価値観を提示。エアロ仕様とは一線を画す、通好みのスマートカスタムが光る仕上がりに注目してください。
標準バンパー+足まわりのセッティングにこだわる
「目立ち度よりも、クルマに詳しくない人が見たら“これがノーマル?”と思わせるようなシンプル&ナチュラル感にこだわりました」
そう語るのは、このアルファードのオーナーである**“やんやん”さん**だ。30系アルファードの魅力を引き出すために選んだのは、盛るのではなく「整える」カスタムである。しかも、あえて標準バンパーでカスタマイズを構築した。
足まわりはエアサスを採用する。ベタ落ちフォルムのインパクトをより引き立てているのは、大分県の「リバイブ」が製作したワンオフのオーバーフェンダーだ。フロント15mm、リア25mmと出幅の数値は控えめながら、アーチの厚みをノーマルと同等とするなど技アリの工夫により、30系アルファードおよびヴェルファイアの特徴であるボディサイドの「うねり」にダイナミックな迫力をプラスしている。数値以上の存在感を演出しているのがポイントだ。
そのフェンダー内には、攻めのクリアランスで20インチの「SSR エグゼキューター CV04S」を投入する。ディスクのセンターが大きく落ち込むシルエットが美しい。
リアのテールランプも見どころのひとつ!
さらにリアビューの印象を一新させているのが、クリスタルアイ製のテールランプ「ニュースタイルファイバーLEDランプ」だ。リアおよびクオーターウインドウ部分へのテールランプの食い込みを排除した造形が重心の低さを引き立てるとともに、完全オリジナルの発光パターンが強烈な個性を主張する。クロームの縁取り部分はエングレービング調に仕上げるなど、各部に散りばめられたオーナー独自のセンスにも注目したい。
と、エクステリアばかりに注目しがちだが、じつはインテリアにおいてもしっかりと仕上げられているのも見逃せない。キャメルのカラーが採用された内装は、ロールスロイスやベントレーといったプレステージカーをモチーフとしたものだ。ドア内張りは張り替えや塗装も駆使してイメージを具現化する。シートカバーは、この仕上げに合う「イクサス」製をチョイスした。
じつはこのアルファード、2025年の東京オートサロンにおけるクリスタルアイのブースで、ギャラリーからの熱い視線を浴びまくっていたクルマだ。それだけに完成度はピカイチである。
足し算ではなく引き算の美学で魅せる、ワンランク上の洗練フォルム。街の景色に溶け込みながらも、見る者がハッと息を呑むような大人のカスタマイズがここにある。
