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日産R35「GT-R」を6速MT化!「やりたいことをやるチューニング」で作ったクルウチからコンプリート販売されるかも

下まわりが見えるようにディスプレイ

R’s Meeting 2023から注目のブースを紹介

2023年10月29日(日)に富士スピードウェイを舞台に開催された、「R’s Meeting 2023 in 富士スピードウェイ」。日産の「スカイラインGT-R」および「GT-R」専門誌である『GT-R Magazine』プレゼンツとなるこのGT-Rファンのためのイベントも通算16回目、これで14年連続の開催となる。日産自動車やGT-Rのチューニングをプロデュースするチューニングメーカーなど92小間ものブースが出展した中から、気になるブースやアイテムを紹介しよう。

ナナメに展示されたクルウチのR35の正体は

さまざまなGT-RがディスプレイされたR’s Meetingのブースエリアを歩いていると、何やらクルマを斜めに傾け、下まわりがよく見えるように地面に鏡をセットしたR35 GT-Rの姿が。このパターンはマフラーの展示か? と思いクルマを覗いていると、そこには「Hパターン」の文字が。じつはこのクルマ、CREWCH(クルウチ)が製作したMTミッション搭載のR35 GT-R。昨年R35のGR6デュアルクラッチトランスミッションを搭載したBNR34 GT-Rを製作したCREWCHだが、今回はその逆の発想とパーツを使用し、R35にR34のゲトラグ製6MTミッションを移植したというわけだ。

R34用ゲトラグ製6MTをR35に移植

R35 GT-RにMTミッションの設定があったら……。多くのGT-Rファンが一度は考えたことがあるだろう。

「要望も多いし、売れる売れないはさておいて、昔みたいにやりたいことをやろうというチューニング」

という、CREWCH代表の久留内さんの発想で実現したこの組み合わせ。MTミッション化と言葉にすると簡単だが、当然MTミッションがそのままR35 GT-Rにポン付けできるわけではない。主な作業だけでもフロアを一部カットしてBNR34 GT-Rから移植、ハウジングの加工や、クラッチキットの移植などさまざまな加工が加えられ、ゲトラグのMTミッションはR35のフロアに収められている。

トランスミッションがエンジンとドッキングしてフロアに収まった後も、さらに作業は続いていくことになる。まずデフはファイナルがマッチするということでZ32のデフを使用することに。ドライブシャフトはたまたまショップにあったRZ34用のものが5mm違いだということで、ハブ側のスプラインを5mmずらして装着。もちろんここで記した以上の作業が必要となるが、これでVR38DETTの動力はMTミッションを通して、リアに伝達されることになった。

ちなみに4輪の重量を計量したそうだが、リアが左右それぞれ40kgほど軽くなり、フロントもほとんど重量増加は無かったという。

完成後はコンプリートでの販売に期待

イベント時の状態では、駆動はFRでシフトノブまわりと足元のペダルまわりは仮の状態となっていたが、できれば東京オートサロンまでにはアテーサE-TSを機能させ4WDとするとともに、シフトまわりのカバーなども、「純正と思われるくらいなものを」製作していきたいとのこと。

完成が楽しみなこのMTミッションを搭載したR35 GT-Rだが、CREWCHでは完成後にコンプリートでの販売も考えているという。

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