「Sクラスを手放してデリカミニへ」自分だけの秘密基地を作り上げた車中泊仕様
高級セダンの代名詞ともいえるメルセデス・ベンツ「Sクラス」から、三菱「デリカミニ」へ。そんな大胆な乗り換えを選んだオーナー・ “団長” さんは、「今のほうが何倍も楽しい」と話す。その理由は、デリカミニを自分だけの”秘密基地”へ仕上げたことにあった。
デリカミニを買ったことで旅に出るようになった
「特別な空間を作りたかったんです」
デリカミニを購入した“団長”さんが目指したのは、室内空間を最大限に生かした車中泊仕様だった。車内にはベッドキットを常設し、目的地へ到着すれば、すぐにくつろげるレイアウトを完成させている。
「県内はもちろん県外へも車中泊に出かけています。デリカミニを買うまでは県外へ出ることなんてほとんどありませんでした」
クルマを乗り換えたことで、ライフスタイルそのものが変化したという。思い立ったら気軽に旅へ出かけ、景色を楽しみながら車中泊をする。それが今では休日の楽しみになっている。
Sクラスから軽自動車へ。それでも後悔はなかった
実は以前はメルセデス・ベンツ SクラスをW140型、W220型、W221型と歴代乗り継いできた。最後は221型ロングボディに乗っていたため、周囲からは「どうしちゃったの?」と驚かれたそうだ。
「昔は2台持ちでしたが、三菱 デリカミニが楽しくなってしまって、結局Sクラスは手放しました。」
「メルセデスで今のコンセプトが実現しそうなGLCやGLBなどのSUVは考えなかったんですか?」と聞くと、
「考えました。でもベンツに乗るならセダンというこだわりがあったんです。それ以外なら別のクルマを買おうと思いました。」
と当時を振り返る。そして現在は「結果として大正解でした」と笑顔を見せる。
“完成された空間”より”自分で作る空間”
Sクラスのロングボディは快適だった。しかし団長さんは、
「メーカーが作った快適な空間ではなく、自分で作っていく空間が楽しいんです」
と話す。車内へ搭載しているベッドキットは常設しているものの、固定式ではなく着脱式となっており、「ベッド仕様」、「4人乗車仕様」、「前半分だけ外して3人乗車+後席リビング仕様」など、その日の使い方に合わせて自由にレイアウトを変更できる柔軟さも、この車中泊仕様ならではの魅力である。
ファミコンミニで遊べる車中泊空間
車内には10.1インチモニターを設置。そこへ接続されているのは、懐かしのゲームがたっぷりプレインストールされている「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ」だ。
「昔のゲームを楽しもうと思って。たまたま持っていたので取り付けました」
目的地へ到着すると、テレビを見たり、ファミコンミニで遊んだり、テーブルを広げて食事をしたり。眠くなれば前席からそのままベッドへ移動できる動線まで考えられている。さらに頭の位置には扇風機も設置されており、快適性への配慮も抜かりない。
快適な車中泊を支える電源は2台。ベッド下には2000Whクラスのポータブル電源(EcoFlow製)を収納し、ケトルなど消費電力の大きい家電用として使用。とは別にJackery製(ジャクリ)も搭載し、スマートフォンなど小型機器の充電用として使い分けている。収納にはコールマンのケースを活用するなど、見た目だけでなく細かな部分まで実用性を重視。ベッドキットはラクダニー製を採用している。旅先で快適に過ごせる空間づくりを支えている。
クルマは移動手段から過ごす場所へ
三菱 デリカミニへ乗り換えたことで、“団長”さんのカーライフは大きく変わった。以前は快適な高級セダンで移動そのものを楽しんでいたが、現在は旅先でどのような時間を過ごすかを大切にしている。自分だけの空間を少しずつ作り上げ、レイアウトを変えながら使い続ける。その自由さこそが、このデリカミニ最大の魅力なのだろう。 Sクラスでは味わえなかった「作る楽しさ」。デリカミニを通じて、新しいカーライフを満喫する“団長”さん。そのこだわりが詰まった1台は、多くのデリカファンが集まった「DDR&TDR2026」の会場でも注目を集めていた。
