接着剤も塗装も不要なフェラーリ「GTO」のプラモデルが登場
青島文化教材社(アオシマ)が展開する「楽プラ スナップキット」シリーズに、スーパーカーの始祖とも呼ばれるフェラーリ「GTO」が完全新金型で追加された。実車スキャンによる緻密なプロポーションの再現と、接着剤や塗装を不要とした手軽さを両立した話題のプラモデルだ。価格は2860円(消費税込)で、2026年10月の発売が予定されている。
伝説的マシンのグラマラスなボディラインを実車スキャンで忠実に立体化する
フェラーリの数ある名車のなかでも、GTOは特別な存在感を放っている。フェラーリ公式の車名は「GTO」だ。しかしファンの間では「288 GTO(2.8リッターのV型8気筒エンジンの意)」の呼称で親しまれることが多い。これは、1962年からスポーツカー世界選手権で活躍した名車フェラーリ「250 GTO」と明確に区別するためである。
総生産台数はわずか272台にとどまる。日本国内で実車を見かける機会は極めて少ない、超希少なモデルだ。近年のクラシックカー・オークションでは価格の高騰が著しく、コンディションの良い個体であれば6億円を超える驚がくの価格で取引されることも珍しくない。
縦置きミッドシップのV型8気筒ツインターボエンジンを搭載し、のちの「F40」や「F50」へと続くスーパーカーの原点となったマシンだ。まさに、公道を走るレーシングカーといえる。今回アオシマは、この伝説的なマシンのグラマラスなボディラインを実車スキャンによって忠実に立体化することに成功している。
足元には、特徴的なセンターロック方式の星型マグネシウムホイールを再現し、当時の高揚感を見事に現代に蘇らせてくれている。さらに、スーパーカーの代名詞ともいえるリトラクタブルヘッドライトは、組み立て時に開閉状態を選択できるギミックを搭載しており、マニア心をくすぐる仕様となっている。
接着剤も塗装も不要なスナップフィット方式の採用で手軽に名車を組み上げる
このキットの最大の魅力は、精密なディテールを持ちながら、組み立てのハードルが極めて低い点にある。パーツ同士をはめ込むスナップフィット方式を採用しているため、接着剤は一切不要だ。さらに、ボディカラーはあらかじめ着色されたプラスチック素材で成形されており、面倒な塗装作業も必要ない。プラスチック特有のツヤツヤとした美しい質感が、パッケージを開けた瞬間から楽しめるようになっている。
細かな塗り分けが必要なエンブレムやモール類は付属のシールを貼るだけで再現でき、パーツ総数もわずか40点に抑えられている。休日のわずかな時間で、名車の美しいフォルムを手軽に完成させることができるのが「楽プラ」シリーズの真骨頂である。
カラーバリエーションは、フェラーリ288GTO唯一の純正カラーであるレッド(ロッソ・コルサ)をはじめ、世界に一台だけフェラーリの工場で塗装されたイエロー(ジアロ・フライ)、納車後にオーナーの好みで塗り替えられる需要の多いブラックとホワイトの全4色がラインアップされている。2860円という手頃な価格で手に入るこのプラモデルは、かつて手の届かなかった憧れの名車を自らの手で組み上げ、身近に感じられる至福の時間を提供してくれる1台である。
