UKの名門アーバンが手がけた40点超のドライカーボンが、W465型メルセデスAMG「G63」を純正同然の精度でワイドボディへと一変させた
英国の名門カスタムブランドであるアーバンオートモーティブが、最新のW465型メルセデスAMG「G63」用ワイドボディキット「ワイドトラック」を世に放った。40点を超えるドライカーボン製パーツで武装し、純正と見紛うほどの精度で武骨なGクラスをさらに筋肉質へと変貌させる。デザインを一から構築し直し、ブランドとしての統一感を打ち出した極上カスタムの仕上がりと狙いを解説する。
アーバンの「ワイドトラック」とは? UKから上陸した第二弾の全貌
アーバンオートモーティブは、英国を拠点とするカスタムブランドである。2025年5月、同社はW465型G63用のボディキット『ワイドトラック』を発表した。日本の総代理店であるラガーコーポレーションにフルキットが届いたのは、2025年の初秋ごろだった。そして2026年1月の東京オートサロンで、フルキットをまとった日本第1号がお披露目された。
アーバンは前モデルのW463A型から、すでにフルボディキットを展開していた。今回はそのフェイスリフト版ではなく、W465専用にデザインを一から構築し直している。新型では純正カメラの位置や安全装備のセンサー位置が変更されたため、物理的な見直しも避けられなかったという。ちなみに、各所にあえてオーナメントを添えるなど、ブランド知名度の向上を意識した作りの良さが目を引く。
40点超のドライカーボンで武装したフロントとボンネット
このキットで核となるのは、40点を超えるドライカーボン製パーツだ。複雑に分割されたフロントバンパーも、すべてドライカーボンで成形される。一体式に見えるほど緻密な構造で、部分的なパーツ交換にも対応する。カーボンボンネットも上乗せ感のない見事なフィッティングで、ボリュームのある一体感のあるノーズを生み出す。カーボンの織り目も美しい。
フロントグリル中央には、ブランドを象徴するシールドバッジを新たに採用した。ボンネットのバッジも、前回のメルセデス純正からアーバンオリジナルへと変更している。フロントには新たにフォグランプを増設した。以前はスリットや網のみの形状だった部分に、ディフェンダー(アーバンが手がけるランドローバーのカスタム)のフォグデザインを合わせ、ブランドとしての統一感を打ち出している。
刷新されたリアビューと23インチVOSSEN UV8が生み出す圧倒的な威圧感
リアまわりもW463A型からデザインを刷新した。分割されたリアウィングの中央には「URBAN」のプレートが入る。以前はセンターに一文字で「URBAN」と記すのみだったところを、カバー全体にマークをレリーフし、存在感を際立たせている。ハイパワーLEDライトもW463A型のころから少し形状を変更し、細部までこだわりをのぞかせる。
マフラーは英国のミルテックスポーツ製で、オールステンレス構造だ。純正の開閉バルブを組み込むため、使い勝手も損なわれない。足まわりには、マグノナイトブラックの車体に合わせてiiD製ダウンサスを採用し、車高を適正化している。ホイールはVOSSENのUV8で、サイズは23インチだ。タイヤは前後ともADVAN Sport 305/35R23を組み合わせる。施工を担当したのはボンドボディで、製品の作りやデザイン効果を踏まえた演出が、仕上がりをさらに引き立てている。
前モデルの4倍が目標! 純正と見紛う仕上がりと価格
アーバンが掲げる目標は、前モデルの4倍だ。前モデルのワイドボディキットは、スポーティな印象を備えていた。ただ、作りの良さゆえにまとまりが優先され、押し出し感はやや控えめだった。前モデルは世界で150台余りしかデリバリーされていないと、ブランド側は説明する。今回は大胆な変更とブランディングで、その4倍を狙う。
意気込みだけが先行しているわけではない。カーボンファイバーの綾織り(繊維を斜めに交差させて織る手法)はヨレやズレがなく、織り目が規則正しく連続する。合わせ目のちりや隙間も一定で、純正品と見紛う仕上がりだ。価格はリプレイスメントワイドトラックパッケージが410万円、フルワイドトラックパッケージが810万円。ミルテックのバルブ付きパフォーマンスエキゾーストは53万円となる。今後もアーバンの動向から目が離せない。
