今の主流は、バンパー交換ではなく追加フラップ!
2024年10月5日〜6日に熊本県上益城郡益城町にあるグランメッセ熊本で開催された「九州カスタムカーショー2024 in 熊本」では、多くのメーカーやショップが出展しました。今回は、福岡県古賀市にあるエアロブランド「バタフライシステム」の最新作を紹介します。
ライバルが多い軽トールワゴンの中で、スズキが誇る人気車種
クルマのドレスアップの中で定番商品といえば、外装のデザインを様変わりさせられるエアロパーツだ。ひと昔前はさまざまな車種専用に開発された社外パンバーが人気だったが、社会情勢の変化とともにユーザーの趣向も多様化。その結果、最近注目されているエアロパーツは、手間が少なくユーザー自身により簡単装着可能で、さり気ない外装パーツが大人気なのだ。
今回、バタフライシステムが用意した注目のクルマは、現行車となるスズキ3代目「スペーシアカスタム」。2008年から発売されたスズキの軽トールワゴン「パレット」がその源流にあたり、その後継車種として2013年に「スペーシア/スペーシアカスタム」が登場した。2017年には2代目が発売。さらに2018年には、SUV風スタイルの「スペーシアギア」が追加されたことで一躍大人気に。そして3代目となる現行車は2023年11月より発売され、スズキを代表する軽自動車の中の1車種だ。
フラップ追加のみで楽しめるシンプル系エアロ
バタフライシステムが披露したスペーシアカスタム用イージーフラップは3点。フロント、サイド、リアの各部に装着するだけでスポーティ感があふれる、フラップ形状のデザインだ。フロントは、左右にさりげないカナードデザインを採用。フラップ本体の取り付け部を長めに設定することで、純正比約30mmのローダウン効果もあり。前方へのさりげない張り出し感、細部の立体感にもこだわっているため、純正バンパーとこのフラップを塗り分けして楽しむことも可能だ。
サイドは、製品の前後に張り出し感を追加したデザインが特徴。この横へのわずかな広がりが、クルマに適度なボリューム感を与えているのだ。リアも、フロント、サイドと同じようにボルト留めによるフラップタイプで仕上げている。
同社代表の荒巻隆二さんによると、
「純正のバンパーデザインがすでにエアロを装着しているようなこだわりのある造形だったため、その雰囲気を崩さないように心がけました」
とのこと。その結果、バンパーへの取り付け部も意図的に高さを稼いだデザインとし、装着時に純正バンパーと追加フラップの間にダクトが形成されるように造形されている。
また、ヘッドライトに装着するアイラインも製品化。純正の鋭い眼光をより洗練させ、かつ光軸を邪魔しない設計にしているのがポイントだ。
ユーザー自ら装着できる手軽さが魅力
3点のイージーフラップシリーズは、いずれも純正バンパー下部に設けられているホールを活用しつつ、補強のための穴あけ加工をするのみ。商品には、取り付け用ボルトとビスとともに、説明書も付属している。アイラインは両面テープによる貼付タイプなので、装着時の労力はほぼ不要だ。
昔はカスタムやチューニング専門店でパーツを注文し、そこで取り付けをしてもらうというのが一般的だった。しかし現在は、ユーザーが専門ショップなどには足を運ばずに、通販サイトから直接購入するのが当たり前の時代に変化した。その時流に逆らわず、ユーザーが求めるライフスタイルに合わせた商品開発をバタフライシステムは心がけ、その結果がイージーフラップシリーズへと辿りついたのである。
