幼少期の思い出が詰まったフランスの名車! 父と娘のコンビで長野の山岳コースを満喫する
行楽シーズンの到来とともに、全国各地でクルマのイベントが一斉に開催される。長野県小海町を舞台とするクラシックカーラリー「コッパディ小海(イタリア語で「小海杯」の意味)」は、1991年の初開催から2026年で35回目を迎えるもっとも歴史ある大会だ。クラシックラリーというと堅苦しい雰囲気を考えがちだが、このイベントは厳格すぎない懐の深さが魅力の一つにもなっている。このイベントに、ルノー「サンク」で参加した西田淳一さんと奈央さんの親子コンビをご紹介します。結婚を経ても変わらない、微笑ましいクルマ遊びのエピソードです。
懐の深さが魅力! 特別枠を利用して参加する親子コンビ
長野県小海町周辺で開催されるクラシックカーラリー「コッパディ小海」は、昨今のブームとは無縁の熱心な愛好家からの支持が多いことも特徴となっている。
そう言うと、堅苦しい常連だけの集まりかと勘違いさせてしまうかもしれないが、決してそうではない。たとえば、2日間の全行程に参加できないエントラント(参加者)にはワンデイ参加の枠を設けている。さらに、主催者が特別に許可した車両については「1970年までに生産されたモデル」という車両年式の制限を除外するなど、ある程度の許容範囲を持たせていることも、このイベントが長年愛され続ける魅力なのだろう。
そうした特別枠を利用して参加していたのが、西田淳一さんと娘の奈央さんによる親子コンビだ。2026年で4回目のコッパディ小海への出場となる。
「毎回、父と交互に運転しながら楽しみます」
と語るのは、娘の奈央さんだ。コースの途中で運転を交代し、ドライバーとコ・ドライバー(助手席でナビゲートする役割)の両方を親子で楽しんでいる。
そして父の淳一さんもコメント。
「イベントの在り方が鷹揚(おうよう)で、厳格すぎないところに懐の深さを感じます。普段は走らないような、美しい眺めが楽しめる気持ちの良い道がコースに設定されていることが、コッパディ小海のもっとも大きな魅力ですね」
幼少期の原体験が影響? クルマ業界で働く娘の愛車
親子が参加しているフランスの人気コンパクトカー、ルノー サンクは、1991年式であることから1984年にモデルチェンジを受けた2代目モデルに該当する。初代と区別するために「シュペール サンク」と呼ばれた2代目は、初代と同様にベストセラーとなり、約400万台が生産された。日本においても、当時の輸入代理店であるJAX(ジヤクス)によって多くのバリエーションが正規輸入されている。
じつはこのシュペール サンクは、クルマ関連の仕事(老舗輸入車販売会社に勤務し、以前は商品企画にも携わっていた)に就いている奈央さんの愛車だという。
ちなみに、奈央さんが生まれた頃の西田家のファミリーカーは、ルノー「21ターボ」だったそうだ。その後席で幼少期を過ごしたという思い出も、現在の愛車選びに大きな影響を与えているのだろう。
エアコンなしの車内で親子の絆を深める特別な休日
「クーラーが壊れているので、イベント中も窓を全開にして乗っています」
漆黒のボディ側面に入れられた、メリハリの効いたイエローとホワイトのラインは、母のみゆきさんがデザインしたグラフィックだという。家族全員でクルマ趣味を共有している様子がよく伝わってくる。
「娘は2025年に結婚したのですが、こうして今でも一緒にクルマ遊びをしてくれるのは嬉しくてたまりません」
エアコンの効かない暑い車内で、ともに汗を流しながら親子の絆を再確認しながら楽しんでいる西田さんコンビの姿は、とても幸せオーラを発していたように見えた。
